所用で、なんちゃらプラザゆうとこまで出かけた。
最近、「所用」が多い。
帰りのバスの時間まで、その辺ぶらぶらする。
この日はええ天気やった。
暑うものう、寒うものう、
お陽ぃさんポカポカで。
こんな広い場所、草刈りだけで大変やろに。
途中、銀杏の実ぃ落ちてたから、拾てきた。
ビニール袋三重にして入れて、お陽ぃさん当たるとこにひと月くらい置いといた。
「あれ、何?」とか、
「あれ、いつ実ぃ出すの?」とか聞かれるから、
昨日、遂に意を決してビニール袋開けましたがな。
水でじゃぶじゃぶ洗ろて、実ぃ出しましたがな。
「へー、銀杏」とか、
「どこで採ったの?」とか、
通りがかりに覗き込んでくる人たち。
中には、
「まめだねえ」て、あれは褒めてくれてはるんかしらん。
えー? 私ってまめなんや。
ちょっと嬉しなったりする。
けどね、あったにしても私のまめはここまで。
これが私のまめの限界。
実ぃは取り出したものの、
食べんのめんどくさなってもた。
「封筒に入れてレンジでチンしたらすぐよ」
「封筒の中でパチパチはじけて、おいしいよ」
皆、口々に教えてくれはる。
そやねえ。
うーん、けど、ええわ。
銀杏好きや言う人にもろてもろた。
やれやれ、これで一件落着。
ゆうて部屋に戻ったら、
ヌシがヌシなら、ネコもネコ。