いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

ノーベル医学生理学賞・本庶特別教授。 nobel prize in physiology or medicine , Honjo DP

2018-10-02 20:12:02 | 日記
 (1)京都大本庶佑特別教授(DP)が「がん免疫療法」の確立で今年のノーベル医学生理学賞を授賞した。昨年も業績が注目されてノーベル賞有力候補として新聞紙上で紹介されて、画期的な研究内容が伝わってきた。
 しかし同賞のがん研究の受賞が続いており、そうすぐには受賞はないのではないのかの報道だった。

 (2)人間は1日疲れても一晩寝ればおおむね元気な体を取り戻す。どうしてそうなるのか、体内メカニズムはほとんどわからないが、まずそうなる。
 体内に再生、回復能力があることは感じて、2016年には東工大の大隅良典特任教授が細胞がタンパク質を食べる自食作用の「オートファジー」の発見でノーベル医学生理学賞を授賞したが、これは固いしこりがいろいろ自己流でやっているうちにある日突然にきれいさっぱりなくなることを実際に体感することがあり、オートファジー理論の崇拝者だ。

 (3)体内で少しぐらい具合が悪くてもそのうち善玉の細胞免疫力が悪玉細胞を退治してくれると勝手に信じている。
 一般人は漠然と体感し、信じて経験する体内現象をひとつひとつ研究分析して回復力、免疫力を科学的、医学的に解明する先端的研究の成果、評価としての業績がノーベル賞授賞として結びつき、人類社会、世界の持続性(sustainability)、成長、発展に多大な貢献、寄与を果たしていくすばらしい研究だ。

 (4)iPS細胞の作製で2012年ノーベル医学生理学賞を授賞した京都大山中伸弥教授は難病患者を救うために早い実用化に強い意欲をみせて、その後臨床実験、治験、iPS細胞バンクと着々と成果に結びつけて期待も大きい。

 今回授賞の本庶特別教授は会見で「(研究では)間違いではないかどうかを厳しく問う。何が真実かを問う。研究では世界の人と常に闘ってきたつもりです。闘うときは厳しくないと闘えないです」(報道)と「はっきりした物言いで、研究に対する姿勢が厳しい」(同)ことで知られている。

 (5)まだ若い研究者の山中伸弥教授は別のインタビューで、本庶先生の前では自然と最敬礼したくなる趣旨の発言をしている。
 
 体内免疫細胞の研究解明はさらに深く、広く、細部にわたって進化、高度化して人類の成長、発展に貢献、寄与することを期待するが、人間の自然回復力、体内治癒力、免疫力を信じるだけの一般人としては研究成果が発表、発見されてますます現実のものとして信頼し、力、勇気となるこのごろだ。

 (6)本庶特別教授の研究は製薬会社から抗がん剤「オプジーボ」として発売されて、世界の製薬会社が似たメカニズムの薬の開発に乗り出している(報道)といわれるが、まだまだ高額医療薬として使用は限られている。

 高年令化時代、社会を迎えて健康な高年令者も増えているが、人間の体内自然回復力、治癒力、免疫力を信じるとともに難病に苦しむ患者に貢献、寄与する研究、成果につながる解明、謎はまだまだ深く、多い。

 
 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする