ここのところ珍しく実験三昧だったのですが、ようやく一昨日きりがついて、昨日はその前から懸案だった論文の投稿作業をやっていました。前に投稿した先からリジェクトをくらい、書き直していたのですがやっと別の雑誌に再投稿となったわけです。が、準備はとっくにできていたのに、投稿作業をする時間がなくて原稿がずうっと寝ていました。自分がもう一人いたら、データベースへの業績入力や論文の投稿作業や出張の飛行機の予約なんかはそちらにやってもらい、こっちは研究と論文執筆と教育活動に集中したいのですが、そういうわけにはいきません。大きい大学だと秘書さんなんかがいて、いろいろ頼めるからいいよな~とか、実験も大学院生とか研究補助員さんがある程度はやってくれるよなとか思うんですが、こういう小さいところは全部自分で把握できることが実は最大の幸福なのかもしれないのです、、、。
もちろん一人で全部やるから時間は全然ないんですが、おそらく定年退職までピペットを持って実験してるでしょうし、論文も自分で書いてるでしょう。マウスが何頭どこにいるのか把握してるし、実験室の試薬の残もだいたいわかっているでしょう。学生さんがどの辺に住んでいてバイトはどんなことをしていて誰と仲良しかということも知ってるでしょうし、自分で扱えない機械を使って実験結果を出すということはほとんどないでしょう。大きなプロジェクトはよそから呼ばれて一部参加することはあるけど、ここではプロジェクトの一部始終を自分で把握してコントロールすることができるというメリットがあります。この「全体を見渡せる」ということができるのはいろいろな意味で大事なことじゃないかと、よく思います。想像力が衰えませんし、発想も狭められません。ま、スケールが大きくてもそれができる人もいるので、必ずしも組織が大きいと全体を把握するのがむずかしいということではないのですが。
さて。
わたしが所属している宮城大学・食産業学部は、名前の通り食にかかわる産業全体を扱うところです。食というのは生産から消費、その先のリサイクルまで扱う範囲は広いです。その全エリアを網羅して全体を見渡せる人を社会に送り出そうとしていますが、産業全体を見渡すということはやっぱりあんまり簡単じゃありません。だから学生は種まきや育苗もすれば遺伝子解析もするし、家畜の管理もあれば加工実習もあり、食品成分の分析もやればパッケージの研究もする。これがうまく身についてくれれば、最終的に全体を見渡しながら自分の目の前の仕事の意義をつかむということができるようになると思っているのですが、浅く広くであれこればらばらにやっただけ、になると困りますね。自分で点と点をつなげていく努力は必要です。でもここは本当に広い視野を与えてくれる場になるはずだと、わたしは思っています。
もちろん一人で全部やるから時間は全然ないんですが、おそらく定年退職までピペットを持って実験してるでしょうし、論文も自分で書いてるでしょう。マウスが何頭どこにいるのか把握してるし、実験室の試薬の残もだいたいわかっているでしょう。学生さんがどの辺に住んでいてバイトはどんなことをしていて誰と仲良しかということも知ってるでしょうし、自分で扱えない機械を使って実験結果を出すということはほとんどないでしょう。大きなプロジェクトはよそから呼ばれて一部参加することはあるけど、ここではプロジェクトの一部始終を自分で把握してコントロールすることができるというメリットがあります。この「全体を見渡せる」ということができるのはいろいろな意味で大事なことじゃないかと、よく思います。想像力が衰えませんし、発想も狭められません。ま、スケールが大きくてもそれができる人もいるので、必ずしも組織が大きいと全体を把握するのがむずかしいということではないのですが。
さて。
わたしが所属している宮城大学・食産業学部は、名前の通り食にかかわる産業全体を扱うところです。食というのは生産から消費、その先のリサイクルまで扱う範囲は広いです。その全エリアを網羅して全体を見渡せる人を社会に送り出そうとしていますが、産業全体を見渡すということはやっぱりあんまり簡単じゃありません。だから学生は種まきや育苗もすれば遺伝子解析もするし、家畜の管理もあれば加工実習もあり、食品成分の分析もやればパッケージの研究もする。これがうまく身についてくれれば、最終的に全体を見渡しながら自分の目の前の仕事の意義をつかむということができるようになると思っているのですが、浅く広くであれこればらばらにやっただけ、になると困りますね。自分で点と点をつなげていく努力は必要です。でもここは本当に広い視野を与えてくれる場になるはずだと、わたしは思っています。