ひびレビ

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「ケイゾク」を見て

2020-09-03 07:45:18 | テレビ・映画・ドラマ
 1999年に放送されていたドラマ「ケイゾク」を視聴しました。

 主人公である柴田純が「継続捜査」となった事件を解決していくミステリーであり、全11話。1~7話は要所要所に柴田の教育係兼相棒を務める真山徹の過去や、その後の展開において重要なカギを握る人物が出て来るものの、基本的には1話完結。8話以降は柴田の今と真山の過去が重なり、警察組織を巻き込む、ある人物の大きな陰謀に迫っていく物語となっています。
 どこか飄々とした柴田をはじめとした登場人物たちのキャラクター性によって緩和はされているものの、全体的な雰囲気はやや暗め。特に後半、容赦なく柴田らが追い詰められていく展開にはハラハラさせられっぱなしでした。

 柴田については、普段は物おじせず飄々としていながらも捜査となれば持ち前の頭脳をフルに活用し、事件の真相にたどり着く、どこか頼りないけどいざとなれば頼もしい人物という印象を抱いていました。あと可愛い。
 しかし、とある事件において、目の前で起こった悲惨な光景に絶叫するシーンがありまして。刑事ものは好きでちょこちょこ見てはいますが、ああいった場面を前にして声を荒げる刑事はいても、悲鳴を上げる刑事というのはあまり覚えが無いために、強く印象に残りました。続く話における悲痛な叫び声も真に迫っていて凄まじかったです。悲壮な決意を固めるシーンと併せて、こちらも強く印象に残りました。

 話としては、ラストに投げかけられた言葉が心を刺す第2話「氷の死刑台」や、第6話「史上最悪の爆弾魔」が好きですが、やはり終盤にかけての怒涛の展開は凄まじかったです。何が起こっているのか、何が真実なのか、誰が味方で誰が敵なのか、真犯人は一体どこにいるのか…と、最後まで予想が出来ない展開の連続であり、敵味方共に容赦なく命が奪われていく様は見ていて恐ろしかったです。
 色々悲しいこともあったけど、最後に真犯人も分かってハッピーエンド!…とはいかないのも、この作品の魅力ですね。結末について深く語ることは避けますが、「ケイゾク」というタイトルに相応しい終わり方だったなと。


 以前の記事でも書きましたが、昔はこのドラマは(恐らく主にOPの雰囲気が)怖くて見られませんでした。親が見ていた記憶はあったものの、どんな作品かは深く知らない。折角再放送するなら見てみようかと思っての視聴となりました。作品の展開そのものは怖かったですが、夜眠れなくなる怖さでは無かったので良かったです(笑。あと1話冒頭で「おみや」という聞き覚えのある単語が使われたのも、不安を和らげてくれました。「おみやさん」を見たことがあって良かった…

 そんな感じで21年越しの「ケイゾク」視聴でした。
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