私たちの民主主義は、主権者が、意思決定に関与できるから【主権者】であるはずです。
ところが、実際には、選挙で、決定権を持つ、議員や首長(区市町村長、都道府県知事)などを選んんだあとは、主権者としての実感を、なかなか持つことができません。
これら決定権者に意見を言う機会はなかなかありませんし、機会を得ても、その意見が尊重されると感じられないからだと思います。
そう言うと、多くの大田区議会議員や区長は、きちんと区民の声を聴いて、区政は執行されている、というのでしょうか。
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陳情、請願、区長への手紙、
区政に関わったことのある方なら、
区民の意見が、聞き入れられることが、簡単でないことは経験済みなのではないでしょうか。
決める直前に、区民に知らされ、知らされたときから動き始めても、「もう遅い」
というのが、ほとんどだと思います。
自治体(大田区)の予算は、区長が作り
その予算を有効にするのは、議会の議決です。
大田区の一般会計3000億円を超える予算は、議会の賛成か反対か、〇か✕かで、きまり、ます。
多くの区民が、この予算が成立する過程で、選挙で首長と議員を決める時以外に、
意思決定に関与する場面があるとすれば、
その数少ない、関与の一つが、
そして、この、計画などへのパブリックコメントです。
ぜひ、区政に関心をお持ちの方は、意見を出していただきたいと思います。
厳密には
行政の説明責任と位置付けられ
意思決定に主権者が関与できる権利としての位置づけはありません。
そうなると
主権者は、首長と議員を選挙で選んだら、あとは、白紙委任という事になってしまいます。
かりに、大勢の区民が反対の意見を出したとして、これらの計画が、何一つ変わらずに、出来上がるとするなら、大田区の民主主義は、コンサルと、選ばれた一部の有識者などと、議会の一部の議員の代表で、決まっているということになります。
大田区の計画の基本的な考え方は
大田区の憲法とも言うべき基本構想に基づき策定されますが
その基本構想は、
コンサルに委託し、元をつくっています。
https://x.gd/ZgTWj
基本計画・実施計画には、議会の交渉会派の議員が入ります。
https://x.gd/UR55A
予算の根幹をなす実施計画策定に
議会の交渉会派の議員が会派を代表し入るので、議決時の賛成を得たようになっているのです。
私たちは
その首長が、どんな予算をつくり、どんな予算や議案に賛成しているか、どこまでわかって
投票しているでしょう。
私が、フェアな民主主義、にこだわるのは、
今の選挙のしくみと、議会の仕組みだけで(選挙の時に示したチラシや演説や選挙公報と議会での決め方だけで)
厳密にいえば、パブリックコメントは、行政の説明責任にすぎず、私たちの意見を必ずしも
行政が反映する「義務や責任」はありません。
だからと言って、全体の奉仕者である大田区行政が
下記の計画などへの、区民の正当で論理的な、意見を無視していいことにはならないと、私は考えています。