いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

橋下さんの純化。 pure policy

2013-03-04 19:47:20 | 日記
 (1)かっての大阪維新の会は代表であり首長の橋下さんの少々乱暴な手法だがわかりやすい発信力を背景として、府と市との行政機能の重複、ムダ解消による行政の効率化、都構想を目指して府、市民の高い人気、支持を受けた地域政党であった。

 当時は停滞した国政事情の中で、高い国民支持を背景にして国会を動かして、都構想実現のための地方自治法改正成立にまで影響力を誇示していた。政界再編の核としての人気、存在感もあったが、いざ国政を目指すにあたって国政政党としての要件を満たすために国会議員を吸収して(日本維新の会設立)、さらに石原東京都知事が立ち上げた太陽の党とその知名度を利用、活かすために吸収合併して、その都度どんどん生命線であった党としての「わかりやすさ」が消えていき純化(pure policy)が後退して、政治理念、理論のダブルスタンダード(double standard)化して推進力を失っていった。

 (2)昨年末の衆院選では解散総選挙の非常時性のため、さらに準備不足も手伝って日本維新の会の支持率(当選者数)は大敗した民主党も上回ることは出来なかった。当時の民主党政権の受け皿、第三勢力として国民の高い期待を受けながら、ダブルスタンダードの政治手法はすっかり国民から見放されていた民主党そのものに回帰していた。

 橋下さんは個人の人気に加えて大阪市長としての決定力、影響力を背景に地方自治改革(都構想、道州制)から国の政治の有り様を変えようとしているために、国政政党を立ち上げても議員として国政に直接参画せずに、そこに埋没することを警戒しているに違いない。

 (3)目算の違いは、政治手法(個人的人気、独断政治)は近いけれども、ともに反中央政治姿勢ながら東京と大阪の距離感の違いからくる政治理念、理論(都構想)の基本的な方向性の違う両者が国政政党日本維新の会として大同団結したことだ。

 石原さんは既成政党打破の選挙に勝つためには、第三勢力が小異を捨てて大同団結と言ったが、結果をともなわなかった昨年末の衆院選後はことあるごとに日本維新の会の中での「東京」と「大阪」の不協和音、反目ばかりが目立つ結果となっている。

 (4)ここに、首長としての個人的人気、決定力、行政執行力(実行力)を背景として大阪市長にとどまる橋下さんと同党国会議員団との国会対応での意見、認識、解釈の違いが鮮明になって、党内対立の様相まで見える始末だ。

 政治決定プロセスのトリプルスタンダード(triple standard)化して、すっかり橋下さんのリーダーシップ、決定力の純化路線(pure policy)が消えてかっての第三勢力の基軸としての推進力、人気、支持を見失ってきている。

 (5)かっての地域政党は代表としての首長の決定力、実行力、わかりやすさが人気、支持の理由であった。
 今や自民党中心の安倍政権がそれに取って代わっての政治手法、存在として国民の高い支持を受けているのは皮肉なことだ。

 (6)橋下さんは政治原点の都構想、道州制の地方自治改革のために国政に埋没することを恐れてそこに距離を置きながら、しかし政治手法としては国政政党化から始まって、政治理論とは別の知名度にこだわった政党の吸収合併の中で生命線の「純化路線」を見誤って推進力を失くしていった。戦略の見誤りだ。
 純化主義(pure policy)に戻るべきだ。

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