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就活生の親が今、知っておくべきこと

2014年02月25日 | 仕事・研究
就活生の親が今、知っておくべきこと (日経プレミアシリーズ)
麓幸子
日本経済新聞出版社


もうずいぶん前になりますが、伊藤久美さんのライブでご一緒させていただいた日経ウーマン編集長・麓幸子さんの著作。前から読もうと思っていたのですが、やっと読めました。家族に大学生をもつ方はぜひお読みください。わたしも普段学生の就活支援をしていて、親の役割の大きさを痛感しています。が、なかなか直接親御さんとお話しする機会もないので、こういった本を読んで下さると大変助かります。大学3年生はもう大人ですから、親が干渉しすぎることはマイナスです。しかし、まったく関与しないのは非常にもったいないですし、内定が出てから「そんなところやめなさい」というのも困ります。親は社会人として子どもに適切なアドバイスをしたり、支援できる一番身近な人であり、親の関わり方は子どもの仕事観に大きく影響します。どうせならよい影響を与えたいですよね。

さて、大学生の方でも、仕事ってなんだろう、社会人になるってどういうことだろう、ということを考えるうえでこの本は役に立つと思います。印象に残った文をひとつ引用しておきます。

アクセンチュア人事部リクルーティング増永加奈子氏の言葉(本文p148)。
「この予測のつかない時代の中で、変化に強いキャリアを若いうちから身につけられるところはどこか、企業そのものを見ていただきたい」

今の時代、変化に対応していけるっていうのが重要です。
変化を恐れる人は停滞します。

学生としても自分が成長していける会社を選びたいですね。
そのとき、親を含めた大人のアドバイスはとても重要です。学生は引き出しが少なく、企業についての知識が足りません。
多くの学生は大企業や、消費者に見える企業しか知らないのです。

OB/OGや知人をたどって社会人といろんな話をしてごらん、と学生に勧めるのですが、ほとんどの学生は「そうですね」といっても実際には動きません。3年生の10月になる前に、引き出しを増やす作業をしておいてほしいと、いつも思います。大学生活はけして就活のためにあるのではないのですが、学生時代に大学の先にある自分の人生を考えて行動するか、しないかでずいぶん4年間が違ってきます。社会人と話す、という機会や場を提供することも、親ができる支援の一つではないか、と思います。
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仙台フィルの定期演奏会へ(バイオリン:郷古廉)

2014年02月22日 | 日々の暮らしを楽しく
今日は仙台フィルの定演に出かけました。
郷古廉くんのバイオリンを聴くためです。

今日の演目はブルッフのスコットランド幻想曲でした。
バイオリンはいつも通りもちろん最高でしたが、オーケストラの盛り上がりも素晴らしく、感動のラストでした。が、わたし、この曲を全く知らず、今家に帰って復習しているところですが(You Tubeで)、予習していくべきだったとかなり後悔。面白い曲だったので、もっとよく聴きこんでいけばよかったなと。

さて今日はコンサートの冒頭、さとう宗幸氏がプレトークしたのですが、その中で羽生結弦と郷古廉、仙台の二人の若き才能が、という紹介がありました。ゆづる君は19歳、郷古君は二十歳、二人ともこれからますます楽しみです(ただし郷古君は正確には仙台じゃなく多賀城です)。

さて、郷古君が最近CDを出したというので会場で買ってきました。
これから聴くのでレビューはまたいずれ。


【オーディオリファレンスHQ-SACDハイブリッド】OVCL-00523 J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第1番 BWV1001 他 郷古廉(ヴァイオリン) オクタヴィア・レコード
郷古廉
オクタヴィア・レコード
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仕切り直し

2014年02月20日 | 仕事・研究
今日は所用があり振替休。大学にいると土日の仕事は避けられず、研究や学会などは対象になりませんが試験業務に従事したりした場合は振替休を取るように言われます。届けだけ出して結局出勤というのがほとんどですが、今日は決意をもって休みました。1月来卒論・ES等でてんやわんやで、片づけたい用事も山積していますし。

というわけで本日の一番の仕事は【確定申告】だったのですが、意外にあっさりと片付きました。まあ今や入力だけであとは自動計算だから手間なく済んじゃうんでたいしたいことないわけですけど、とりかかるまではけっこう気が重いもんなんです。私の場合申告の対象になるのが毎年じゃありませんから、やり方忘れる、ってのもあってけっこう面倒な気でいましたが、いやいや今の国税局のHPでの作成はホントに楽です。

で、今日はできあがったら税務署に持って行こうと思ってましたが、相談窓口に並ばないといけない箇所もなかったし、郵送で済みそう。税金も銀行引き落としで処理すればOK.

