フェアな民主主義 奈須りえです。
令和3年度の第49から52号の全ての決算の認定に反対の立場から討論いたします。
令和3年度末決算で積立基金総額は1200億円を超えました。2018年に空港跡地の165億円を引き出したためいったん減っていますが、特定目的基金と財政基金を合わせ88億円も増えました。
基金の積み立てが増えたのは、地方分権と三位一体改革で、社会保障の責任主体を大田区 . . . 本文を読む
友人に誘われ映画「百姓の百の声」の試写会に行きました。映画のタイトルの通り、お百姓さんのひと言一言が、心に沁みる映画でした。食の安全や、自給など、食を支える日本の農業が深刻な局面にあるのも、こうしたお百姓さんの言葉に耳を傾けずに、制度や政策を作っている人たちがいるからではないかと思いました。自然とともに生きている姿と言葉に力をもらいました。 . . . 本文を読む
各種の計画が次々と策定され、それが、どれも具体的に書き込まれるようになっています。
議決する前に、計画が出来ていて、それを根拠に税金を使う流れが出来ているのです。
議決が無力化しています。
何が大きく変わったか、考えたら、将来像を描けていないことに気付きました。
モノを造り、デジタル化を進めるなど、税金投入と社会システムの基盤など、手段は示すものの、日本の産業構造、人口構成、国土の在り方、働き方、収入、所得構成、税金、住宅、教育システム、社会保障、、、、により支えられる私たちの生き方・暮らし方・働き方、が将来どうなるか、示すものは、ありません。
今の大田区政は、まるで行き先の無い列車のようです。 . . . 本文を読む
議員になって数年がたったころ、役人の方から、言っていることは10年早いと言われたことがあります。法令が変わっても、その日から社会ががらりと変わるわけではありません。少しずつ、変わり始め、気づくと社会ががらりと変わっている。 議員として提案された法律や条例や方針や計画をみれば、それが及ぼす影響が見えてきますから、警鐘を鳴らします。 時がたち、影響が出てくれば、言っていることの意味がわかるかもしれません。 . . . 本文を読む
リニア中央新幹線の非常口を東雪谷で建設中です。
この工事が10か月ほど遅れると、大田区を通じJR東海から連絡がありました。用地買収が遅れたこと、を理由にしていましたが、これは、かなり前にわかっていたことなので、用地買収が遅れても、取り戻せると思った工事進捗が進まない理由はほかにあるのでしょう。北品川工区のシールドトンネル工事も、安全確認のための調査掘進が止まったままですし、リニア沿線で、工事はいたるところで遅れています。リニア中央新幹線は、実現できるのでしょうか。
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地方分権が公共事業の隠れ蓑となり、減ったように見える公共事業は、実は自治体に来ているという構図がみえてきます。権限も財源も、住民福祉のために自治体へ、と言われてきましたが、その頃から自治体で大規模な公共事業が始まります。自治体で増えた税収が、住民福祉のためではなく、蒲蒲線や羽田空港跡地開発など、増えた、大規模な土木工事や建設工事使われてきているのではないかという問題意識を持ち続けてきました。蒲蒲線を事例に、しくみや税の流れを解明してみました。地方分権が、実は、国民住民が望んでいたものと違う形で進んできたことの一部が検証できたのではないでしょうか。 . . . 本文を読む
討論の発言時間が会派の人数で制限されて初めての決算議会。明日、決算の討論・採決を行います。長い大田区議会の歴史の中で、討論の時間制限があったというのは、聞いたことがありません。自由に発言できていた討論が、たったの5分に制限されてしまいます。とても、十分に今の決算の問題点を指摘することはできません。 . . . 本文を読む
蒲蒲線(新空港線)が大きく実現化に向けて大きく進もうとしています。
ネーミングがコミカルで、親しみやすい蒲蒲線ですが、採算制に課題があって進まなかった時期が長かったのはご存じでしょうか?
しかも、【日本は世界でも有数の都市ネットワーク】がすでに整備され、2000年代初頭から質への転換がはかられてきています。
作ってもすでに足りているから、サービスを必要とする人も少なくて採算性も望めない「はず」の蒲蒲線がなぜ進むのか!?
調べたら、蒲蒲線ができるように、既存の法律を変え、新たに都市鉄道利便増進法という法律を作っていました。
この法律で、誰がメリットを受けるのか、議会で明らかにしました。動画ができたらアップしますね。 . . . 本文を読む
大田区の基金が増えていて、すでに1200億円を超えています。
今から2000年には150億円くらいでしたから、すごく増えていることがお分かりいただけると思います。
特に、特定目的基金と言って、使途が限定されている基金が増える傾向にあります。
国では税金が足りなくて、国債を発行していますが、大田区では税金が余っている、という不思議なことが起きているのです。
しかも、基金は大田区だけでなく、23区も東京都など都道府県も、地方の自治体も増えています。
総務省|地方財政の分析|基金の積立状況等に関する調査結果 (soumu.go.jp)
さらに不思議なのは、基金の一部、または、全部を国債など政府系金融債を中心に購入する動きがあることです。
社会保障のために増税が繰り返されてきましたが、
多めに徴税し、土木工事や建設工事、国債購入のために税が流れているように見えます。 . . . 本文を読む