いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

米朝ホットライン。 necessity of hot line between usa and north korea

2018-06-16 20:31:46 | 日記
 (1)6月12日の米朝首脳会談、早速米国世論調査で51%が米朝首脳会談を含むトランプ大統領の北朝鮮対応を支持(報道)するとした。一方で40%は「双方が約束を守らない」(同)と回答し、「約束を果たす」26%を大きく上回った。

 (2)約束だらけの共同声明を40%が双方守らないと答えている米朝首脳会談を51%が成功と考えているのはどういうことか。これまで米朝関係はトランプ大統領と金正恩委員長が互いに挑発、威かくをくり返して軍事的緊張関係が高まって、何かの拍子に軍事衝突がぼっ発ということも考えられないこともない状況にあったことを考えれば、米朝首脳会談で両首脳が笑顔で握手して友好を演出して「会う」ことが大切でその「中身」にはそもそも期待などしていなかったという評価だ。

 (3)確かに米朝双方がそれぞれの国内事情を抱えて、それぞれの国内から遠吠えのように双方を挑発、威かくし合うけん悪な状況は不安だけを増幅させるもので、やはり面と向かい合って握手し話し合う姿は安心感をもたらす。

 今後は米朝首脳間でホットラインが敷かれて意思疎通がはかられ、首脳同士が直接話し合う体制が組まれるのか重要な課題だ。
 シンガポールでの米朝首脳会談(現地9時開始)では、終了後まもなくしてトランプ大統領が帰米の途に就き、夜には金委員長も北朝鮮に向けて帰途に就いた。
 非常に事務的な雰囲気、感じのするシンガポールでの米朝首脳会談であり、「会う」ことが優先される米朝首脳会談を印象づけた。

 (4)ここまできたら、米朝首脳同士のホットライン設置で共同声明でのかずかずの「約束」を履行する意思確認体制が求められる。
 そういうことになれば、約束をホゴ(反故)にする能力で当代一という米朝両首脳の悪い評判(米国民の40%は守ることを期待しない)に少しは改善をもたらすことになるのではないか。

 (5)そこで日本だが、金委員長は米朝首脳会談で日朝会談、拉致問題について「オープンな対応」を示して、これまでの「解決済み」とは言わなかったと伝えられている(本日の北朝鮮からの報道では拉致問題は「解決済み」と述べている)。

 米国民の40%が守らないと考える「約束」以前の話し合い「窓口」の問題であり、その意味、意図は読み取れない。

 (6)そこで日朝首脳会談の期待だが、金委員長は9月のロシアでの「東方経済フォーラム」にプーチン大統領から招待(報道)を受けており、また9月のニューヨークの国連総会への出席に意欲(同)を示しているともいわれて、ともに参加を検討している安倍首相との会談を日本側が模索しているといわれている。

 北朝鮮にとっては米朝首脳会談ほどに日朝首脳会談へのメリットはなくこの時期への開催には障害も多いが、日本としては拉致問題解決の日朝首脳会談の実現に向けて機会を伺いたいところだ。

 (7)そのためには、本日の北朝鮮からの拉致問題は解決済みの報道の真意、意図、「オープンな対応」との比較について確かめることが必要だ。

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