雑種犬「風(ふう)」のひとりごと

元保護犬でセラピー犬風愛(ふあ)8歳とパピーの鈴々(すず)の楽しい毎日を575で綴ります。天国の鈴ちゃんの話も出るよ

辛かった… やっと悩みが 解決だ

2015-03-30 15:33:34 | 優良家庭犬&セラピードッグ
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ここ2日ほど、非常に気持ちが凹んでいて


私自身が鈴にとって、ひどい飼い主になっていたのではないかとか

自問自答することが多く、非常に悩んでいました。





考えると涙が出てきて、一生懸命やってきたのに

なぜそう言われてしまうのか

悩んで、悩んで


いたことがあるんです。



それはセラピードッグとしての活動のこと。



びびり犬は、セラピードッグとしては向いていないことは知っています。






なので現時点での鈴には、適しているわけじゃないこともわかっています。


理想的なセラピードッグは、


攻撃性がなく

人間が大好きで

触られることが大好きで

どんなことにも動じなくて

吠えたり暴れたりしない

陽気でいつもニコニコしている


タイプです。






でも、実際にそういう犬は、とっても稀で


犬にそういう適性があっても、飼い主が活動する気持ちがなかったら


飼い主にボランティアの現場で犬をしっかりコントロールして、まわりに配慮できる素養がなかったら


やっていけない活動です。





一昨年、私が大阪で調査して、研究発表した内容でも


アニマルセラピーの動物介在活動に参加している飼い主のうち、自分の犬がセラピードッグに向いていると思っている人は6割ほどで

残りは向いていないかもしれないけれど、活動しているという結果でした。





その時思ったのは、適性が理想的でなくても、きちんと愛犬をコントロールでき、愛犬のストレスにも配慮できる飼い主さんなら活動はできるということを感じました。




実際のところ、優良家庭犬の認定もうけて、長年セラピードッグとして活動をしていた風ちゃんも

向いていたかというと、そうじゃありませんでした。


上の項目からいうと、他人に触られるのはそれほど好きじゃないんです。


そういう点からいうと、鈴の方が素養があります。




でも、風ちゃんはママが大好きで、ママといっしょに行う活動なら、ニコニコ顔でボランティア活動に参加してくれました。


ただ、触ってもらう場合も、私も風ちゃんの気持ちいい場所を触りながら

いっしょに触っていただくことを心がけました。



そうすることによって、風ちゃんの苦手なところがカバーできるんです。

そうやって、風ちゃんがなるべく心地よく活動できるように工夫していました。



それでも、風ちゃんとレッスンに通っていた時のインストクターさんは「向いていないのに活動をさせるなんて」と反対されたんですよね。


「なんで活動に行くの? 風ちゃんがうれしいことじゃないかもしれないのに。行くのをやめたら」とまで言われました。




私は、その時こういいました「施設に風ちゃんのことを待っててくれる人がいるからです」と。


実際に活動を始めた時のチームは、ゴールデンだらけでした。


そして行ってみると、風ちゃんのような和犬系の顔の犬が訪問して、とっても喜んでくださる方々がいらっしゃったんです。


「わぁ、立ち耳の犬がきてくれた」とか。


「うちで昔買っていた犬に似ている」とか。



同じ犬種ばかりより、ちょっと違うだけでも施設の方にとっては、新鮮だったようで


「また来てほしい」とも言われて、行った甲斐があると思いました。








そんな風ちゃんも、千葉に来て高齢のために引退。



そこで白羽の矢を向けたのが鈴ちゃんでした。



ひびり犬の鈴ちゃんですが、ちょうど自信もつき始めて、変わりはじめたところだったし


鈴の場合は、環境になれるのに日にちがかかるだけで、人に撫でられるのが好きな点では、風よりも向いていると思ったからです。


それでも不安も多いのは確か。

なのでチームをまとめてくださっている方に相談して


しばらくは見習い犬といて、様子を見て下さることになりました。



現場の施設での見学している状態を見るのはもちろん



セラピー活動をしているワンちゃんたちが集まってトレーニングなどをしているというドッグランに誘ってもらって


そこで鈴ちゃんの素養をみてくださっていたのです。






そう、今ではしょっちゅういっしょに遊んでいるあのお仲間さんたちです。




最初に鈴が訪問した時は、ずっとクレートで待機させ。

