ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
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ウルトラマンブレーザー 第19話「光と炎」

2023-11-25 12:29:47 | ウルトラシリーズ
ウルトラマンブレーザー 第19話「光と炎」

 ゲバルガを遥かにしのぐ巨体を誇る宇宙汚染超獣ブルードゲバルガが出現した第19話。
 前回襲来したゲバルガは「ネットワーク汚染」という分かりやすい被害で自身に目を向けさせつつ、本命である繁殖のための卵or種子の植え付けを密かに遂行していたと……ゲバルガがさらに成長した結果のブルードゲバルガなのか、それとも特に優秀な卵or種子がブルードゲバルガに育つのか、はたまたあれら全てがブルードゲバルガになる可能性があったのか。それは定かではありませんが、いずれにしろ放っておけば環境は汚染されつくし、ネットワーク障害により連携すらままならないという最悪の事態に陥りかねません。

 ですが大きさは違えど既に一度戦った相手。アースガロンもブレーザーも対策は万全!……かと思いきや、対策が万全だったのは向こうも同じ。何も経験値を積んでいるのは味方側だけではありませんでした。特にブレーザーについては前回、チルソナイトソードが繁殖の邪魔になるというのを見せつけてしまっていますからね。それにしたってまさかあんなことになるとは思いませんでした。
 その後の行動も、ブレーザーにチルソナイトソードを使わせない、チルソナイトスピアの予備を持ってきたアースガロンと接触させまいとしているように見えました。

 この絶体絶命の危機に駆け付けたのが、炎竜怪獣ファードラン!名前に竜とはあるものの、フォルムはどこか鳥っぽく、ブレーザーに協力的という点も含めてリトラを彷彿とさせる存在ですね。また、緊急事態だったとはいえロッカーや壁をぶっ壊してゲントに会いに行ったブレーザーとは違い、エミたちが天井を開けてくれるのを待っているのが何か可愛らしかったです。
 それぞれ相棒との再会に歓喜の雄たけびをあげる両名。からのファードランアーマー無双!チルソナイトソードの時とは違い、明らかに手慣れた動きに見え、以前からこうして一緒に戦っていたことが伺えます。
 ブルードゲバルガを全く寄せ付けない強さを発揮したブレーザー・ファードランアーマー。その圧倒的な戦力にはもちろん驚かされましたが、最後に残ったイルーゴを処理するべく放った攻撃が、かなり広範囲に広がっていたことにも驚かされました。マジでヤベー案件だったんすね……

 
 さて、バザンガやゲバルガたちを送り付けてきた張本人であろうV99。エミの父親の手記により、それが地球外生命体を意味する言葉であることが判明しました。となると「V」は「Visitor」、1999年の来訪者的な意味合いでつけられたコードネームでしょうか。
 ゲバルガ・イルーゴの所業にアンリは「侵略」という言葉を使っていましたが、ここで敢えてその言葉を使うということは、V99の目的は「侵略」ではないと思います。典型的な例だと、母星に住めなくなったV99が自分たちの移住先として選んだのが地球であり、自分たちが住める環境に作り変えるべくバザンガやゲバルガを送り込んでいるのかなと。だとすれば彼らの目的は「侵略」ではなく、一方的な「移住」や「共存」ではないでしょうか。

 で、エミの父親はそのV99が残した装置の実験中に消えてしまいましたが、今回……きっとファードランと同じく、大切な人の危機に駆け付けてくれたのでしょう。もしかするとあの時ブレーザーやファードランは、事故でワームホールから飛び出してきた科学者たちの救助活動にあたっており、その過程でゲントとブレーザーが出会うことになったのかな。

 
 一難去ってまた一難。宇宙からの来訪者も恐ろしいが、地球の平和のためという大義名分を掲げつつ、家族の手記を容赦なく奪う人間もまた恐ろしいもの。内輪もめしている場合ではないと思いますが、どうなることやら……
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ウルトラマンブレーザー 第18話「そびえ立つ恐怖」

