毎年、5月後半に村の茶摘みがある。
今年は改選で区長さんが交替したバタバタもあって、ちょっと遅れ気味。
茶摘みゆうのは、絣の着物にたすき掛けの若い女性が優雅に行うもん。
大阪に住んでた頃、なんとなくそう思うてた。
ま、高齢化が進む昨今、「若い」という点にはかなりのズレが生じてるかも、
くらいの懸念は薄々抱いてたものの‥‥。
実際、この村に移住して手伝うようになった茶摘みは、
婆ちゃん達が茶畑にへたり込んでせっせと摘んどった。
華やかさには欠けるけど、これはこれで風情あり。
ところが今年の茶摘みにはびっくりした。
農作業服に長靴姿は私だけ。
あとの女性陣はエプロンにスニーカー姿。
お茶の葉は、まず男性陣が電動植木ばさみで枝ごと刈り取って、
今度は女性陣が、その枝から若い葉だけを摘むんやって。
つまり、
茶畑から刈り取った枝を、近くの公民館に運んで、
その周囲に腰下ろした女性陣が、せっせと葉を摘み取る。
摘み取った葉をでかい籠に集めて、
最終的にそれを町の製茶所に持ち込んでお茶にしてもらう。
招集かけても参加できる人数が年々少ななってきたのと、
茶畑に長時間しゃがみこんでの作業が年齢的にきつい人が増えてきた、
ゆうのが理由らしい。
しゃあないこととはいえ、なんか、寂しい気ぃも。
ま、自分ちのお茶まだ摘んでないから、
今年もいやゆうほど手摘み作業はできるわけやけど。