機動新世紀ガンダムX 第15話「天国なんてあるのかな」
今回はウィッツとロアビィの休日回。ガロード、ティファら他のフリーデンメンバーは一切出てこない珍しい話です。
冒頭、分かれ道に立つかすれた看板の内容を問われたロアビィは「天国と地獄だったりして」と返答。天国だと信じるウィッツに対し「ほんなら、地獄はこっちかな」とロアビィ。この後若干の静寂が訪れた後に互いに歩き始めるのが良いんですよね……
ウィッツは母が嫌うモビルスーツ乗りになっており、ロアビィも出会った女の子たちのアフターフォローという名の近況確認。もしかすると軽蔑されるかもしれない。もしかすると亡くなっているかもしれない。互いにそんな恐怖を抱えていたことでしょう。あの静寂は覚悟を決める時間だったように感じます。
そして再会時にロアビィが放ったのがサブタイトルにある「天国なんてあるのかな」でした。
地球環境は落ち着いてきたとはいえ、悪いバルチャーやコロニー風邪など、一人の力ではどうしようもない脅威がはびこる時代。一見穏やかなウィッツの故郷も自衛のための「みんなで」買ったモビルスーツが導入されていました。ここでいう「みんな」とはウィッツの家族だけではなく、そこに暮らす人々を指しているのでしょう。一人の力で生きていくことの難しさはここにも表れているように感じます。
また、物理的な力はもちろんのこと、精神的にも一人というのは大人でも辛いもの。一見強気に見えても内心は……夫と子を一人亡くしてしまっていることからも、より一層「この子たちだけは」というプレッシャーが強くのしかかっていたのかもしれません。
どこもかしこも天国とは呼び難い場所ばかり。それでも人々は寄り添い合って生きていく。戦っているのはガロードたちガンダム乗りだけではなく、今この時代に生きる全ての人が今日を、明日を生きるために戦っているのだなと感じさせられた話でした。
次回はフリーデン、海へ!
今回はウィッツとロアビィの休日回。ガロード、ティファら他のフリーデンメンバーは一切出てこない珍しい話です。
冒頭、分かれ道に立つかすれた看板の内容を問われたロアビィは「天国と地獄だったりして」と返答。天国だと信じるウィッツに対し「ほんなら、地獄はこっちかな」とロアビィ。この後若干の静寂が訪れた後に互いに歩き始めるのが良いんですよね……
ウィッツは母が嫌うモビルスーツ乗りになっており、ロアビィも出会った女の子たちのアフターフォローという名の近況確認。もしかすると軽蔑されるかもしれない。もしかすると亡くなっているかもしれない。互いにそんな恐怖を抱えていたことでしょう。あの静寂は覚悟を決める時間だったように感じます。
そして再会時にロアビィが放ったのがサブタイトルにある「天国なんてあるのかな」でした。
地球環境は落ち着いてきたとはいえ、悪いバルチャーやコロニー風邪など、一人の力ではどうしようもない脅威がはびこる時代。一見穏やかなウィッツの故郷も自衛のための「みんなで」買ったモビルスーツが導入されていました。ここでいう「みんな」とはウィッツの家族だけではなく、そこに暮らす人々を指しているのでしょう。一人の力で生きていくことの難しさはここにも表れているように感じます。
また、物理的な力はもちろんのこと、精神的にも一人というのは大人でも辛いもの。一見強気に見えても内心は……夫と子を一人亡くしてしまっていることからも、より一層「この子たちだけは」というプレッシャーが強くのしかかっていたのかもしれません。
どこもかしこも天国とは呼び難い場所ばかり。それでも人々は寄り添い合って生きていく。戦っているのはガロードたちガンダム乗りだけではなく、今この時代に生きる全ての人が今日を、明日を生きるために戦っているのだなと感じさせられた話でした。
次回はフリーデン、海へ!