詳しいことは書けませんが、今日の仕事はかなり異色の内容でした。県のとある委員を依頼されて、その会議だったのですが、県民の皆さんはこのようなことを県がやっているとはおそらくまったくご存じなかろうと思われるのです。しかし今日の会議の内容は県議会にも提出され、そのうち県のHPにも公開されるとのことです。行政がどんな仕事をしてるのか、というと、窓口業務しか思い浮かばないという学生もいたりするくらいなので、今日のわたしの仕事を説明したらきっと目を丸くするでしょうが、被災地である宮城県、県も市町村も、おそらく今どこよりも熱いと思います。
さてそんなことで私の本日の本業はほとんど進まず。今、優先順位の一番は11月末締め切りの文章を書くことで、午前中は集中して取り組みましたが時間切れ。この原稿の中で、食餌成分と免疫制御について書いている途中ですが、わたしは「食」を扱う学部にいることもあって数年前から短鎖脂肪酸の作用に注目しており、もうかなり研究が進んでいると思い込んでいましたが、今日あらためて調べなおしてそうでもないんだなという印象を持ちました。論文の数がまだそれほど蓄積されていないんですね、、、。たとえば
東大のこの報告はここではクロストリジウムの話しか書いてないけど、菌の産生する酪酸がキーになって炎症が抑制されるというメカニズム。クロストリジウムは芽胞菌で、破傷風などの原因菌であるClostridium tetaniが有名だからつい悪者ばかりのような気がしてしまいますが、実は免疫系の制御や腸管の生理機能に重要で、(私的には)今大注目なんですよね。酪酸産生菌は牛のルーメンには普通にいるので、畜産関係者には非常になじみがあるわけですが、でも牛の生理学的には酪酸をエネルギー源としてとらえてるから、免疫系の制御、、、には簡単につながらない。たぶん短鎖脂肪酸そのものにすごく詳しい食品系の先生にもちょっとリンクしにくい。という領域じゃないかなと思います。というわけで、その辺を整理し、さらに家畜飼料への展開も考えてみたい、と思っているところです。
さて今日は長々と野球を見ていましたが結局イーグルスの負け。
この調子で野球見てたら仕事進まないけど、これから何年たっても、チーム結成来初めての優勝、初めての日本シリーズは今この時だけ。だから悔いのないよう最後まで見届けたいなと思っています。