いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

インバランス社会の特徴。 characteristic of imbalance society

2011-05-02 19:29:31 | 日記
 (1)原発もインターネット・ゲーム機も「エネルギー」と「情報」のツールの違いはあっても、無機質の空間に漂うマテリアル・コンテンツ(material contents)を大量に操作、加工して、社会構造を広く、同質性、同時性を持って効果的に効率的に機能させる社会的有効性ばかりが「先行」して、シンメトリー(symmetry)として背後に潜むセキュリティ(security)対策が不十分ないしは無防備にされてきた。

 現代、近代社会が未来型志向に偏重シフトされて、表(おもて)に「型」として見えるもの、先行結果、比較効果だけが確かなものとして価値づける、位置づけられる唯一論の社会構造になって「失って」きたものだ。

 ①インバランス(imbalance)の表層(うわべ)社会は、地殻変動(地震)それにともなう大津波には無防備で、原発は安全装置が機能せずに大気、地上、海水に放射性物質を漏えい、拡散して、将来にわたって人間、生活、社会資本を汚染し続ける。
 ②インターネットは、その広範で同時性のある情報共有性からのパラドックス(paradox)として、「容易」に機密データに侵入、データ流出して危機管理システムを破壊し多様な損害を世界に同時拡散させる。

 (2)ターゲットはネットばかりでなく、媒体(medium)のゲーム機(プレステ)のネット配信サービスにまで侵入して世界中の最大7700万人の個人情報が流出し、クレジットカード情報登録1000万枚規模のデータ流出の恐れだ。
 犯罪者は執拗で、用意周到だ。現代社会の構造、機能のインバランスを狙いすまして侵入し攻撃する。
 想定外の危機管理などではない。進化、コンビニエンス(convenience)に背伸びして、足元を顧(かえり)みない、見えない、表層インバランス社会のセキュリティ不在、置き去りの結果責任だ。

 (3)広範で同時性のある大量個人情報処理、管理の現代、近代社会は、「思考」の上では個人情報安全管理の必要性は必要以上に認識、意識されて行動されながら、パラドックス(paradox)として媒体(medium)としての「ツール」の「セキュリティ」は随分と進化しない。インバランス表層社会の「特徴」(characteristic of imbalance society)だ。
 ソニーが「おわびにゲームを無料ダウンロードで提供する」という浅薄な問題ではない。東電がこの期に及んで、賠償免責規定を持ち出したのと同じ認識論だ。

 (4)原発もインターネットも、その機能、特性、有効性のコンテンツと連動する、支える重要課題として「セキュリティ」対策との同時進行性は避けれないことだった。
 この当然の試行錯誤を置き去りにした現代社会の「インバランス」を、ひとりひとりが生活の中で検証して改革しなければ、未来志向の社会は成り立たない。

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