いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

カムフラージュ。 camouflage

2011-05-12 19:27:36 | 日記
 (1)パキスタン潜伏先で米軍特殊部隊により殺害された国際テロ組織アルカイダの創設者ビンラディン。当初は銃で反撃してきたので殺害したとの米国発の報道があり、その後ビンラディンは銃を所持していなかったが反撃したに変化し、最新情報では当初から生きて拘束して国際テロ組織に反撃の口実、糸口を与えるリスクを避けて、拘束の意図はなく殺害が当初からの目的であったかの報道だ。

 現場からは大量のテロ情報の証拠資料が押収されており(報道)、最初から「2兎」を狙う軍事ミッションだったのではないのか。米国はこのテロ情報の証拠資料を盾に、あることないこと意識させての情報操作でテロ対策を自在に展開していくことになる。
 現場の状況の発信源は鎮圧した米国米軍に完全に掌握されており、情報操作は自由自在のままだ。

 このビンラディン殺害事件の全容全貌が明らかになるのは、後年の歴史を待たなければ証言されないのは、またこれまでの歴史が証明している。

 (2)沖縄普天間基地移設先問題で、当時米国の国務省日本部長が意図する県内移設が進展しないことに、これに強硬に反対する沖縄県民を比喩的に侮辱する発言で更迭された。同人がこの度、民間人として日本を訪問して官邸で異例の政府関係者と会談した。民間人が官邸で会談することなどは、まずありえない外交慣例だ。

 本人は、先の問題発言に対して「作り話だ。私の発言はちょっと違う。」と否定してみせたという(報道)。
 「作り話」で米国政府高官が更迭されるほど、閉ざされた全体主義国家の米国ではない。「ちょっと違う」なら、その意図を釈明すれば済むものを、本意が出ればさらに事態を混迷に招くだけの発言が誰の目にも明らかな、自業自得、自作自演のスパイラル(spiral)地獄のてん末だった。

 かっては米国政府の高官を勤めた者の、この言葉の軽さ、言い訳にならない無謀、無軌道、無責任は、日米問わずに政治家を含めて現代の体裁カムフラージュ(camouflage)、独善的思考方法の一般化だ。

 (3)信ずるもの、真実、事実が都合よく情報操作されて、用意された運命共同体裁に都合よく乗せられて彷徨(さまよ)うカムフラージュ現代社会だ。
 東日本大震災を目にして、「想定外」と言われ、「科学」に想定外はない、「技術」の問題と言われて、先端的科学技術開発の中身までどんどん都合よくカムフラージュ(camouflage)されていく社会。

 人間に完全はそもそも見込めない。ないなら、せめて起きている事実、真実を素直に、率直に伝えることを社会のパラダイム(paradigm)として、みんなでどうするんか考えて解決していくのは当然だ。
 どう、みつくろっても、人間は完全ではないのだからだ。

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