院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

短歌の力

2009-02-11 08:40:05 | Weblog
 歌人の俵万智さんが推薦した素人歌人の歌に感動した。次の歌である。

     友達でいようだなんて本当の友達ならば言わない絶対

 こういう表現は俳句ではできない。俳句は短すぎる。

 私は20年も俳句を作っているけれども、才能がないのだろう、ちっとも上達しない。私が俳句で賞を取ったのは、朝日新聞俳句会の選者特選の次の句だけである。

     新豆腐てふやはらかき肴かな

 以来、賞は一度も取ったことがない。

 短歌に魅力を感じている。俳句を辞めて、短歌に転じようとも考える。次の歌は私が最近、試みに作った歌である。

     脈絡もなく試験紙の現われて解くに苦渋し目覚める我は

操業縮小の影響

2009-02-10 08:40:15 | Weblog
 操業が縮小されて、強制的に休暇を取らされる患者さんが多い。

 だが、患者さんの顔が暗いかというと、そうでもない。

 確かに収入は減るけれども、体が楽でよいという人が意外に多いのだ。

 これまで2交代制とか残業で、そうとう頑張ってこられたのだろう。患者さんの顔はけっこう明るい。

 以前この欄で2交代制を批判したけれども、やっぱり2交代制は人間には無理な就業形態なのだ。1週間ごとに昼勤と夜勤が交代したのでは、だれでも参ってしまう。

 会社側の「労働時間は同じだ」というのは屁理屈である。今までがおかしかったのだ。皆が昼勤というのが正常である。 

「いざなぎ景気」以来の好景気?

2009-02-09 20:20:33 | Weblog
 大企業が軒並み赤字で、景気が一挙に悪くなった。

 それまでは「いざなぎ景気」を超える好景気が続いたと報じられている。そんなに好景気だったのか?実感がない。

 私だけでなく、多くの人が実感がないと言う。「富」はどこへ行ったのか?

 私がいつも批判する新聞であるが、新聞によれば、「富」はこの好景気の期間中、株主に行ったのだという。

 株主は平時の3倍儲かったのだそうだ。どうりで株を持たない私たちが好景気の恩恵に浴せないわけだ。

 このたびの不景気の出来で、株主は大損するだろう。いい気味である。

 でも、株が底値になったら、今度こそ株を買ってやろう思う私がいる。

省エネは省エネにならない

2009-02-08 16:13:17 | Weblog
 省エネしてエネルギーの需要が減れば、電気・ガス会社は値上げをして自分たちの利益を確保するだろうと昨日述べた。

 もし値上げが行われなかったらどうなるか?

 省エネしたぶんだけお金が浮くだろう。例えば1万円浮いたとする。問題はその1万円をどうするかである。

 この1万円を使ってしまったら、1万円分産業に投資することになって、産業はエネルギーを消費するから、全体としては省エネにならないのである。

 もし省エネを徹底しようとするなら、この1万円は使えないのである。貯蓄に回してもダメだ。今度は銀行が、その1万円を産業に投資するからである。

 要するに、省エネとは生活水準を落とすことにほかならない。分かる人は一発で分かるだろう。

省エネと電力・ガス会社

2009-02-07 20:15:54 | Weblog
 近ごろ、また省エネ。省エネ、と言われるようになった。電機会社は省エネ製品を売り出すのに必死である。

 でも、各家庭が省エネをしても、電気・ガス会社が出力を減らさなければ、省エネにはならない。

 各家庭に省エネが普及して、電気・ガス会社が出力を下げたとする。私が電気・ガス会社の社長なら、電気・ガス料金を値上げするだろう。そうしないと、会社の収益が減ってしまうからである。

 電気・ガス会社は独占企業だから、勝手に値上げができる。だから、各家庭が省エネをしても、何の役にも立たない。

 「需要が減れば値上げをすればよいだけのことだ」とはガス会社に勤める知り合いから聞いたことだから、本当なのだろう。

ラップは音楽か?

2009-02-06 11:45:22 | Weblog
 音楽番組でラップをやることがある。だが、ラップって音楽か?

 あれはセリフではないのか?あえて言えば、現代のアホダラ経である。セリフが面白いのであって、メロディーはないようなものである。

 ラップを音楽番組が取り上げる気持ちが分からない。

 昔のフォークソングにも似たようなのがあって、ギター片手にセリフを叫ぶのがあった。あれも音楽とは言いがたい。

 あれが音楽なら、牧シンジの「あ~やなちゃった、あ~驚いた」というウクレレ漫談も音楽ということになる。

車はなぜ売れなくなったのか?

