(Wikipedia「無人機」より)
わが国でも無人機を撃墜することになった。
今後、無人機が急速に発達することは、現在の技術水準からすれば明らかである。
「リモート攻撃」も心配されている。通信衛星を使って米軍がテレビ画面を見ながら中東の国を攻撃したことがある。その攻撃に参加した兵士は、まるでテレビゲームをやっているようで、殺人をしているという実感がなかったと証言している。
だが、実感がない戦争方法は今始まったわけではない。刀や槍で対面して戦をしていたころから思えば、鉄砲の使用はすでに実感が薄れていたはずだ。大砲だってリモートだ。敵陣に侵入して爆薬を仕掛ける代わりに、遠くから放り込むのだから。だから「リモート攻撃」の開発は止められない。
次に多くの人が懸念しているものに、「自立型兵器」がある。これはリモート攻撃とは違って、兵器が自分の判断で攻撃するという「戦闘ロボット」がイメージされている。そのような兵器ができたら収拾がつかなくなると、開発をやめるような国際条約を結ぼうという声もある。
私は「自立型兵器」が作られても実用に耐えないと思う。それは根本的な問題、すなわち敵味方識別能力の実用化が達成できるはずがないからだ。
実は地雷や機雷は「自立型兵器」である。人間の意志とは無関係に活動するからである。その結果、現在多くの国が地雷や機雷の除去に苦労している。
「戦闘ロボット」も戦争が終われば、地雷や機雷と同じ厄介者になるだろう。だから「戦闘ロボット」の開発は意外に進まない。その代わりに「リモート攻撃」が急速に進歩していくことだろう。
猿から引き継いだと言われる同族殺しあいの性を、人類はいつになったら絶ちきれるのでしょうか。
無理なのでしょうか。
すでにお気づきになっておられるように感じます。私も人間が殺し合いをしなくなることは、ありえないと考えています。シリア攻撃について、国連安保理の承認が必要といった議論がありましたが、逆になぜ安保理が承認したら殺人をやっていいのか理解できませんでした。(こじつけや綺麗ごとも、ここまでくれば大したものです。)