「本日 小田日和」

2015-03-16 21:29:01 | ライヴ
あ~、やっと書ける…。でも最後は病気発言してます…m(__)m

日にちが経つと改めて書くことがない…。その日に感じたままを書かないと又は記録してなかったら私には意味がない。なぜなら何を感じたのかを忘れていって書くことがなくなるから(汗;)それでも書こう…。

とりあえず…、

どういう理由・経緯でかは分かりませんが、日本ではとても大事な3.11の日に大阪でライブしてくれて、

小田さん、ありがと━━━━━━━━━━う!!!!!

ございますm(__)m

これは、私に来い!と神様が導いて下さったんだと思ってます(笑)

セットリストは、8月の時とほとんど変わらない(らしい←何を歌ってくれたのか記憶が…ごめんなさい;)けど、3.11に小田さんのライブに参加出来たことは私には大きな意味がありました。

私は本当に小田さんの♪緑の街♪が大好きで、いつか3.11の日にはこの曲を紹介しようと思っていたから、運命としかいいようがないんよね。本当はライヴで歌って欲しかったんだけどね…。

この特別な日に、東北の震災復興支援のために毎年(?)東北でライヴをしている小田さんが、大阪に来てくれるなんて嬉しい!を通り越してお導き!としか言いようがない。

小田さんも、震災当日の話もして下さいましたが、私自身もブログを書くことの意味を凄く考えさせられました。ちっぽけな私でさえ考えさせられたのに、あの偉大な小田さんさえ曲が作れなくなったと聞いて、この3.11は国民にとって今も未来も大事な日だと思ってる。

なのに、なのに、日本政府は…。こんなこと書いたら本当に申し訳ないですが、

オリンピックを安全に開催するためにどれだけの金を世界にばらまかなアカンねん!

オリンピックの開催さえなければ、間違いなく仮設住宅で生活される方はもういないはずなのに…。少しは福島も良くなってるはずなのに…。結局なんのためのオリンピック誘致やったん?戦争を正当化するため?全くもって意味不明!

いくら私が怒っても、オリンピックは開催されるだろうし、戦争だって起こるかもしれない。南海トラフ地震だって起こるかもしれないのと同じ確率で。想像すると本当に悲しくなってくる。

でも、でも、私達には明日がある。明日何が起こるか分からないけど、明日は必ずくる。何を選択しても、何を切り捨てても起こるものは起こる。時を支配しない限りもう過去には戻れない。

だから、だから、今を未来を嘆いても仕方ない。嘆くなら、今を楽しんだ方が断然いいに決まってる。今の楽しみが明日の楽しみに繋がればいい。

いつでも、どんな時でも、何をしても苦しい時は苦しい。だったら楽しくなることも考えよう。今日の楽しみが明日の楽しみに繋がるために。それがたとえ束の間だとしても。

皆、皆、今しないといけない、向き合わないといけない現実がある。政府批判より、自分の生活、家族の生活が優先。もう暴走は行き着くとこまで行かないと止まらないのだから。これ、歴史が証明している。フランス革命がそう。自分たち市民の革命が結局自分たちの首を締める結果になる。いつでも革命は戦争を引き起こす要因となる。どこの国の革命もそう。平和に導いた革命なんてない実はない。少なくとも私は知らない。

本当に、本当に、目の前のしないといけないことをすればいい。いや、するしかない。いや、した方がいい。

だから私はもう未来を嘆かない。この世は全て各々の自由意志によって決定されることだし、自然に、自然に従えばいいのだから。言いたいことがあるなら言えばいい。したいことがあるならすればいい。あとは自然が、自然に導かれるだけだから。

もう嘆かない。もう悩まない。悩むのは、今はただ、明日をどう楽しむか、どう困難を乗り越えるか、それだけにしよう。あ、自分のことだけを考えてはいけないよ。少なくとも最低誰か一人のことも考えよう。じゃないと明日も暗くなるから。


最後は詩になってしまいましたが、もうライヴの感想は書けないから、今感じたことを書きました。

自分勝手で病気発言で意味不明で矛盾だらけでごめんなさいm(__)m


「狂人なおもて往生をとぐ」

2015-03-16 01:45:39 | 舞台
熊林さんのこの演出好き!

