ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
当ブログの記事をコピーした、怪しいサイトにご注意ください。

ウルトラマンブレーザー 第12話「いくぞブレーザー!」

2023-09-30 10:40:52 | ウルトラシリーズ
ウルトラマンブレーザー 第12話「いくぞブレーザー!」

 アースガロンとブレーザーを退けた宇宙電磁怪獣ゲバルガは通信施設に取り付いてネットワークを汚染し、インフラが麻痺。「天然のコンピューターウイルス」とも称されたゲバルガですが、一体何のためにインフラを麻痺させたのでしょうか。現時点ではゲバルガの行為がゲバルガ自身に何かしらの利益をもたらしたようには見えません。第三者がインフラを麻痺させるためだけに投入した怪獣だと考えた方が、まだ納得できます。同じく宇宙からやってきたバザンガにも何かしらの役割が与えられていたのかもしれません。

 そんなゲバルガの撃破に際し、ハルノ参謀長は「セカンド・ウェイブ」を退けたと何者かに連絡していました。こうした宇宙怪獣の襲来はあらかじめ予期されていたものなのかもしれませんね。ファースト・ウェイブであるバザンガは都市の物理的な破壊。セカンド・ウェイブであるゲバルガはネットワークの汚染に伴うインフラの破壊。人間の生活を脅かす宇宙怪獣たちの目的は一体何なのか……地球怪獣たちの「捕食」「眠りを妨げられた」など、分かりやすい理由が無いののも恐ろしいですね。


 さて、対ゲバルガのために「チルソナイト・スピア」などの準備を整えていた防衛隊ですが、一方のゲントはブレーザーのメダルをロッカーに置いたまま出撃。窮地の際に自身の思い通りにならない戦力は不安過ぎますからね……
 ですが、ブレーザーも一つの命。彼には彼の想いがあって行動していたことがゲントにも伝わりました。ブレーザーは決して「ゲントの武器」ではなく、命を救うために戦う「仲間」。そんな仲間のピンチに撤退を進言するのは当然の話。人間の時であれば今回のように、エミやアンリたちがゲントの無茶にブレーキをかけられますが、変身後にブレーキをかけられるのはブレーザーしかいませんからね。最初の頃は「とんだ野生児が仲間になったな!」と思ってましたが、テンション高めだけど冷静な判断もくだせるブレーザーが今ではすっかり頼もしく思えます。まぁ、後述の必殺技時はいつも通りの野生児っぷりを発揮してくれましたが(笑。

 そんな二人が新たに手にした力は、ガラモン由来のチルソナイトソード!まさかガラモンから雷切が生まれるとは思わなんだ。「何か引っ張る部分あるから引っ張ってみた」「とりあえず押してみた」感のある行動でしたね(笑。おもちゃの紹介を見ると、レバーを引く回数は1回以上、3回以上、5回以上で変わるとのこと。初使用時に敢えて1回、3回ではなく、2回引っ張るのも「初めて使う武器」感があって良かったです。
 トドメの一撃はまさに落雷の如し。主題歌ではなく重々しいBGMと黒い爆炎をバックに剣を捧げるブレーザー、カッコよかったです。体色の赤、青とは異なる緑が映えるなぁ。


 まだまだ互いに出会ったばかりのゲントとブレーザー。最後のあの状況を見たゲントの表情が良い味出していましたね。あれをやったのはブレーザーだとしても、元はと言えばあそこに置いていったのはゲント。だからこそ詫びるように光ったブレーザー(のメダル)に対し、「いいって」みたいな感じで笑ったのかなと。「でも、これどうやって誤魔化そう……ブレーザーのことは言えないしな」的な表情に変わっていくのも印象的です。

 次回は振り返り回……なのですが、何やら不穏な気配。
コメント

ウルトラマンブレーザー 第11話「エスケープ」

2023-09-30 07:40:42 | ウルトラシリーズ
ウルトラマンブレーザー 第11話「エスケープ」

 前回、デマーガ親子の処遇を巡って反発したゲントとブレーザー。今回登場した宇宙電磁怪獣ゲバルガを前に、再び二人の意思はバラバラに。
 個人的には「デマーガを倒し、ゲバルガともギリギリまで戦おうとした」のがゲントで、「デマーガを保護し、ゲバルガを前に逃走を決断した」のがブレーザーではないかと思っています。

 劇中ではゲントがブレーザーとのすれ違いに苦悩する様が描かれていましたが、一方のブレーザーもまたゲントのことが分からず戸惑っているように感じます。「家族」を大事にしていながらも、怪獣の家族相手には容赦がない。部下には声を荒げて撤退を指示するにも関わらず、自らの危機は顧みず最後まで戦おうとする。時と場合によって行動を変化させるゲントの、人間の行動が理解できないが故にすれ違いが生まれているのではないかと。
 実際、アンリに撤退を指示した際にはブレーザーも内心叫んでいたようですし、そもそも脅威の排除という一点においては双方異論が無いからこそ、変身出来ているわけで。過去の変身不能エピソードとは異なり、互いの意思が全く異なるわけではないからこそ、合わせる難しさが描かれているように感じます。ただ、それは人間同士でも同じこと。家族やチーム内でも意見が必ずしも一致するとは限らない。ゲントの場合はそれが自分の体で起こっているからこそのもどかしさがあるにせよ、意見の食い違いで身動きが出来ない状況は彼に限った話では無いのではないかと。

 
 にしてもゲバルガ、前回がある意味怪獣らしいフォルムをしたデマーガだったというのもあって、より一層その異質さが際立ちますね。機械相手には無類の強さを発揮する、超広範囲の電磁パルス。スパイラルバレードを通さないバリア、強固な皮膚、上あごのような頭部と左右に分かれた下あごのような両手を組み合わせての噛みつき攻撃、からのハグ(電磁パルス付き)。見た目の強さだけで言えばニジカガチの方が上ですが、今回ラストの行動といい、その行動の予測が出来ない分、不気味さではニジカガチを上回っていると感じました。ニジカガチ、ガラモン、ゲバルガと、一言で「強敵」といっても、その「強さ」がそれぞれ異なるのも面白いですね。


 次回は「いくぞブレーザー!」。「俺が行く」から果たしてどのような経緯でブレーザーと共にいくのか。楽しみです。
コメント