2009-02-05 08:43:28 | Weblog
 国産車、外車を問わず車の売り上げの低下が著しい。30%も40%も下がっている。

 TVも新聞も、これを不況のせいにしている。確かに不況のせいなのだが、本質は違う。

 本質は、これまで不要に車を売りすぎていたのである。まだ乗れる車をすぐに新車に変える。車会社はそれをあおるようにして、毎年、新型車を発表してきた。

 それに乗せられてきたのが一般庶民である。「型落ち」といって、まだ車の機能は十分なのに、新車に買い換えた。

 私が同じ車に10年乗っていると言ったら、トヨタの友人が驚いていた。「8年しか持たないように設計されているのだがなぁ」と。

 このように、今の車不況は、不況とは言えず、これが実体経済なのである。これまで、世界中でまだ使える車を廃棄してきたツケが、車メーカーに回ってきただけである。

 マスコミがそれを報じないので、私がここで言っておく。

ブルーチーズ(青かびのチーズ)

2009-02-04 08:23:18 | Weblog
 昨日はブログ上の図形がおかしくなってしまった。ブログで図形を描くのがいかに難しいかを知った。でも、これ以上直すつもりはない。分かる人には分かるだろう。

 さて、今日はブルーチーズの話題。

 私はこれまで、ブルーチーズは匂いがきつくて、塩辛くて敬遠していた。ところが、最近赤ワインとブルーチーズの相性があまりに良いので。ハマっている。

 ブルーチーズの塊が、スーパーで500円以下で売っているのも影響している。

 ブルーチーズの芳香を味わっていると、うっとりとしてしまう。

 赤ワインだけでなく、ブルーチーズは燗酒にも合う。燗酒の温かさで、ブルーチーズの香りがひときわ引き立つのである。

 塩辛いが昨晩も食べた。今朝も食べた。ブルーチーズを考えた人は偉いと思う。

棒磁石

2009-02-03 08:38:23 | Weblog
 棒磁石が折れると、折れた各断片にN極とS極ができる。

 だから、折れた断片同士はそのままくっつくはずである。だが、そうはならない事態が発生した。断片のギザギザ同士がうまくはまらないのである。

 なぜか?

 もともと粗悪品の棒磁石である。だから折れたり、断片同士が元通りにくっつかなかったりするのだ。

 よくよく考えて、やっと思いついた。普通、棒磁石と言えば以下のような構造を考えるだろう。

   |------------------------------------------|
   | N S |
|------------------------------------------|

だが、私の棒磁石は次のようになっていたのだった。これでは、もとどおりにくっつくはずがない。

|-------------------------------------------|
| N |
| S |
|-------------------------------------------| |

TVはつまらない

2009-02-02 08:37:29 | Weblog
 最近、TVがすごくつまらなくなってしまった。視聴率を稼ごうとするとこうなるのだろうか?

 ゴールデンタイムが特につまらない。なんで、みんなが見る時間帯につまらない番組をやるのだろうか?

 月曜の夜が特につまらない。NHKの「ツルベの家族に乾杯」なんて、まったく内容がない。だからと言って、他のチャンネルに回しても、つまらない。

 あとはバラエティー番組ばかりだ。これで視聴率が取れるのだろうか?知らないタレントがギャーギャー言っている。やかましいことおびただしい。

 昔の映画俳優がTVに出なかったのは、正しかったと思えてくる。

映画はTVをバカにした

2009-02-01 15:32:23 | Weblog
 映画俳優は、昔TV出演をこばんだ。TVを一段下に見ていた。

 片岡知恵蔵以下、そうそうたる銀幕スターは、ついにTVに出ることはなかった。TVとはその程度の格だったのである。

 ただ、歌舞伎の役者はTVに出た。先日述べたように、歌舞伎役者は「川原乞食」の末裔だからTVに出ることをいとわなかった。

 TVが隆盛を極めると、映画俳優もだんだんTVに出るようになった。無視できなくなったのだろう。

 でもTVはつまらない。いまだにつまらない。銀幕スターがTVを蔑んだのはわからないでもない。

 TVがつまらなくなったのと同時に、今度は映画もつまらなくなった。理由は分からないが、悪貨が良貨を駆逐したのだろうか?それとも我々の眼が肥えたのだろうか?