東京都の給与所得者の2人以上世帯の平均収入は都道府県別で1位です。
税や社会保険料をひいた手取りは3位に下がります。
平均では3位ですが、可処分所得40~60%の中央値だと12位に下がります。東京は、一部の高額所得者が平均をあげていると言うことだと思います。
さらに、東京都は、基礎支出「食費や光熱水費や住居費」が最も高いので、可処分所得と基礎支出の差をひくと下から42位という国交省の調査があ . . . 本文を読む
「資産運用」という言葉を目にするようになり、富裕層の特別なことではない時代になっています。資産家になりたい人への情報提供かと思ったのですが、老後や働けなくなって収入が途絶えたらというリスクや、こどもの教育費などの出費に備えたい気持ちにうったえるものも多く、社会の不安を見ているのだなあと思いました。
政治が用意するはずの社会保障では、安心できないと言う現実の裏返しだと思います。
本来、老後の不安 . . . 本文を読む
地方分権で住民税が増税になって地方に支払う税金が増えました。所得税が減税なので、総額は変わらないと言われていたのに、定率減税が廃止になって、所得税も住民税も大幅な増税になり、大田区の税収は、特別区民税などと合わせて飛躍的に増えました。 その頃から、大田区では、土地を買ったり、箱モノや開発に使ったりしてきましたが、それでも税金を余らせて基金に貯めるようになりました。 これまでも、貯めては引き出し、を繰り返してきましたが、2021年度決算で、基金残高は1276億円。 それらを、新空港線のまちづくりという名の駅前開発や、国債購入に充てると言い始めています。 税金払って、10年も20年も使わずに、貯めているなら、自分で貯めますし、社会保障に使わないなら、減税すべきだと思います。 . . . 本文を読む
大田区の民営化をみていて気になるのが、期限の無い民営化があることです。指定管理者制度は3年~5年が多く、一番長いものだと、伊豆高原学園のPFIと併用した指定管理者で、15年ですが、民営化した保育園も特別養護老人ホームも期限がありません。当たり前のように感じているこの期限の無い民営化ですが、海外で、水道が再公営化されたのは、期間終了に伴う判断だと知りました。 . . . 本文を読む
奈須りえの発言は、それほど都合がわるいのでしょうか。説明もなく、多数派による秘密会での一人会派の極端な発言制限が始まっています。自由に発言で北討論と質疑を一人5分にしたのです。人数の多い会派は、一人5分で上限30分なので、影響がありませんし、一人会派で質疑や討論をしているのは、ほぼ奈須りえだけなので、影響が及ぶのは奈須りえです。 . . . 本文を読む
昨年の自民党総裁選の時、岸田首相が主張した言葉は、私にの心に深く刻み込まれています。小泉構造改革の新自由主義的政策を「格差と分断をまねいた」と言って批判したからです。ああ、自民党もわかっているんだなあ、と思いました。でも、当時の発言を確認したら、「規制緩和、構造改革の新自由主義的政策はわが国経済の体質強化、成長をもたらした。」と行われた構造改革をまず評価していました。気を付けなければならないのは、こういう言葉に、嘘は言わないけれど、正確ではない、あるいは、誤解を招く言葉の使い方があるということです。格差とは、分断とは、何か、あらためて考えたいと思います。
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法律や制度が変わった、その日から、
社会が一変するわけではありません。
5年10年かけて、構造がかわり、お金の流れが変わり、暮らしが変わります。
そうした意味で、
今の格差や重い税や社会保険料負担は、
2000年前後から行われている構造改革・小泉構造改革の影響が大きいと思います。
構造改革では、地方分権、民営化、規制緩和が行われました。
その前で言えば、省庁再編、これは、官僚システムの民営化ということもできますね。 . . . 本文を読む
民営化:官から民へのスローガンで、公共分野を民営化しました。
民営化は民主主義の民が使われていますが、
英語だとprivatization
ネットで調べると、ケンブリッジの英英辞書には、
the process of selling companies or organizations that are owned by the government to private . . . 本文を読む
岸田さんは、「小泉構造改革で格差が拡大した」と小泉構造改革を批判して総裁選に勝ち、内閣総理大臣になりました。総裁選と言っても内輪の選挙ではなく、直後の衆議院選を意識してのことだと思います。国民に対して「小泉構造改革を批判し、小泉改革以降の新自由主義的な政策を転換する」と訴えれば、国民からの支持が得られると考えていたからだと思います。精緻な調査のうえ、優秀な広報担当もいるであろう自民党が新自由主義を否定したのですから、新自由主義に疑問を持っているのは私だけではなかったということです。ところが、その後、新自由主義が終焉するかと思ったら、新しい資本主義というわかりにくいことを言い始めました。新しい言葉は定義が無いので気を付けなければいけませんが、まずは、新自由主義で大田区では何が起きたかを中心にお話ししたいと思います。 . . . 本文を読む