ひびレビ

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ウルトラマンZ 第13話「メダルいただきます!」

2020-09-19 10:43:34 | ウルトラマンZ
ウルトラマンZ 第13話「メダルいただきます!」

 やっぱり怪獣たちにとってベータスマッシュは「赤いアイツ」扱いなんですね…手元の本によるとカネゴンと赤いアイツは戦ったことがあるそうで、そりゃトラウマだわな…最初は「赤いアイツでもカネゴンとは戦わないだろ」と思って見落としてました。

 さて第13話は総集編っぽい感じもしつつ、ハルキの悩みをゼットさんも共有するという重要な回となりました。
 当直のハルキの前に、どこからともなく突然現れたコイン怪獣カネゴン。CVは福圓美里さん。「かいじゅうステップワンダバダ」という作品でもカネゴンを演じられており、ちょっととぼけた感じの子供っぽい雰囲気の声は素晴らしかったです。これでいて、キュアハッピーのような可愛かったりカッコいい声も出せるんだから凄いよなぁ…


 カネゴンはコインと間違えてメダルを飲み込んでしまい、その際にハルキとゼットさんの戦いの記憶をコインを通して感じ取り、その後ハルキがゼットさんの話をするたびに、メダルたちが返ってくることに。カネゴン曰く、ウルトラメダルはハルキを信頼しており、帰りたがっているとのこと。
 レッドキングの一件があったために、グルジオライデンを前にしてもトドメを刺せなかったハルキ。カネゴンが「ぼくもウルトラマンになって怪獣をどんどんやっつけたい!すごく面白そう」と話した際には、「そんな単純なことじゃないよ!」と怪獣と戦う理由、怪獣たちにも暴れてしまう理由がある、無闇に倒したいわけじゃないと心境を吐露。

 ウルトラメダルたちはハルキの迷いが間違っていることではなく、正しい迷いだと言ってくれているような気がしました。逆に、レッドキングが親子だと知って尚容赦なく攻撃するような人物であったのならば、ウルトラメダルはもちろんのことゼットさんの信頼も失っていたのかもしれません。突然目の前に現れたカネゴンに対しても優しく真摯に接し、自らの貯金を差し出したり体調を気遣ったりと優しいハルキだからこそ、ウルトラメダルたちも力を貸してくれているのでしょう。
 それを意識してかどうか分かりませんが、玩具のゼットライザーにカブラギ(セレブロ)のアクセスカードとウルトラマンのメダルをスキャンしても、変身出来ません。それは即ち、カブラギ(セレブロ)が力を貸すに相応しくない人物だからなのかなと。ウルトラメダルを単なる道具ではなく、ウルトラマンの力や思いそのものだという風な描写をしてくれたのは嬉しかったですね。
 …まぁ、TDGメダルがどうやって帰ってきたか、やや気になるところではありますが(汗。くしゃみで出てきたはずだから…

 
 ラスト、ゼットさんもハルキの悩みを理解し「一つになってるのに、分からないこともあるもんです…難しい問題です…だから、俺も考えるよ、一緒に。ウルトラマンにとっても、大事なことだと思うんです」と言ってくれました。ここ、「俺にとっても」じゃなくて「ウルトラマンにとっても」大事なことだと認識しているのが凄く良いですね。ゼットさんに限らず、ウルトラマン全員にとって重要な問題ですから。
 どんな状況においても使える簡単な解決策があるわけでもなく、時には已むを得ず怪獣を倒さざるを得ない場合だってある。でも、そこで考えるのを諦めてはいけない。先輩たちも常に向き合い続けているであろう問題にゼットさんもハルキを通して直面することとなり、それがひいては彼を3分の1人前から、2分の1、遂には1人前のウルトラマンへと成長させるきっかけになるのかもしれませんね。
 コスモスやXの世界のように、怪獣との共存共栄の地盤が出来ていないハルキたちの地球。2人がどのような答えを出すのか、とても楽しみです。

 ウルトラメダルたちが信頼してくれていること、1人ではなく2人で考えるようになったためか、お腹が鳴ってしまったことに笑うハルキに若干心の余裕が見えたところで締め…るかと思いきや、ゼットさんの予想外のツッコミが入ることに。ウルトラマンがお腹鳴ったことってあるんですかね…カラータイマーはちょいちょい鳴ってますけど、あれもエネルギー切れだと考えれば、空腹の音に近いものがあるのでは…


 主にハルキとカネゴンのやり取りでしたが、一方でヘビクラ隊長が感慨深げにキングジョーSCを見つめて「もっと頑張ってもらわないとな」と言いつつ、カブラギが持っていたウルトラメダル製造法の紙を握りつぶしたり、おめかししてどこかへ出かけるヨウコ先輩、ハルキのイメージではマッドサイエンティストと化していたものの、実際にはグルジオライデンにまつわる重要なことを話していたような気がするユカも描写されていました。
 聞き取れた範囲だとグルジオライデンが合成された怪獣で、かつメスであるとのこと。となると、今後つがいとなるグルジオなんたらが出て来る可能性もあるってことですかね…加えて生物兵器に雌雄の特性を持たせるってことは、侵略している最中に個体を増やす生物兵器ってこと…?

 ヘビクラ隊長はカブラギの企みを警戒して「もっと頑張ってもらわないとな」とストレイジの面々に向けて言っているのか、はたまたストレイジがもっと強くなるためにカブラギに「もっと頑張ってもらわないとな」とウルトラメダルなり怪獣メダルを使った破壊活動を求めているのか…前者だとは思いますが。
 にしても、カブラギ(セレブロ)は思っていた以上に出番がありませんね。いや、毎回ラストに出てきて「怪獣は倒されたが、実験データは回収できた」とか不穏なフラグ立てまくられても嫌なんですけど。前のトレギアがやり過ぎていた気もしますが、かといって出番が無ければ無いで、一体どこで何をしているのかと疑問が尽きませんし…

 ともあれ、次回は四次元怪獣ブルトン再び!で、バコさんは何故マグロネタを…今の子供に絶対伝わらないだろ…という私も予告しか見たこと無いですが(汗。
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