「地下室の手記」の前にこれを観てきました。なんせ希望休に制限があるから、マチソワ鑑賞しないといけない時もある(涙)

ということで、「恐るべき親たち」も素晴らしい演出だった…というより、あのドロドロ愛憎劇が抽象的でスタイリッシュな美術と融合して格調高い芸術に仕上げたのはお見事でしたが、今回は更に美術が少ない空虚な舞台空間を見事なまでに熊林テイストに染め上げていて、大きなノッポの振り子時計と大きな丸型の蛍光灯とたった6人の登場人物だけであの広い空間を埋めてのは凄い!としか言いようがない。

「恐るべき~」でもそうでしたが、台詞のない登場人物が、いわゆる外枠(基本お芝居は三角の床の中で行われる)で座っている状況が、何を意味しているのかさっぱり演出意図が読めないんだけど、あたかもそこに座っている役者さんたちが舞台美術の一部になっていて、めちゃくちゃ不自然で異空間なのに観ていて不思議なくらい面白かった。

袖にはける人もいれば、座っている人もいるから本当に意図が分からない。何故そこに座っているのか…?

正確には三回目ですが、一回目は全く記憶に残ってないので、実質二回目の清水邦夫さんの戯曲作品を観させてもらいましたが…。

前回は、段田さん&りえちゃん&しのぶさんの「火のようにさみしい姉がいて」でしたが、今回も精神病を扱った作品だったので大変興味深く鑑賞させて頂きました。

私の解釈が正しいかは分かりませんが、恐らくなんの捻りもなくそのままの内容だと解釈してます。

つまり、家族ごっこではなく、実際の家族が精神疾患を患った長男のために、長男が正常に戻るために精神療法(?)として家族が売春宿ごっこをしている。そこに次男のフィアンセが遊びにきて、過去が明るみににるという展開なんですが…。

何故長男が精神疾患を患ったのかは具体的な理由は描かれてはないけど、多分一家心中未遂で服用した毒が原因なのかもしれないけど、この長男を巡って更に家族に不幸が積み重なっていく訳ですが…。

私は、演出だけでなく脚本もめちゃくちゃ興味深かったです。

三角の床の空間がてっきり居間だと思ってたけど、登場人物は靴を履いた演技をしてるから、この登場人物たちは本物の家族ではなく、皆、精神病棟の患者なのかとも思った。

そのまま解釈したら本当の家族で、父親の仕事でのストレスがノイローゼとなり、痴漢行為を働き、マスコミ沙汰にならないように奥さんが蹴を付けようとはしたけど、恐らく自尊心が高いから一家心中を試みるが失敗する。悲しいことに皆生き残る。というのが背景にあり、その心中失敗のために、長男の病気の治療のために家族が家族ゲームをしているという出だしなんです。

次男のフィアンセが遊びに来たことで、そのフィアンセもごっこゲームに参加する。結果、自分たちの結婚はこの家族には祝福されないということに気付き出ていく。

実は、祝福されてないんじゃなくて、ごっこで演じた一家心中こそが、この家族に起こった事実の出来事であったのだ。そのことにフィアンセは全く気付かず、婚約解消を次男に言い渡す。家を出るフィアンセ、追いかける次男。そして、さらなる悲劇がこの家族を襲う…。

「火のように~」は「マクベス」をモチーフにしていたから、一見、この「狂人~」はギリシャ悲劇の「オレステス」か「エレクトラ」をモチーフにしているのかな~?と思う展開がありましたが、父親と母親の描き方が違うから関係ない分かった。

意外な展開だったし、謎が多かったので全く退屈することなかった。

長男を演じた福士誠治君のの病気っぷりは、まるで狂ったハムレットみたいで上手かったです。何故狂ったのか…?そこだけ謎でした。

でも、長男はまだ幸せだよ。今なら完全に精神病棟に送り返されてる。まだ両親が面倒を見ようとするだけでも偉いと私は単純に思った。

長女を演じた緒川たまきさんも良かった。私はこの方の特徴的な声が好きなので、声フェチとしては嬉しかったです。正常なのか狂ってるのか分からない役どころが魅力的で緒川さんにピッタリでした。

長女が一番年上だから現実を理解出来る分、可哀想な存在ですね。知らなくてもいいこてまで知ってしまって…。それは皆にも当てはまる。逆に長男はマシなのかな…。まさか両親がスキャンダル逃れ(?)恥さらし逃れ(?)のために一家無理心中を図ったなんて…。私なら生きてることが本当に悲しくなる。

