(1)政府機関の公文書扱いの無秩序、いいかげん、森友問題での決裁文書の改ざん、児童相談所同士の引き継ぎの齟齬(そご)、大学病院でのGT画像報告のがん見落としと日本社会は黒い暗い霧にずっと覆われている。
それぞれに子ども(5才)を含む人の命(自死など)がかかわっているという悲惨さで、くり返されているものもあり、事の重大性が共有されずに見失っている。
(2)どうしてこうなったのか。まずは当然にあるべき責任感の欠如だ。専門分野として持ち得る自覚、能力、知識、意識、判断が備わっていないエセ社会の弱点がモロに出た。
コラムに東日本大震災で大きな被害を受けた東北地方で事業を成功している女性経営者が世界的音楽家から聞いた言葉として「いいものをつくるには、いいものに触れることが大切」という話を紹介していた。
(3)その通りで、パラドックス(paradox)として社会でその指標となるべき政治、組織、事業が暗く黒い霧で覆われていては、いい社会にはなりえないということだ。
香川県から東京都に転居した5才の女児が両親から虐待されて亡くなった事件では児童相談所の引き継ぎの齟齬があり、香川県が「緊急性が高い事案として引き継いだ」(報道)と言い、東京都は「そんな引き継ぎはなかった」(同)としてくい違い、5才の女児の命を救えなかった。
(4)かってストーカー事件で被害女性が関東から長崎の実家に逃れながら、ストーカー男性が長崎に向かっている警察情報を共有せずに地元警察に連絡しないまま被害女性母娘がストーカー男性に殺害されるという事件が起きて、情報共有、連絡体制の必要性が厳しく問われたことがあったが、今また同様の不手際がくり返されて女児の命を救えなかった。
責任のなすり合いは森友、加計問題の政治構造と同じで、なげかわしいばかりだ。
(5)危機感のなさは責任感、自らが何とかするという自立感の欠如からくるもので、責任感、自立感のない仕事、社会というのはただ流れに流されて漂うだけのドリフト社会(drift society)でしかない。
森友、加計問題で魂の失った政治は時間が流れて過ぎるのを待つだけのドリフト政治だ。国民にも責任があるのだが、安倍首相は国民もそのうちわかるという信条を述べているので、今は手のつけようもない。
(6)選挙になったら国民は目覚めることができるのかは、まさしく「いいものをつくるには、いいものに触れることが大切」であり、それまでに「いいもの」探しが必要だ。
前出の女性経営者は「毎日見ている海や山は美しくとも」いいものに触れる機会は「都会に比べて圧倒的に少ない」(報道)と述べている。
(7)地方過疎時代ではあるが、魂の失ったエセ都会がいいものをつくり出しているわけではなく、大震災後の東北でガンバル女性経営者の姿、魂こそが「いいものに触れる」手本だ。
それぞれに子ども(5才)を含む人の命(自死など)がかかわっているという悲惨さで、くり返されているものもあり、事の重大性が共有されずに見失っている。
(2)どうしてこうなったのか。まずは当然にあるべき責任感の欠如だ。専門分野として持ち得る自覚、能力、知識、意識、判断が備わっていないエセ社会の弱点がモロに出た。
コラムに東日本大震災で大きな被害を受けた東北地方で事業を成功している女性経営者が世界的音楽家から聞いた言葉として「いいものをつくるには、いいものに触れることが大切」という話を紹介していた。
(3)その通りで、パラドックス(paradox)として社会でその指標となるべき政治、組織、事業が暗く黒い霧で覆われていては、いい社会にはなりえないということだ。
香川県から東京都に転居した5才の女児が両親から虐待されて亡くなった事件では児童相談所の引き継ぎの齟齬があり、香川県が「緊急性が高い事案として引き継いだ」(報道)と言い、東京都は「そんな引き継ぎはなかった」(同)としてくい違い、5才の女児の命を救えなかった。
(4)かってストーカー事件で被害女性が関東から長崎の実家に逃れながら、ストーカー男性が長崎に向かっている警察情報を共有せずに地元警察に連絡しないまま被害女性母娘がストーカー男性に殺害されるという事件が起きて、情報共有、連絡体制の必要性が厳しく問われたことがあったが、今また同様の不手際がくり返されて女児の命を救えなかった。
責任のなすり合いは森友、加計問題の政治構造と同じで、なげかわしいばかりだ。
(5)危機感のなさは責任感、自らが何とかするという自立感の欠如からくるもので、責任感、自立感のない仕事、社会というのはただ流れに流されて漂うだけのドリフト社会(drift society)でしかない。
森友、加計問題で魂の失った政治は時間が流れて過ぎるのを待つだけのドリフト政治だ。国民にも責任があるのだが、安倍首相は国民もそのうちわかるという信条を述べているので、今は手のつけようもない。
(6)選挙になったら国民は目覚めることができるのかは、まさしく「いいものをつくるには、いいものに触れることが大切」であり、それまでに「いいもの」探しが必要だ。
前出の女性経営者は「毎日見ている海や山は美しくとも」いいものに触れる機会は「都会に比べて圧倒的に少ない」(報道)と述べている。
(7)地方過疎時代ではあるが、魂の失ったエセ都会がいいものをつくり出しているわけではなく、大震災後の東北でガンバル女性経営者の姿、魂こそが「いいものに触れる」手本だ。