でもこうして税金を計算してみるって本当によいことだなと思います。税の仕組みがよくわかります。今は復興用の財源も取られるんだな~とか、特定扶養控除の長男と普通の控除の次男ではこのくらい金額に差があるのね~とか。

閑話休題。

4年生の卒論が終わったので、3年生のテーマについて考え始めました。また、今やってる研究の整理もしたいと思っています。年度末ですから研究費の請求書処理を完了し、買うべきものは買っておかなくてはいけません。例年、4月になると何も考えられなくなるくらい忙しいので、この年度末のあと6週間くらいは、じっくりていねいに日々を過ごしていかなくてはと思っています。とにかく前期の殺人的な忙しさをもう少し軽減できないものか、という悩みは非常に切実です。悩んでるだけじゃなくて、解決の手を打つときに来ていると思うので、この6週間の間にそこもきちんと取り組んでいきたいです。

さてもう一つ別の話題。
学生たちが実習をしている附属農場で肥育していた黒毛和牛が、A5を取ることができ、仙台牛として出荷されました。快挙です。









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卒論発表会が終わりました。

2014年02月18日 | 大学でのひとこま
昨日今日と卒論発表会でした。
毎年のことながら、幅広く多様なテーマが並びました。

今年は原稿を見ずにやろうと挑戦した人が増えました。そこはよかったと思います。が、ちょっと辛口で申し訳ないんですが、以下気になったところです。

1、1枚のスライドに内容を詰め込みすぎるのはやめましょう。データが多いのはわかりますが、見えないんだったら出す必要ないでしょ、、、。

2、顕微鏡写真はもっと気合いを入れて撮りましょう。普段からもっと写真を撮る練習をした方がいい。

3、考察するのはいいけど、もはや妄想というレベルの「推察」はちょっといただけない。もう少し地道に考えてほしいし、飛躍した仮説を披露する前にもっとよく勉強すること。そして根拠となるデータを出しましょう。反対に、しっかりデータが出ているのに「はっきりしたことはまだ言えません」とかってやたらと控えめになっちゃう人もいるんですが、わかったこととまだわからないことはきっちり区別。わかったことははっきり明言。「○○な傾向がうかがえました」って今日何回聞いたかな、、、。だけど有意差があるって胸をはってもリアルタイムPCRで1.3倍の差とかそういうのは胸張るところじゃナイ。実験系の特性をよく知っておかないと。

4、自己流の実験は危険。周りの人とディスカッションしながら進めてほしい。数日前にも書きましたが、方向性が間違っていたらいくら努力しても目標には到達しない。学生さんが実験してもデータを持ってこない、という気風が毎年毎年強くなっていくので私は困っています!聞くと必ず「できてます」って言うんですが、データ見たら「え?」ということもしばしば。先輩から聞きました、っていうけどそれは実は伝言ゲームに近いですからねえ。

5、やったことを全部並べてあれやりました、これもやりました、っていうのは意味がない。自分は何をアピールしたいのか、よく考えましょう。わたしがアメリカにいたとき受けたレクチャーでは、「自分の研究は商品だ。商品を売り込むつもりでプレゼンするんだ。よりセクシーに(魅力的という意味)見せるんだ。」とよく言われました。これだけは伝えたい、というのをまず言葉にして、そこからスタートして作ってほしいですね。

まだまだありますが、あとは次の世代(3年生)に託そうかな。発表会が終わった4年生は、今日はみんなで温泉、だそうです。


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宮城大学食産業学部最終講義(2013年度)

2014年02月15日 | 仕事・研究
昨日、食産業学部の最終講義でした。今年はご退職の先生が多く、2会場に分かれての実施だったため、他学科の先生の講義に伺えずとても残念でしたが、卒業生もかけつけ、大変なごやかな会でした。というわけでファームビジネス学科の様子です。

植物育種の小黒先生:







果樹園芸の中村先生:






植物病理の本蔵先生:





長い間ありがとうございました。
これからも食産業学部をどうぞよろしくお願いいたします。


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卒業祝いに贈る本を物色

2014年02月12日 | レビュー
今年も卒業式が近づいてきました。
まだその前に卒論発表会等々があるんですが、そろそろ卒業祝いどうしようかなと考え始めました。2年ほど前の卒業生までは毎年本を贈っていましたが、その年はまったく本を読まない3人組だったので、アルバムがいい、と言われてアルバムに。その出来栄えがよかったのか、昨年もアルバムと言われてそうしたんですが、今年はまた本にしようかなと思っています。卒アルは自分たちでも作るんですし。

で、まずこれを読んでみました。

今やる人になる40の習慣
林 修
宝島社


林先生、テレビの番組を見ても非常にわかりやすいお話をされる方で、普段あまり本を読まない学生にもいいのではないかと思って手に取りました。そうしますと、やはり私が普段習慣にしていて、学生にも話していることが書いてあるんですよねー。特に、記録をとれ、「やらなかったこと」のリストを作れ、努力の方向性(ベクトル)を間違えるな、といったあたりは重要だと思います。

さて次は

働く君に贈る25の言葉
佐々木常夫
WAVE出版


これは非常によかったです。
ちょうどこれから社会人、という人にうってつけ。
良い習慣は才能を超える、というのは以前ここで紹介したこともある著者の言葉なんですが、この本の中にも書かれています。それから「あえて制約を求めなさい、人は制約があるから成長するのです」というのは、まさに私がこれまでの人生で感じてきたこと。時間がないときこそ、生産性が上がるものなのです。もちろん大変な努力が必要なのですが、そうやって能力は伸ばされるのだということを、これから卒業していく若い人たちに伝えたいですね。

さてこれからしばらく本の物色はつづきます、、、。
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学んだことを定着させる作業

2014年02月11日 | 仕事・研究
週末の雪、参りました。
仙台は東北の中では雪が少ない土地ですから、あんなに積もっても主要道路以外除雪がないんです。昨日は大学も駐車場に入れられませんでした。

私の車も埋もれてます。



家の前の広場もこの状態。



今日はお天気よかったんですが、雪はほとんど溶けず。明日もこの調子だと、どんどん雪が固まってどうしようもなくなるのは必至。うーん、困ります。危ないんです、とにかく

さて今日は絶対にゆっくり休むぞ、たまっている録画を見て消すんだ、と思っていましたが、朝からずっと生理学の採点作業。論述式の試験をするので、いつも採点は重労働。必修なので全員取ってますし、、、。まあでもやっと終わりました。これで明日小テストやレポートの点数を合わせて総合点を出せば、完了です。今年の定期試験を見た印象ですが、うちの学科の2年生はけっこうできる。見直しました。もちろんまだまだという人もいますし、漢字の間違いや日本語おかしいでしょというのはあるんですが、小テストで確認してきたところはきちんと習得できましたね。最後の授業で話した免疫の問題がぼろぼろだったのは、復習が足りなかったと思います。やはり講義で聞いて聞きっぱなしにせず、小テストで確認、それを返却して再度確認、というような「定着をはかる」作業をしてきた項目は身についています。基本的な考え方だけは身につけないと発展はありえませんからね。

大学ではディスカッションが大事だというようなことを世の中では盛んに言われますが、その段階に行くもっと前に、やることがあるんですよね。基本を大事に。足元しっかり。ていねいに積み上げていきましょう。



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学部1-2年生の勉強への取り組み方

2014年02月07日 | 大学でのひとこま
今、大学は試験期間です。これが終わると春休み。大学は入試のシーズンに入り、4月には(単位が取れた人は)皆進級し、新1年生を迎えます。

高校時代の勉強の仕方と、大学のそれとは違う、ということを入学直後からさんざん言うのですが、学部1-2年生ではまだ主体的な学びということが理解できない学生がけっこういます。そういう人は授業の資料を全部覚えることが勉強だと思い、試験が終わると全部忘れるような詰めこみ記憶を繰り返し、結局なんにも残らずに次の学年に進みます。学びというのは積み上げなので、点で勝負している人はいつまでたっても考える力が身につきません。もちろん最初は点でもいいのですが、それをつなげる努力が必要です。大学での4年間というのは、そこをつなげる時間じゃないかと思いますね。

