(1)だんだんと未来型社会(society of futurism)の構図が見えてきた。スマートフォン、AI、IoTに自動運転車、空飛ぶクルマにキャッシュレス決済と、人と人との対面、言葉が消えていく未来型社会の姿だ。
どれも日本社会は先進性を持たずに遅れをとっているが、このままハード社会面が進歩をとげていけばソフト社会面での人間の役割、責任、関わりの大切さについて考察が必要になっていく。
(2)日本社会を例にすれば、戦後の大家族社会では隣り近所が共同体を構成して朝夕あいさつを交わし、モノは分け合い世間話もした。
まだ経済復興期であり、だれもが生活に余裕がなく、連帯精神が自ずと必要な時代であった。
世界の近代化が進み、日本も団塊世代の豊富な労働力、生産力で高度経済成長をとげて生活に余裕も生まれて、核家族化が進む社会を迎える。
(3)自然と個人の権利関係が中心の社会となり、家同士の横のつながりはコミュニケーションを欠いて独立性、孤立化社会の到来を招く。
人間関係が疎遠になり成功するものとそうでないものとの格差社会を生んで、人と人が手を差しのべあうのではなく国、社会、機構が弱者を救済するという理念が支配する社会構造だ。
ところがその国、社会、機構も負担の大きい弱者に目を向けるよりは、成長力のある成功者に対してより投資して成長を促進して成功、成長をさらに上積みしようとするから、弱者社会はなかなか解消できないでいる。
(4)安倍首相はアベノミクスで(本人はそうは言っていないと弁明しているが)大企業優先の経済政策で大企業の成長利益が地方、国民にトリクルダウンして恩恵を与える循環型社会を目指しているので、格差社会はさらに広がり弱者救済はなかなか進まずに解決されないままだ。
安倍首相も官邸主導政治で本来自主、自由の経済に政治介入して4年連続の賃上げを進めているが、余裕のある大企業中心で(内部留保が最大記録)日本企業の90%以上を占める中小企業には恩恵は行き渡っていない。
(5)成長は必要な経済、社会要件であり、先頭を走る大企業を優先するのは手っ取り早い対策ではあるが、日本経済、産業を下支えする圧倒的な中小企業に対する支援、対策は無視することはできない。
大企業以上に中小企業に税制優遇、金融支援、人的補償をしなければならない。日本の中小企業の技術力、独創性、工夫の高さを生かした国、社会のバックアップ体制が大切で求められている。
(6)冒頭のキャッシュレス決済では、日本は16年統計比較で韓国(96.4%)、英国(68.7%)、中国(60%-15年比較)、豪州(59.1%)などに比較して日本「19.8%」と遅れ(報道)をとっているとみられるが、企業のキャッシュレス対応投資も割高で、日本の経済構造も影響しているとみられるが、政府もスマホ対応の普及で対応がより割安なシステム開発により40%目標を掲げている。
もうひとつ世界に例のない急激な高年令化社会の加速がキャッスレス化社会への課題だ。貨幣価値がネットの中で架空、仮想のアイコンとなって価値を持つ時代で、株価のように現実と遊離する金融感覚が経済、社会を支配する非現実性に的確に対応、迎合できるのか、未来型社会への疑念だ。
どれも日本社会は先進性を持たずに遅れをとっているが、このままハード社会面が進歩をとげていけばソフト社会面での人間の役割、責任、関わりの大切さについて考察が必要になっていく。
(2)日本社会を例にすれば、戦後の大家族社会では隣り近所が共同体を構成して朝夕あいさつを交わし、モノは分け合い世間話もした。
まだ経済復興期であり、だれもが生活に余裕がなく、連帯精神が自ずと必要な時代であった。
世界の近代化が進み、日本も団塊世代の豊富な労働力、生産力で高度経済成長をとげて生活に余裕も生まれて、核家族化が進む社会を迎える。
(3)自然と個人の権利関係が中心の社会となり、家同士の横のつながりはコミュニケーションを欠いて独立性、孤立化社会の到来を招く。
人間関係が疎遠になり成功するものとそうでないものとの格差社会を生んで、人と人が手を差しのべあうのではなく国、社会、機構が弱者を救済するという理念が支配する社会構造だ。
ところがその国、社会、機構も負担の大きい弱者に目を向けるよりは、成長力のある成功者に対してより投資して成長を促進して成功、成長をさらに上積みしようとするから、弱者社会はなかなか解消できないでいる。
(4)安倍首相はアベノミクスで(本人はそうは言っていないと弁明しているが)大企業優先の経済政策で大企業の成長利益が地方、国民にトリクルダウンして恩恵を与える循環型社会を目指しているので、格差社会はさらに広がり弱者救済はなかなか進まずに解決されないままだ。
安倍首相も官邸主導政治で本来自主、自由の経済に政治介入して4年連続の賃上げを進めているが、余裕のある大企業中心で(内部留保が最大記録)日本企業の90%以上を占める中小企業には恩恵は行き渡っていない。
(5)成長は必要な経済、社会要件であり、先頭を走る大企業を優先するのは手っ取り早い対策ではあるが、日本経済、産業を下支えする圧倒的な中小企業に対する支援、対策は無視することはできない。
大企業以上に中小企業に税制優遇、金融支援、人的補償をしなければならない。日本の中小企業の技術力、独創性、工夫の高さを生かした国、社会のバックアップ体制が大切で求められている。
(6)冒頭のキャッシュレス決済では、日本は16年統計比較で韓国(96.4%)、英国(68.7%)、中国(60%-15年比較)、豪州(59.1%)などに比較して日本「19.8%」と遅れ(報道)をとっているとみられるが、企業のキャッシュレス対応投資も割高で、日本の経済構造も影響しているとみられるが、政府もスマホ対応の普及で対応がより割安なシステム開発により40%目標を掲げている。
もうひとつ世界に例のない急激な高年令化社会の加速がキャッスレス化社会への課題だ。貨幣価値がネットの中で架空、仮想のアイコンとなって価値を持つ時代で、株価のように現実と遊離する金融感覚が経済、社会を支配する非現実性に的確に対応、迎合できるのか、未来型社会への疑念だ。