これはただ単にメディアの報道が偏っているからかもしれないけど、最近は本当に幼児虐待が多く報道が多い中、一家無理心中の方がまだ親の愛があるのかな…と思ってしまいました。自殺も無理心中もダメだからね!必ず、必ず、そんなことしなくてもいい方法があるはず。世の中そんなに逃げ場がないとは思わない。

次男を演じた葉山奨之君も、普通に次男役を自然に演じていて上手かった。どこにでもいそうな男の子でした。

家族の中で一番まともだったのが、家族ゲームのせいでだんだん何が正しくて、何が間違っているのか分別がつかなくなって、長男より可哀想な役柄が本当にリアルに上手かった。

これは脚本が良かったけど、家族ゲームをするなら、ゲームをする時としない時の切り替えをする時間が必要だと思う。普通の生活がゲームのだったら居場所がなくて堪らないよ。次男が可哀想だったのは、両親がずっと長男に構ってばかりでだったことやね。長男との時間、次男との時間、長女との時間があれば、まだ上手く家族を続けられたんじゃないかな…と思った。次男に関しては、早く家を出るべきだった。あの家にいちゃダメだったね。ま、自立心がなかったのなら仕方ないことだけど…。

「恐るべき~」に続き、ダメ親父役の中嶋しゅうさんが、めちゃくちゃ良かった。何回か拝見させて頂いてますが、今回の父親役が一番良かった。なんか本当にいそうな大学教授(?)だった。自尊心が高いと人生、障害が多いね…。出世には必要だけど、こういう人を見ると人間性が大事だと思ってしまう。

メディアでもよく教育者の破廉恥犯罪(痴漢)が取り上げられるけど、本当に見えないストレスで押しつぶされそうなんだろうな~と思った。ぶっちゃけ書くと、私には公共の場で痴漢をしたくなる心理が分からない。なぜよりによって公共の場なん?金払って風俗に行け!と思ってしまう。あ、差別発言ごめんなさいm(__)mっていうか、女性のミニスカート、こっちが痴漢やと思われるからあんなの履くな!と言いたくなるm(__)m

母親役の鷲尾真知子さんの声も大好き!(笑)「うる星やつら」の声優さんの時から好きでした。鷲尾さんといえば、野田さんの夢の遊眠社のイメージが強いんですが、実は生の舞台は今回が初です。

まさか本当の夫婦が夫婦役を演じるのも珍しいですが、本当の夫婦なのに本当の夫婦に見えないお二人の演技も面白かった。ちゃんと役になりきっている証拠ですね。

母親も愛情はあるけど、自尊心高そうだった役柄でしたね。偉い人の奥さんも大変やろなと思ってしまった。身の丈にあっているならまだしも、背伸びして掴んだ妻の座みたいな感じがして、結婚ってなんなんやろな~と思ってしまった。

愛し合ってる夫婦なら、せめてお互いが必要と思っている間柄なら、無理心中でない別の方法が思いつくと思うんよね。無理心中する前に、旦那の異変に早くに気付くとか…。これって、子供の異変に気付くと同じなんだけどね…。

他人様だとめちゃくちゃ客観視してしまう。自分も問題ありなのにね…m(__)m

最後に、門脇麦さん。登場した時は、てっきり満島ひかりさんだと思ったくらい似ていてビックリした。門脇さんもどこにでもいそうな自然な女の子で上手かった。色んな点でひかりさんとかぶりまくりなんですが、声はひかりさんより良い。舞台向きの声ですね。結構度胸がある方だとお見受けしたので、これからの活躍楽しみにしてます。

このフィアンセが一番まともな役だと思ってたけど、家族ゲームに参加した時点でアウトでしたね。相手方の家族で結婚をするかどうか考えるのは野暮だとは思うけど、やはり、長い付き合いを考えると…。でも、男であれ女であれ、相手方の親の面倒が見れるかどうか、その覚悟があるかどうかも大事だと思う。なんとかなるさじゃダメな気がする。

理想は、次男が家を出て一人暮らししてたら結婚も可能だったと思うんだけどね。たとえ学校に行っててもね。やはり、環境は人生に大きく影響を及ぼすと思ってしまった。

今日のまとめ:今回の清水さんの作品は、ある意味リアルな家族の有様を描いていて、昔も今も基本的には変わらないなと思った。あと、少なくとも唐さんより分かり易い作品だから、機会があれば他の清水作品を観たいと思った。

熊林作品は、今回で私の中では要チェックになりました。あの空間芸術と演出は本当にお見事です。次回作は何かな…?また関西に来て下さいm(__)m