じゃあどうすればいいかということですが、得た知識を違う角度から検討しなおしたり、ほかの人と議論をして深めたりしたときに、その知識は身についてきます。短期記憶に詰め込んで試験の日に放出、というだけでは全然体の中にとどまらないんで、次に新しいことを学んでも同じことの繰り返しで、学びによって自らが変化するということがありません。手にした知識は少しもんでやりましょう。それから、記憶というのは感情とともにあると強固になるものなので、そういう意味でも文字面だけを覚えるんじゃなくて、動きながら、友人と議論しながら覚えると忘れませんし、本当の力になります。

ところで、「単なる知識じゃなくて考える力を身につけることが大事だ!」などと言いますが、考える力の基本は知識ですから、なんにも知らないで議論なんてできないんです。そういう意味では、単なる知識、だって大事なんです。でもそこにとどまるのではなくて、それを出発点にして知力を磨いてほしいということなんですね。サッカーだって野球だってルールを覚えて初めて競技として成り立つので、生物学だって生理学だってやっぱり基本のルールは覚えないといけません。

しかし繰り返しますが、教科書に書いてあることなんてすでに古いのですから、そこにとどまっていてはいけないんです。くどいようですが、そこは出発点だと意識してください。これまでにわかっていることは何なのか。まだわかってないことはなんなのか。その境目を見つけないと、「課題を見つける」なんてことはできないんです。大学の学びは答えのある問題集を解くのとは違います。だから講義で配られた資料をとにかく覚えようというような勉強をして、単位をそろえて卒業しても、おもしろくはないでしょ。なんのために4年間学ぶのか、それはやはり1-2年生のうちに考えておくべきです。

1,2年生の春休み、実りある時間になりますように。今、意識を持つか持たないか、それで時間の使い方が決まります。



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元日の新聞をやっと読む

2014年02月02日 | その他もろもろ
年末から旅行に行き、その間の新聞を後で配達してもらいました。
でも1月は殺人的に忙しかったので、そのまま積んでありました。
新聞を読む時、あとで切り抜こう、と思っても見つからなくなるので、最近は付箋を手に読むことにしていて、その付箋付古新聞も山になってました。卒論が終わったので昨日はたまり仕事の洗い出しをし、その一つとして今日は新聞片づけに取り組みました。

12月31日の新聞を読んでいたら、もはやずいぶん昔の話のようで驚きました。
1月1日の新聞には韓国のグローバル教育のことが取り上げられており、教育関連の記事がたくさん読めました。正月新聞以外の付箋をつけていた記事も半分以上は教育関連です。就活の記事もありました。付箋付記事は全部切り抜きました。これはファイリングして授業等で使います。書評はあとでさらにチェックして次回図書購入要望出すときに入れることにします。

1月5日分まで積んであるんですが、2日にまだ到達していません。あんまりまとめて読むと楽しくないから続きはまた今度。

しかし今頃正月の新聞読む人は他にないだろーなあ。
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誕生日が過ぎて卒論が終わって。

2014年02月01日 | 仕事・研究
1月は毎年てんてこまいの月なんですが、今年も息つく間もなく終わってしまいました。
途中、誕生日が来てわたしはまたひとつ年を取り



学生たちがケーキに花束でお祝いしてくれ



一緒に写真を撮って、後日写真立てに入れて贈ってくれました。

31日が卒論の締め切りで、今年はなんとなく淡々とその日を迎えましたが一応形にはなって、印刷してサインして提出。あとでまだ修正はしてもらわないといけませんが、なんとかまとまりました。

私は1月は集中して実験をしていて、どうやったら実験に集中できる時間を作れるか、という命題にやっとちょっと答えを見つけた気がしています。まあ簡単なことで、物理的に離れた実験室で実験していたのがよかったんですね。電話もこないし、来客もない。ネット環境じゃなかったからメールも見ませんでした。その後2日ほど自分の実験室で実験していたのですが、そうするとインキュベーションタイムにメール処理したりで気持ちが落ち着かず、集中できませんでした。わたしは集中の度合いが深いとハッピーな気持ちになるということがはっきりわかったので、今回のことを今後に生かしていきたいと思います。



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