いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

もうひとりのメッシ。 another Messi

2018-06-23 20:17:52 | 日記
 (1)サッカーW杯は1次リーグも2戦目を迎えて初戦苦戦した強豪国もそろそろ実力相応の戦いをみせているが、アルゼンチン代表だけは別だ。
 クロアチアとの2戦目はエースストライカーのメッシ選手にボールが渡らずに(報道)打ったシュートは1本のみで0-3で敗退し、ひとり孤立する場面が目立った。

 初戦の報道写真でも相手国選手4~5人に囲まれて転倒するメッシ選手の姿が印象的だった。

 (2)徹底的な相手国代表のマークにあうのは承知のことでそこを打開するのがエースの面目というところだが、メッシ選手はこれまでもW杯ではあまり活躍した記憶がない。

 ボブ・ディランが来日する時に、ある解説者がおもしろいことを言っていた。世界にはボブ・ディランのそっくりさんが6人はいて、そのうちの誰かがボブ・ディランだといって来日しても本当のボブ・ディランに会ったことがある日本人はいないのだから、誰ひとりわからないだろうというものだった。

 (3)ボブ・ディランの存在(presence)そのものが大きくなりすぎて(ノーベル文学賞授賞で拍車をかけた)本人かどうかはもう関係ないという比喩に聞こえた。
 メッシ選手も同じでサッカーW杯ロシア大会のアルゼンチン代表としてピッチにいるメッシ選手が本当のメッシ選手なのか(another Messi)と目を疑うばかりの不調ぶりだ。

 かってのアルゼンチン代表を背負って世界一となったマラドーナ選手は、ひとりボールをコントロールして相手国選手を一人、二人、三人、四人とかわして抜き去りゴールをあげた場面がすごかったが、W杯でのメッシ選手にはそんな局面を打開する活躍はみられない。

 (4)メッシ選手には欧州強豪クラブチームでの風のようにすり抜け、通り抜けてボールをコントロールしゴールする力、姿はみられない。うがった見方をすれば、クラブチームのゲームはプロとして「見せる」、「魅せる」ゲーム感覚、ゲームコントロールが重要で、相手チームも自チームもメッシ選手の力を発揮させるために必要以上の抵抗、アタックをしない見せ場をつくる不文律でもそれぞれの中にあるのではないのか。

 結果としてメッシ選手の華麗なステップ、スキルが存分に発揮されて、プロとして華麗な魅せるゲームを演出することになる。

 (5)W杯になるとサッカー最高峰の大会として名誉として国を代表して「勝つ」ことが求められて、とにかく相手の強みを徹底的に崩し、つぶしにくる。そういう真剣勝負の中でメッシ選手がひとり孤立して苦しんでいるようにもみえる。

 一度といわずに風のようにすり抜け、通り抜けるメッシ流ドリブル、ステップでのボールコントロールでゴールを見せてほしいものだ。このままでは1次リーグ突破はむずかしい状況だ。

 (6)コロンビア代表に勝利した日本代表は、明日セネガル代表との2戦目を迎える。エースが万全でなかったコロンビア代表に比べてセネガル代表はアフリカ特有の身体能力もスキルも高く、速く、結果を残している強敵だ。

 すでに書いたが、日本代表選手も20年近くサッカーを続けてきて今さらスキルがどうの連携がどうのという時ではない。
 比較涼しいロシアの気候を味方にして、ただ体力、スタミナを万全の状態にしてしつこいサッカーを期待したい。勝利はそのあとのことだ。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする