財政が厳しいというのは、非常に便利な言葉ですが、そこからは責任の所在はみえてきません。特に、大田区のような経済の中心になっている都市部は、税収も日本で一番豊かです。区民の皆さんの多くはご存じないかもしれませんが、国は、23区などの税収がたくさんあるんだから、という理屈で、税収の一部を「足りない」地方に回しているんです。それに対して、23区は非常に重要で本質的なことを言っているんです。23区はお金持ちだといって、財源を地方へ回すけど、財源に余裕はない、なぜなら、超高齢化への対応、子育て支援策、など大都市特有の膨大な行政需要を抱えている、から。と言ってるんですね。そうなんです。経済が豊かな地域ほど、その経済を支える、労働者のために税金を使って、子育てや介護を支えなくちゃいけない、ということを言ってるんですね。これは、詳しくは、平成24年の厚生労働白書に書いてあるので、機会があれば、ぜひ読んでみてください。なので、経済の豊かな地域ほど、税収は、豊かな経済を支える労働者のために使わなくちゃいけない、ということなんですね。 . . . 本文を読む