大田区のコロナ対応補正予算は総額で785億円。ここには、一人10万円給付される特別定額給付金が含まれるため、当初予算の3割という激増です。特別定額給付金の740億円+事務費ほか教育のためのタブレットなど総額767億円は国費で賄われますが、国の財源は赤字国債です。ここまでして行っているコロナ対策ですが、困窮者への給付は遅れ、議決や入札は行わず、効果も乏しく民主主義が後退しています。補正予算の問題について奈須りえの議会での討論をご紹介します。 . . . 本文を読む
大田区は、特別定額給付金の給付を急ぐことを理由に、事務費について議会の議決をしないで専決処分で行いました。それだけでなく、①マスクや消毒液、②防護服などの購入も入札にかけるところ、議決もせず、入札も無く随意契約で行っています。合わせると約6350万円。ちょっとアベノマスクに似てますね。 . . . 本文を読む
大田区が田園調布せせらぎ公園の体育施設の整備に関する意見募集を行います。コロナで税収激減が予想されています。今後の税収と必要な事業への税投入を考えると、大田区の予算の使途の優先順位が極めて重要になり、計画や予算の見直しが必要ですが、大田区はこの期に及んで優先順位の低い箱モノに莫大な税金投入しようとしています。コロナで仕事が減り、失い収入が減っている区民や、売り上げ確保に悩む事業者を放置し、行うべきか、あらゆる事業において見直すべきです。コロナ前のマインドで税金投入して良いでしょうか。意見受付は6月1日から30日までです。 . . . 本文を読む
今回特区法を改正し造ろうとしているスーパーシティでは、今は行政が行っている、事業を立案し執行することを、企業が行えるようします。そのために、行政の持っていた情報や個人の情報を、匿名、仮名含め、企業がみられるようになります。 . . . 本文を読む
あらためて、「由(よ)らしむべし、之を知らしむべからず」の意味を探していたら、高橋源一郎さんの『一億三千万人のための「論語」教室』をみつけました。・・・・・【子曰く、民は之(これ)に由(よ)らしむべく、之を知らしむべからず。】「いいですか、よく覚えておいてください。政治は、民衆を熱狂させ、支持させることはできます。だが、できるのは、ただそれだけです。決して、民衆に、それがほんとうはどのようなものなのか、なにが起こっているのか、その本質はなんなのかを理解させることだけはできないのです。ほんとうは、そのすべては民衆のためのものであるはずなのに。悲しいことですが」
(これはよく知られた名言。その通り、というしかないですね)・・・・( )内の高橋源一郎さんのコメントまで含めて、まさに、その通り、というしかないです。悲しいですけど。 ただ、自治体議員をしていて思うのは、日本の政治の現場では、最初から「ほんとうはどのようなものなのか、なにが起こっているのか、その本質はなんなのかを」理解させようとしていない、のだと感じます。「民衆を熱狂させ、支持させ」れば良い。支持させるために、美辞麗句を並べ、肝心なことをわかりにくく説明し、見えにくい場所で公表して伝えたことにして、順番を変えて制度を変えるので本当の変化が伝わらない、、、、最近では、誤解するような手の込んだキャンペーンと思しき現象まで出現するようになりました。 . . . 本文を読む
国家戦略特区法改正によって、造り上げようとしているスーパシティには、3つの大きな変化があるとみています。一つが、民主主義が機能せず、企業主導になること。行政情報を駆使したインフラ投資の計画・執行を企業にゆだねようとしていること。そして、企業に、個人情報と企業情報を駆使して、社会保障サービスを提供させ、地域通貨で決済させ、社会保障をさらに縮小させようとしていることです。それにより、次のような問題がおきます。
意思決定権が国民から企業へいくミニ独立政府化、
この期におよんで土木予算を確保、
社会保障費のさらなる抑制、
個人情報の営利目的利用とプライバシーの侵害、 . . . 本文を読む
羽田空港沖合移転事業は、住民と地方議会と大田区という基礎自治体の声に、美濃部都知事の時代の東京都が動かされる形で、国との仲立ちをして大きく動きました。
今回の羽田空港飛行ルート変更では、国の示す、安全や環境対策の実効力に疑問を持つ自治体もありながら、明確に声をあげることができなかった首長さんたちに、憤りを覚えます。 . . . 本文を読む
羽田空港飛行ルート変更についてあらためて考える機会があり、調べていたところ、新飛行ルートになることで、航空業界は経費削減ができる一方、日本の管制官が横田飛行場に配置されていることがわかりました。日本の航空行政は、航空業界の経費削減のために働いているように見えます。 . . . 本文を読む