社内共通語を英語にしている会社は以前からあった。海外相手の機械設計の会社がそうだった。最近、「楽天」など必ずしも理系でない会社が英語を社内共通語とした。
これには賛否両論がある。私は否定論者で、海外と商売するなら各人が英語ができればよく、社内共通語まで英語にする必要はないと思う。
論拠は3つある。
まず、「国家とは言語である」(シオラン)という言葉を私は信じている。
次にある否定論者が言っていたのだが、「あなたが兵隊だとして、参謀が英語で話し合って立てた作戦に安心して参加できるか?」という質問があった。私は、参加できない。
フィリピン人がなまじ英語ができたためにアメリカに骨までしゃぶられた、という見方がある。ありそうなことである。言語の壁は不便だが、非関税障壁としてしばしば国を守る。
というわけで、私は英語を社内共通語とするのは目先の利益を見ているだけで、将来的にはマイナス面が多いと考えている。みなさんはどうだろうか?