いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
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バイデン米国展望。 a view of Biden's america

2021-01-02 20:40:43 | 日記
 (1)1月20日米国バイデン新大統領、政権が誕生して、世界の政治、経済が動き出す。分断のトランプ米国にかわって国際協調主義の78才のバイデン新大統領と50代の初の黒人女性ハリス副大統領という異色の顔合わせだ。

 (2)中国、ロシアとの関係は、オバマ政権で副大統領だったバイデンさんにとっては国民から弱腰外交と批判されたこともあり、これまでのトランプ政権の中国、ロシア対立関係をすぐには改善することはなく、中国、ロシアの出方をみながらの変化はみられないものとなるだろう。

 (3)EUとは、バイデン新大統領が気候変動枠組みパリ協定に復帰することを表明しており、NATO枠組み維持も含めて関係改善が進む。国際発言力を増し、政治、軍事影響力拡大のロシア包囲のためにも米国、EUとも協力関係改善が必要だ。

 (4)中東では、バイデン新大統領がイランが核合意を守るのなら核合意に復帰すると示唆しており、イスラエルとの対立悪化のイランの出方が注目されるが、イスラエルも反発することが考えられて中東不安定化に向かうことが懸念される。

 トランプ大統領が強力に後押ししてきたイスラエルとバイデン新大統領、政権がどういうスタンスで向き合うのか、中東情勢の行方にもかかわってくる。

 (5)日本とはどうか。日本に友好的といわれる保守共和党政権に比べてリベラル民主党政権は日本に対して比較厳しい関係にあるといわれる。外交経験の豊富な民主党バイデン新大統領に外交経験のほとんどない菅首相では、米国側から厳しい外交要求を突きつけられそうだが、米国との通商貿易交渉を進めた茂木外相の役割、存在が増しそうで、基本的に日米安保、日米軍事同盟関係重視は変わらずに沖縄問題も含めて変化はみられない。トランプ政権での貿易関税、経済問題は改善に向かうだろう。

 (6)米国国内はどうか。大統領選でのトランプ支持層も二分するほどの勢力があり、分断解消は容易ではない。黒人女性ハリス副大統領の存在は、米国が歴史以来抱える人種問題、銃社会に対して融和に向けて好意的にとらえられて期待は高まる。

 バイデン新大統領の国際協調主義、姿勢は事態の推移によっては、オバマ政権時のように本来の「強い米国」の願望が強い米国民の反発、批判を受けることもあり、国内経済動向を含めて米国内の一定のトランプ支持層の保護主義志向、反応をみながらの対応になる。

 (7)78才のバイデン新大統領の政策、方針、対応がブレることがあっては「弱腰」批判も出て、しかしトランプ時代に戻ることなどない国際規律、規範、協調維持により米国の民主主義、信頼、指導力回復に向けて前に進むことを期待したい。

 

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