(1)先日病気で亡くなった前民主党政権官房長官を務めた仙谷由人さんは「(原発)即時ゼロは非現実的だ」(報道)と主張して、反原発グループから「目の敵」(同)にされていた。
回想記事では、仙谷さんは議員会館前の反原発デモを「ちらっと見て『代わりにやってみろってんだ』と毒づいた」とある。
政府、与党議員の本心は皆そう言いたい気分なのだろうが、これまでどっちみち政府はまともにやってこなかったのだから、反対グループとしては代わりにやってやろうじゃないかと、失うものなどないのだから(お互いに無責任な考え方だが)そう申し出たいところだ。
(2)同じ民主党政権でやはり官房長官を務めた現立憲民主党の枝野幸男代表は、仙谷由人さんを政治の師と仰ぐ(報道)がこの度来年夏の参院選で他の野党や無所属候補者応援する条件として、同党などが今年の通常国会に共同提出した「原発ゼロ基本法案」に賛成することを前提とする考えを示した。
安倍1強の政治状況の中で、野党提出の法案が成立する可能性は限りなく低い確率ではあるが、弱小野党でも一致結束して提出法案に賛成することは政府、与党に対しても主張力は一定評価されるもので、ことさら原発再稼働に過半数が反対する(世論調査)国民に対しては主張効果はある。
(3)しかし野党間でも「原発ゼロ」に対しては即時ゼロから段階的削減まで政治スタンスに違いがあり、経済、エネルギー政策への考え、影響もいくつかに分かれている。
小泉元首相は国政選挙で「反原発」、「即時原発ゼロ」を争点にして野党が結束、結集すれば勝機はあると主張しているが、野党結集には一政策だけでなく政治理念、信条、思想など基本的な考え方が揃わなければ強いバインドとなるものではない。
(4)昨年の当時民進党と東京都知事の小池百合子代表の希望の党との合流話では、当時人気、支持の高かった小池代表が政策、思想の違う左派系民進党議員を「選別」して、全員合流入党を認めない方針を示してこれに反発した排除対象とされた枝野幸男議員がひとり立憲民主党を立ち上げて、これが国民の共感、支持を受けて現在野党で唯一二桁(10%)台にのぼるかという国民支持率をひろげている。
(5)今回の立憲民主党枝野代表の他党など選挙応援条件とする「原発ゼロ基本法案」賛成条件は、まるで当時希望の党小池代表の「選別」と同様の手法であり、いつか来た道を見る思いだ。
立憲民主党は野党では唯一10%台にのぼるかという野党第1党ではあるが自民党30%台の支持率には遠く及ばずに、国会運営でも政府、与党自民党の法案強行成立に対して立憲民主党辻元国対委員長がTVに向かって恨み節を述べるくり返しだけで、効果的な対抗策を打ち出せないでいる。
(6)国民支持率10%台で国民の期待に応えるという方が酷かもしれないが、ひとり枝野幸男議員が立ち上げて結集した立憲民主党時の国民支持の勢いがいかされているのか、拡大しているのか政治手法、戦略には不満もある。
その中での原発ゼロ基本法案賛成条件の他党などへの選挙応援の「選別」であり、おごり、あせりが感じられて首をかしげる。
回想記事では、仙谷さんは議員会館前の反原発デモを「ちらっと見て『代わりにやってみろってんだ』と毒づいた」とある。
政府、与党議員の本心は皆そう言いたい気分なのだろうが、これまでどっちみち政府はまともにやってこなかったのだから、反対グループとしては代わりにやってやろうじゃないかと、失うものなどないのだから(お互いに無責任な考え方だが)そう申し出たいところだ。
(2)同じ民主党政権でやはり官房長官を務めた現立憲民主党の枝野幸男代表は、仙谷由人さんを政治の師と仰ぐ(報道)がこの度来年夏の参院選で他の野党や無所属候補者応援する条件として、同党などが今年の通常国会に共同提出した「原発ゼロ基本法案」に賛成することを前提とする考えを示した。
安倍1強の政治状況の中で、野党提出の法案が成立する可能性は限りなく低い確率ではあるが、弱小野党でも一致結束して提出法案に賛成することは政府、与党に対しても主張力は一定評価されるもので、ことさら原発再稼働に過半数が反対する(世論調査)国民に対しては主張効果はある。
(3)しかし野党間でも「原発ゼロ」に対しては即時ゼロから段階的削減まで政治スタンスに違いがあり、経済、エネルギー政策への考え、影響もいくつかに分かれている。
小泉元首相は国政選挙で「反原発」、「即時原発ゼロ」を争点にして野党が結束、結集すれば勝機はあると主張しているが、野党結集には一政策だけでなく政治理念、信条、思想など基本的な考え方が揃わなければ強いバインドとなるものではない。
(4)昨年の当時民進党と東京都知事の小池百合子代表の希望の党との合流話では、当時人気、支持の高かった小池代表が政策、思想の違う左派系民進党議員を「選別」して、全員合流入党を認めない方針を示してこれに反発した排除対象とされた枝野幸男議員がひとり立憲民主党を立ち上げて、これが国民の共感、支持を受けて現在野党で唯一二桁(10%)台にのぼるかという国民支持率をひろげている。
(5)今回の立憲民主党枝野代表の他党など選挙応援条件とする「原発ゼロ基本法案」賛成条件は、まるで当時希望の党小池代表の「選別」と同様の手法であり、いつか来た道を見る思いだ。
立憲民主党は野党では唯一10%台にのぼるかという野党第1党ではあるが自民党30%台の支持率には遠く及ばずに、国会運営でも政府、与党自民党の法案強行成立に対して立憲民主党辻元国対委員長がTVに向かって恨み節を述べるくり返しだけで、効果的な対抗策を打ち出せないでいる。
(6)国民支持率10%台で国民の期待に応えるという方が酷かもしれないが、ひとり枝野幸男議員が立ち上げて結集した立憲民主党時の国民支持の勢いがいかされているのか、拡大しているのか政治手法、戦略には不満もある。
その中での原発ゼロ基本法案賛成条件の他党などへの選挙応援の「選別」であり、おごり、あせりが感じられて首をかしげる。