(1)名古屋城の本丸御殿が本物に忠実に復元され、本日(8日)から全面公開された。1615年完成し狩野探幽(かのうたんゆう)作のふすま絵代表作で飾られた「近世城郭御殿の最高傑作」(報道)とうたわれたきらびやかな姿がそのまま復元された。
狩野派のふすま絵は疎開して戦災をまぬがれていた。1945年の名古屋空襲で焼失していた本丸御殿を、京都出身でその後名古屋を拠点にからくり人形の制作活動をした夢童由里子さん(2015年死去)が「国宝二条城に負けへんお城を」と復元を提唱し寄付金集めなど復元に尽力(同)したものだ。
(2)復元写真を見るだけでも正に絢爛豪華な黄金色の絵巻御殿だ。その歴史の流れを受けたものか、名古屋市では名古屋城天守閣を建築当時と同じ木造によりこちらも当時と同じく忠実に再建するプロジェクトが決定している。
名古屋城天守閣の当時の建築設計図がそっくり残されていて(他の城ではみられない)唯一再現が可能となっていたものだ。
(3)天守閣はいち早く鉄筋コンクリートで再建されて名古屋のシンボルともなっていた。1981年8月にチューリップが初めて難関の国宝の名古屋城深井丸広場で野外コンサートを開催したことでも有名だ。
天守閣は鉄筋コンクリート製ということでエレベータも設置されてバリアフリー(barrier free)が整備されていた。
(4)今回の木造による史実(全体設計図)に忠実に再建される天守閣にはエレベータの設置の計画はない。名古屋城は唯一天守閣全体設計図が当時のまま残されていて、河村市長が木造による当時のままの再建に意欲を示しており、障害者対策としてボランティア支援活動、ロボット活用などが模索されているようだが、現実性はなく具体的な計画は未定だ。
(5)障害者団体では市に対してエレベータ設置を求めているが、当時のままの木造による天守閣再建にこだわる河村市長はこれに応じずに平行線のままだ。
冒頭の名古屋城本丸御殿の当時を忠実に復元した姿を見ると、歴史的史跡、建築物などを受け継ぎ、後世にまた伝えていく人類の責務、責任、使命、役割の重要性、大切さを認識させられるが、それは人類共通のものでありそれをすべての人類が実感として受け止められるものでなければまた意味も意義もない。
(6)河村市長が障害者対策として断片的に述べるボランティア支援活動、ロボット活用(かつぎあげ)では実効性のないもので、文化庁も史跡などの価値保存とバリアフリーは「両立が図られることが大切」(報道)と言及している。
述べたように歴史的史跡、建築物を受け継ぎ、後世に伝える役割はすべての人類共通のものであり、一部のもののためであってはならない。
(7)唯一天守閣の全体設計図が残されていて木造で当時と同じく再建できる利点をいかし、エレベータ棟は別建て(木でカムフラージュ)として木造天守閣に乗り入れる構造としてバリアフリー対策とすべきだ。
時代はいつでも新旧合作(old and new collaboration)が常だ。
狩野派のふすま絵は疎開して戦災をまぬがれていた。1945年の名古屋空襲で焼失していた本丸御殿を、京都出身でその後名古屋を拠点にからくり人形の制作活動をした夢童由里子さん(2015年死去)が「国宝二条城に負けへんお城を」と復元を提唱し寄付金集めなど復元に尽力(同)したものだ。
(2)復元写真を見るだけでも正に絢爛豪華な黄金色の絵巻御殿だ。その歴史の流れを受けたものか、名古屋市では名古屋城天守閣を建築当時と同じ木造によりこちらも当時と同じく忠実に再建するプロジェクトが決定している。
名古屋城天守閣の当時の建築設計図がそっくり残されていて(他の城ではみられない)唯一再現が可能となっていたものだ。
(3)天守閣はいち早く鉄筋コンクリートで再建されて名古屋のシンボルともなっていた。1981年8月にチューリップが初めて難関の国宝の名古屋城深井丸広場で野外コンサートを開催したことでも有名だ。
天守閣は鉄筋コンクリート製ということでエレベータも設置されてバリアフリー(barrier free)が整備されていた。
(4)今回の木造による史実(全体設計図)に忠実に再建される天守閣にはエレベータの設置の計画はない。名古屋城は唯一天守閣全体設計図が当時のまま残されていて、河村市長が木造による当時のままの再建に意欲を示しており、障害者対策としてボランティア支援活動、ロボット活用などが模索されているようだが、現実性はなく具体的な計画は未定だ。
(5)障害者団体では市に対してエレベータ設置を求めているが、当時のままの木造による天守閣再建にこだわる河村市長はこれに応じずに平行線のままだ。
冒頭の名古屋城本丸御殿の当時を忠実に復元した姿を見ると、歴史的史跡、建築物などを受け継ぎ、後世にまた伝えていく人類の責務、責任、使命、役割の重要性、大切さを認識させられるが、それは人類共通のものでありそれをすべての人類が実感として受け止められるものでなければまた意味も意義もない。
(6)河村市長が障害者対策として断片的に述べるボランティア支援活動、ロボット活用(かつぎあげ)では実効性のないもので、文化庁も史跡などの価値保存とバリアフリーは「両立が図られることが大切」(報道)と言及している。
述べたように歴史的史跡、建築物を受け継ぎ、後世に伝える役割はすべての人類共通のものであり、一部のもののためであってはならない。
(7)唯一天守閣の全体設計図が残されていて木造で当時と同じく再建できる利点をいかし、エレベータ棟は別建て(木でカムフラージュ)として木造天守閣に乗り入れる構造としてバリアフリー対策とすべきだ。
時代はいつでも新旧合作(old and new collaboration)が常だ。