格差の拡大には、大きく分けると、2つの理由があります。
ひとつは、働いて生み出した【富の分配】=資本家や労働者の間の分配、がうまくいかなくなっていること。
もう一つは、【富の再分配】=税金の集め方と使い方、がうまくいかなくなっていることです。
富の分配も再分配も、政治が深くかかわりますが、地方自治体が深くかかわる、再分配(税の集め方と税金の使い方)について、予算の福祉の款で質問しました。
地方分権で社会保障のためと地方自治体に集めた税金なのに、大田区が社会保障以外に使うから、格差が拡大しているのです。 . . . 本文を読む
所得再分配調査から、日本の当初所得は、危機的状況にあることがわかります。
しかも、税や社会保険料を徴収し、社会保障制度で再分配しても、表面上の数字は、
国の言葉を借りても【一定程度の効果】しかなくて、
消費税は反映させていないなど、足りない部分が見えてきます。
そのうえ、こども保険をつくり、更に社会保険料から社会保障費を出させて、区民や企業の社会保険料負担を増やし、自由に使える一般財源を確保しようとしている構図が見えてきます。
想定して作った質問原稿です。言いたかったことが少しでも伝われば、嬉しいです . . . 本文を読む
2月3月の区政報告会は、予算審議中のため、大田区という地方自治体の財政をどのように見るか、お伝えできればと思います。予算の評価には、様々な切り口があります。行政の=予算を編成した区長からの説明だけでなく、税金を負担している区民、その税金をこう使ってほしい、使ってほしくない、と願う区民の視点から、見ることもできますし、払った税金、使った予算が、どう、私たちの暮らしに影響を及ぼすか、という視点で見ることもできます。一時的に良いように見えても、長期的な視野に立つと、全く違った景色が見えてきます。一つでも、目からうろこを体験していただけたら、と思います。 . . . 本文を読む
デフレ脱却で、国と区が需要を激増させ、物価高に誘導しています。それでも、大田区は、直ちに物価高に影響しないと言いますが、本当でしょうか。直ちにというのは、すぐに影響しなくても、少ししたら影響するという事でしょうか。大田区は、債務負担行為と言って、最近は当初予算に、次年度以降の予算まで書き込んで、投資的経費を確定させていて、令和6年度の債務負担行為は、1000億円を超えています。それなのに、補正予算で、さらに、将来の需要を、積み上げるようになっています。物価高へ、物価高へと誘導しているのです。物価に影響しないはずがありません。*投資的経費と公共施設整備の数字が正確でないため、修正しました。 . . . 本文を読む
今年は、減税の年です。昨年、閣議決定=デフレ完全脱却で、所得税と住民税を減税するのです。税金が減るのは歓迎ですが、増税が前提の「減税」と聞いたら、どうでしょう。しかも、住民税減税のやり方からは、政府の本音や、信頼のおけない政治が見えてきます。大田区議会の第一回臨時会で可決した特別区民条例の改正から見える問題点について、ご報告します。 . . . 本文を読む
大田区は認めませんが、私たちは大田区に税金を払いすぎています。
毎年のように、年度直前になると、税金を余らせては、特定の目的のための基金=貯金として貯めています。
大田区は、これを当初見積もった金額を、経営努力で節約した結果、と言っていますが、努力しても努力しても毎年のように残が出ます。
翌年度の予算査定に、努力の結果が反映されていないということです。 . . . 本文を読む
予算委員会では、羽田空港のことをやろうかと思っていたのですが、結局、財政になってしまいました。予算書や決算書を見ていて気付いたのが、財政の指標が形骸化していることです。自治体財政だと、借金が悪いわけでは無い、と聞いてもピンとこなかった方、こんな説明を聴いたら、どう思われますか? . . . 本文を読む
令和6年度予算に反対しました。財政は難しいと思っている方にも、今の地方自治体財政@大田区が、どんな状況で、どこに問題があるか、わかっていただけるよう心掛けた討論にしましたので、ぜひ、お読みください!! . . . 本文を読む
大田区では、毎年、年度末を前に最終の補正予算に巨額な執行残が計上され、それが、特定目的基金に積み立てられています。
私が、大田区の税金は、余って貯まっているというようになって、大田区は、これを経営努力と言いますが、毎年余らせるということは、経営努力の結果を予算に反映させていないということです。
余らせても、また余らせるということは、経営努力というより、予算見積もりの甘さに原因があるのではないでしょうか。
たとえば、先日の補正予算で、こんなことがありました。 . . . 本文を読む
大田区では、毎年、年度末を前に最終の補正予算に巨額な執行残が計上され、それが、特定目的基金に積み立てられています。
大田区は、これを経営努力と言いますが、毎年余らせるということは、経営努力の結果を予算に反映させていないということです。余らせても、また余らせるということは、経営努力というより、予算見積もりの甘さに原因があるのではないでしょうか。
最終補正予算に反対した討論をご報告します。
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最終補正予算で、人件費の残が多額に出て減額の補正予算が計上されました。執行残というのは、予算を積んだけれど、使い残した金額です。今回、人件費が多額に余ったのは、実は、おかしなことです。物価高騰で、12月議会で人件費を、増額したばかりだからです。それなのに、余ったということは、かなり多めに人件費予算を積んだということだからです。 私は、「毎年税金を余らせて、貯めている、だから、税金を払いすぎている」と主張しています。その根拠の一つが、この最終補正で、執行残を多額に出して=税金を余らせては、基金=貯金に積むということを繰り返している、からです。 大田区は、経営努力といっているのですが、毎年、多額に余らせていますから、執行努力の範囲を超えています。それでも、大田区は、努力しているを繰り返しているのですが、今回の人件費は、そういう言い逃れは、できないと思います。 この人件費を始め、大田区が、多めに予算を組んで、余らせたら、基金に積み立て、そこから引き出して、「箱モノや開発」に使おうとしているという構図ではないでしょうか。だいたい、毎年、経営努力というのもおかしいですよね。経営努力で経費削減したら、翌年は、少ない予算を組まないといけませんね。大田区の税の取り過ぎを理由に、補正予算に反対した討論についてご報告します。 . . . 本文を読む
あらためて大田区の消費税が社会保障に使われてない話。2014年から私たちがおさめた消費税の大田区分は1368億円もあったのに、社会保障財源分をひろったら655億円でした。のこり、713億円は社会保障に使われてなかったのです。 . . . 本文を読む
2022年度の決算の認定に反対しました。
決算に反対した理由をご報告します。
もっと詳しく申し述べたかったのですが、一人会派の私は、発言時間を5分に制限されているので、限られた時間の中での討論になっています。
次のようにまとめました。詳しい理由も補足しておきます。 . . . 本文を読む
2022年度の決算委員会が終わりました。明日12日の決算議案についての考えを述べる討論に必要な資料を整理しているところです。今回の決算の評価の視点は、国が行っている所得再分配調査の分析から始まりました。誰から税金を集め、誰のために使っているのか、それにより、格差は是正されているのか、という基本の視点です。厚生労働省に聞いても、どう財源の数値を拾っているか、教えてくださいませんし、大田区に聞いてもわからない、というので、分析は簡単ではありませんが、少なくとも「考え方」はある程度見えてきました。いくつも重要な論点があるのですが、その中のひとつ、消費税の地方交付分の一部が、大田区では社会保障に使われていないことが判明したので、ご報告します。 . . . 本文を読む