活動には参加せず、スタッフ同士のミーティングの時だけ、出して場所慣れと他の犬との相性チェックをしました。


二回目の活動の時には、入所者さんと直接接することはないけれど、クレートから時々出して

みなさんの前に出て歩く姿を見てもらったり、施設のスタッフの人に撫でてもらったり


少しずつ慣らしました。


そして前回は、鈴おひなさまに変装して、みなさんの前を歩いたり、入所者さんにもなでてもらったり…。



チームをまとめてくださっている方からも「鈴ちゃんすごいね。こんなに早く活動できる犬になるとは思わなかった」という褒め言葉ももらいました。





鈴のようなタイプでも、現場で活動できるのは

多分、いっしょに活動するワンちゃんやその飼い主さんと、ドッグランでしょっちゅう会っていて、楽しく遊んでいるからだと思います。


そのおかげもあって、いつもの知っている飼い主さんやお友達ワンコが周りにいて、楽しそうに施設で活動をしている姿を見て

鈴も「安心できるところ」だと思ってくれて、鈴本来の良いところが出てきたんだと思います。



ただ、鈴の場合は、何かが原因でフラッシュバックがあり、びびりモードに入ることがあります。


その時は、クレートで待機させ出たくなるまで待つことも必要だと思っています。









そういう状態にあったのに一昨日、東京の初めての場所でストレスサインを出している鈴を見て


「動物介在活動をこの子にさせるなんて、とんでもない」と思われた方から、私に止めるように忠告があったんです。



それで落ち込みまくって、考えて涙が出てきて・・・・・。



ここまで頑張ってきたのに、一日だけの鈴を見てそう判断する…。そりゃ何千頭も犬を見てきたからわかることなのかもしれないけれど…。




悩んで、悩んで、悩んで。


今日、ポランティアチームをまとめてくださっている方に相談しました。



「私は、鈴に無理をさせるつもりはないけれど、鈴がイヤがらない状態で

 施設に鈴を待っててくれる人がいる限り、訪問活動を続けたいんです」と。




実際、風ちゃんの引退を決めた時に、もうボランティア活動はやめようかとも考えました。



でも、風ちゃんと続けてきた私には、高齢者の方や認知症の方とも接するノウハウがある。


それを無にするのはもったいない…。




では、犬なしで私だけで参加する??



そういうことも考えました。






でも何もできない鈴を連れて行っただけでも、みなさんの反応が違うんですよね。



みなさんの前を鈴といっしょに歩くだけ。



それだけでも、とっても喜んでもらえるんです。



犬の持つ力は大きいなと思いました。




それがわかっているから、できれば鈴を活動できる子に育てたいと思いました。




で、ここに来て、そんな忠告があったものだから、とっても悩んじゃいました。






鈴の負担にならないように考えて、徐々に活動をしているけれど

それは私の独りよがり??


自問自答が何度も続きました。




でも、施設で鈴を待っている人がいる限り、やっぱり活動は続けたい…。







そうチームのまとめ役さんに相談してよかったです。



正直、とてもひびりな鈴ちゃんは、活動できる犬になれるか、とても不安だったそうです。


なので施設以外でも鈴ちゃんのことをよく知りたい。


さらに、飼い主さん(風ママ)のことも知りたいと、ドックランに誘ってくださったのです。



「ドッグランでも最初の数回は慣れずにいたけれど


 人にも犬にも攻撃性は全くなく、他の犬とも問題なく遊べる


 それに何より飼い主さんが、犬に対する知識も技術もある

 
 クチだけじゃなく、自分の犬への配慮はもちろん、他の犬や人に対してもちゃんと見て行動できる人だとわかったから


 許可したんですよ」と。




 「この道20年の私が大丈夫だと思って参加してもらっているのだから、このまま続けて下さい」と


 力強い言葉をいただけて、とってもうれしかったです。







  



  この2日間悩んでいたことがふっと消えて


  やっと気持ちが穏やかになりました。





 このまま活動を続けていていいんだ。


 「鈴ちゃんがいい」と鈴をご指名で、来ることを待っててくださる方がいることもわかり、とても励みになりました。















これで今夜はぐっすり眠れそうです。














最後まで、読んでくださって、ありがとうございます。


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