大阪万博のダイナミズム。 dynamism of oosaka EXPO

　(1)新聞コラムで若いダンス振付師が「今の目標は、太陽の塔をデザインした岡本太郎さんのように万博に関わる仕事をすること」、「２０２５年に大阪で開催されたらダンスや演出で盛り上げたい」（報道）と抱負を語っていた。

　１９７０年の大阪万博（oosaka EXPO）は岡本太郎作の「太陽の塔」のシンボル芸術を生んで、その後も万博記念公園に展示されて半世紀近くたって今年内部がリニューアルされて話題を呼んで公開されている。

　(2)五輪も万博も経費、施設の現在、未来の負担の大きさに比べて、歴史的使命、意義にもさほど注目、関心が高いままとはいかない時代の中で、ハード面だけの負担増で立候補する国も減っているといわれる。

　複数国での共同開催も検討されており、ひとつの方法論（methodology）のように思える。

　(3)ただし、ハード面にばかり目を奪われているとソフト面での時代活性化、進歩、成長、価値の意義を見失いがちだ。
　１９７０年大阪万博のように太陽の塔のシンボル芸術作品を生んだり、大会運営ボランティアに参加してあたらしい時代、社会の到来を実感して先端的、先進的な企画、事業、情報、仕事を通して時代を象徴するシンボル、未来を描く理想図、創造性を育む意味は大きい。

　(4)冒頭のように若い芸術家がかっての岡本太郎さんのように２０２５年大阪万博に参加する意欲を持ち、自らの能力を向上させようという気持ちは代えがたい産物だ。
　２０２５年大阪万博が従来の産業革命の展示会に終わることなく、すでに未来型社会（society of futurism）が手に届く現実社会になっている中で、さらに人類社会の情報、産業、社会構造の革命的改革の実現性、地球にとどまらずに宇宙開発の進歩を含めた空間領域世界の壮大な未来図を若い能力のプロジェクトが描き示す大阪万博もある。

　(5)もし２０２５年大阪万博の開催が決まれば、２０２０年東京五輪決定のその後の経費大幅膨張（当初の７倍ー報道）の無秩序、反省を踏まえて、まず適正に運営ガバナンス、パラダイム（paradigm）を守り、ぜひ若い理想家、企業家、芸術家、思想家の参加で人類に先端的、先進的、革命的未来型社会を表現し示してほしいと願う。

　(6)そういう若い能力の意欲、興味、向上心は世界の未来図に画期的な方向性、役割を示すものと確信して、将来、未来へのダイナミズム（dynamism）になり「あの時」が先端的な産業革命の始まりだったといわれる日としなければならない。