2023-11-25 08:44:42 | ウルトラシリーズ
ウルトラマンブレーザー 第18話「そびえ立つ恐怖」

 平和な町中に突如出現した汚染獣イルーゴ。普通怪獣が出現したら逃げ出しそうなものですが、あまりにも唐突に出現したためか、周囲の人々は何が起こっているのか理解すら出来ないという戸惑いの方が強かったようですね。
 口から断続的に人体に有毒なイルーゴガスを放出。下手に刺激を与えれば放出量が増えるうえに、風に乗って拡散するため被害は出現地点周辺に留まらない……で、加えて宇宙生物説も出てきたうえに、司令部はスカードに調査の中断を言い渡すほどの警戒態勢。

 テルアキとヤスノブの調査によって、その性質や弱体化の条件こそ判明したものの、仮にゲバルガとイルーゴが同時に出現した場合、イルーゴ対策を全世界に広めようとしても、ゲバルガによって通信網が遮断されていてはどうしようもないでしょう。通信施設に張り付くゲバルガを倒そうとしても、バザンガが立ちふさがる……といった具合に、宇宙怪獣同士で連携される可能性も考えられます。やはり侵略、あるいは環境改変を目論んでいそうな生物たちですね……
 今回はブレーザーとスカードの連携によって事なきを得た……かと思いきや、事態はさらに悪化の一途をたどることに。ゲバルガが電磁パルスを発生させていたのって、自分が何をしているか調べさせないためでもあったんですかね?


 さて、一方のゲント。イルーゴ対策に追われる一方で、家庭内でもちょっとしたトラブルが発生中。
 ゲントはサトコが見せてくれたブレスレットを「ジュンが学校で作ったもの」と認識していましたが、サトコの認識は「あなたにプレゼントしたもの」。このほんの些細な、それでいて重要な認識のズレが良い具合に会話に緊張感をもたせていましたね。ゲントも決してブレスレットをないがしろにしていたわけではないのでしょう。もしかするとブレスレットをもらった後で電話が入るなどして、うっかりそのまま置きっぱなしになっていたのかもしれません。ただ、だとしてもジュンにしてみれば「お父さんへのプレゼント」が、父にとっては「うっかり置きっぱなしにする程度のもの」だと言われているようで辛かったことでしょう。
 自分の仕事を家族に隠すゲントと、気を遣いすぎるがあまり本音を口に出せないジュンは、ある意味では似た者親子なのかもしれません。
 しかし、そのブレスレットがまさかああいう風に繋がろうとは……一風変わった正体バレ、面白い展開でしたね。詳しくは聴こうとしないものの恐らく彼の仕事を察したであろうサトコの優しさと、ブレスレットをとても嬉しそうに見つめるジュンの良い笑顔が非常に印象的なシーンでした。

 そしてエミはといえば、父が行方不明となった事故の関係者である・西崎に接触を図ろうとしていました。
 彼を発見した際のエミは眼鏡をかけていましたが、近寄ろうとした寸前で眼鏡をはずしています。恐らくですが、最初は記者などを装って話を聴こうとしたものの、相手に幻覚を見せるモグージョンと自分を重ねてしまったこともあり、父の身を案じる娘、ありのままのアオベ・エミとして接しようと決意したように見えました。西崎も素性を隠さずに接してきたエミだからこそ、一度は突っぱねた彼女に自ら会いに行く気になったのではないかと。

 また、ゲントがエミからブレスレットについて問われた際に若干言葉を濁していたのは、不甲斐ない父としての姿を話すのを躊躇ったのと、エミの前で父親の話をするのを避けたかったからなのかなーと。戸惑う彼に「がんばれお父さん!」と声をかけるエミ。「お父さん」の件で大変なのに、この言葉をかけられるのって、凄いなぁ、エミ……


 次回は終わっていなかった第二の脅威と、ブレーザーに宿る新たなる力!
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