森さん、
ゆうても、あのオリンピック関連の森さんやない。
シイタケの森さんのことやねん。
毎年12月頃になったら、COOPの宅配でシイタケ菌床注文してる。
これ、結構頑張って生えてくれて、楽しみやし重宝もしてる。(去年の様子)
今年も買うて、1ラウンド収穫したとこやねんけど、
こないだ、やっぱりCOOPのカタログで、別の会社のシイタケ菌床見つけた。
あれ? 森産業て書いたあるやん。
この冬はキノコいっぱい食べよと思てるから、早速買うてみた。
なんか、いつものCOOPのと、ちょっと感じ違う。
軸が太そうな感じ。
さっき言うてた森さんて、森喜作さんゆう人。
私は昔々、東京で「国際食用きのこ会議」の事務局を手伝うてたことがあって、その時に森さんのこと知ったんやね。
と言うても、挨拶を交わした程度やけど。
なんせ、森さんは当時すでにこの世界では有名人やったから。
それまでは自然任せ、運任せに近かったシイタケ栽培。
博打みたいなもんで、失敗して泣く人も多かったんやって。
それを、シイタケ菌を種駒にしてほだ木に打ち込むことで、確実に栽培できるようにしたんが森喜作さんなんやって。
ものすごえらい人やねん。
けどふんぞり返ってはれへんかった。
背の高ーい、手足も長い人やったんやけど、ちょっと首かがめるようにして、あたりの人に微笑みながらひょいひょいひょいて歩いてはった。
私ら素人が家で簡単にシイタケ栽培楽しめるようになったんも、元はと言うたら森さんのおかげやわねえ。
喜作さんはもうだいぶ前に亡くなってしまいはったけど、うちに来たシイタケ、元気に芽ぇ出してくれ始めた。
♪ にんにんにきにき、にんにんにきにき、にんにんにきにきにん ♪
森さん、
森さんはひょうひょうとしてはったけど、
あなたの残したシイタケたちは、ガッツ、ガッツ! ですよ~。