arduinoのアナログ出力(PWM)でステッピングモーター
をマイクロステップ駆動で動かしてみようというお話
の続きです。
例えば1-1相励磁だと振動が大きいので、マイクロステップ
駆動を使って振動を抑える方法として使ってみようと
いうことで行ったのが先日の実験です。
駆動パルスの波形から考えると、常時1-1相駆動に
ほぼ相当する磁力を発生しているわけですが、所詮
1-1相励磁なのでトルクがあまり無いのと、微妙な
速度ムラが生じるのが気になっていました。
というわけで、生成する波形をちょっと見直して見る
ことにしました。
ベースになるものとして考えられるのは1-2相励磁と
2-2相励磁。これらの波形をON、OFFだけの
パターンではなく、磁力が徐々に増えたり減ったり
するようなパターンを考えます。
トルクを得るにはなんと言っても2-2相なんですが、
ステッピングモーターの仕組みから、反対同士の相
(例えばXと/Xの関係)に同時に電流を流すと、
一つのコイル上に反対方向に磁力を生じさせることに
なるので、それぞれの相から出た磁力が打ち消しあうだけ
となってしまい、有効なトルク生成には使われません。
というわけで、X、/X、Y、/Yの4パターンで
駆動する一般的なユニポーラ式のステッピングモーター
では残念ながら2-2相に相当するマイクロステップ
駆動は出来なさそうです。
というわけで、現実的に可能な範囲で最大トルクが
得られるのは、1-2相励磁(ただし平均トルク)と
いうことになるかと思います。
まぁ、1-2相なので最低トルクは1-1相励磁と
一緒になるんですけどね。
というわけで、arduino用に書いた先日のスケッチを
ちょこっと修正して、この1-2相励磁を応用した
マイクロステップ駆動に変えてみました。
結果。
回転軸を指で止めてみると、やはり若干トルクが
増した感じ。
あと、1-1相の応用版よりも回転ムラも減少した
感じです。
消費電力分相当のメリットがあるのかは判りませんが、
スムーズさとか平均トルクとかを考慮すると、
まぁまぁ役に立ちそうな気がします。
結果は後でサイトのほうにまとめておきます。
(以下のページに少しずつまとめています↓)
http://nekosan0.bake-neko.net/connection_stepper.html
そういえば、スケッチの動作確認のためにLEDを
接続して輝度の移り変わりを見ていたんですが、
アナログ5ピンとアナログ6ピンの出力はゼロに
なってない感じ…出力値はちゃんと0を設定して
いるのに…
うーん、と思ってネットで色々調べてみたら、
この2ピンはDuty比を0に出来ない(アナログ
出力の値を完全に0にすることが出来ない)という
ことのようです。くわしくは↓こちら。
http://www.ikuyama.net/ryo/namalog2/2008/07/16/arduino2.php
理由は後でもう一度調べなおすことにして、とりあえず
このサイトに書かれているように、出力値=0
の場合はデジタル出力(かつ出力値=0)とする
ようにスケッチを修正してみました。
ひとまず上手く動いたようです。めでたし、めでたし。
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