「リップヴァンウィンクルの花嫁」

2016-04-12 21:32:26 | 映画
これ、カンヌに持っていかないの?フランス語翻訳間に合わなかったん?絶対ウケるよ!大絶賛されるよ!

ってくらい、めちゃくちゃ良かった!!!

180分がこんなに短く感じる作品なんて、滅多にないよ!

もう、Coccoさん、日本アカデミー賞最優秀助演女優賞確定!

私に権限があればね(笑)

華ちゃんも主演女優賞ノミネートは確実やね!

この作品、絶対海外ウケするよ!カンヌがダメなら、ベルリン、ベネチア、トロント…、どこでもいいから上映して欲しい!

いや~、原作でモノ足りなかった部分が、ちゃんと映画では補完されていて、めちゃ泣けた!

逆に、映画では説明してない部分が原作にはあって、岩井監督、小説に映画にとご自身で美味しい仕事されてますね!

ということで、やっとこさ、本命映画を観てきました。1800円払って(笑)本当は、1300円で観る予定だったのに、時間に間に合わなかったの…(涙)さすがにレイトショーを観るには、明日の仕事に差し支えるので夜更かし出来ず…。

でも、全く1800円払って全く文句なし!それ以上の価値はありました!本当に素晴らしかった!

この作品、とんちゃんが出ているんですが、とんちゃんが出てなかったら100%観てないよ。


やたらと、とんちゃんが勧めていたので、見ないといけないのかな?岩井監督作品は「リリィ・シュシュのすべて」しか観たことないし、あんまり岩井監督作品興味ないんよね…、なんて思ってたんですが…m(_ _)m

たまたまブログサーフィンしていた時に、オチまで粗筋を書かれたブログを読んで、俄然興味が湧き、もっと早くに観る予定だったんですが、色々あって先に原作を読み、そして色々あって今日映画を観てきたわけですが…、

ホンマにホンマに、とんちゃん、ありがとう!!!と言いたくなるくらい本当に素晴らしい作品でした!

岩井監督も、よくもまあ、とんちゃんを起用したもんやね~と言いたくなった。起用理由は…(笑)ま、いずれにせよ、これもお導きですわな。

本当に、原作を読んだ時は、呆気なくあっと言う間に終わった後半でちょっぴりガッカリでしたが、映画は、しっかり時間を描いてました。さすがに文章では無言の時間を描けないもんね。空白ページなんて御法度ですもんね。

原作には原作の良さがあり、映画には映画の良さがあり、トータルでは、映画版が超オススメ!

ぶっちゃけ、七海はかつての私自身でした。七海に降り掛かる災難の数々は、結果的には誰のせいでもない。安室が悪い訳じゃない。七海が精神的に成長するために必要だった試練です。ありのまま生きるための七海の試練でもあり、私自身の試練でもありました。嘘はバレる。いや、バレた方がいい。じゃないと魂の成長はないと思う。

ブログサーフィンをして粗筋を読んだ時は、精神状態的に真白に共感してたんですが、確かに、私の中にも真白はいた。でも、今は、七海がいる。私は死なない。生きる。だって、大袈裟だけど十字架を背負う覚悟で生きてるからね。乗り越えられない試練はない!必ず乗り越えられる術があるからね。

ブログでもボヤキましたが、ついこの間まで本当に精神的にヤバかったんですよ。罪のない仲間にブチギレしそうなくらいヤバかったんです。ぶっ倒れた方がマシだと思ったくらい精神的にヤバかったんですよ。仲間のお陰で、一山越えることが出来て、申し訳なさと感謝の気持ちでいっぱいです。私より一回り以上歳が若い子に助けられるなんて、マジ、まだまだ私はガキやな(汗)

真白は、幸せをお金で精算してましたが、幸せや優しさは、本当に、沢山沢山、身の回りに散りばめられているんですよね。そのことに気づき、感謝できる気持ちがあれば、どんな試練も本当は簡単に乗り越えられるんだということを改めて実感しました。

真白の気持ちはめちゃくちゃ良く分かる。分かるからこそ余計、七海の存在が愛おしく感じる。だから、真白には生きることを選択して欲しかった。でも、私が真白なら同じことをしたね。だって、七海に出会えて幸せだったんだもんね。これ以上の幸せはないもんね。一緒に死ぬより、生きて欲しいと思うもんね。愛する人を見送るより、見送られる方が幸せだと思うよね。だからって自殺はアカン!

でも、この作品の中には、そんな怒りは全くない。ただ愛おしさ、優しさ、感謝、前向きになれる要素だけが残るエンディングになっているから、余計素晴らしいと思った。七海の中には真白が生きている。七海のガーディアンエンジェルとして…。あの指輪の発想、あれは素晴らしいセンス!

世界中の人に観て欲しい作品!

同性愛という色眼鏡を外して、本当の幸せとは何かを感じとって欲しい作品ですね。


ホンマのホンマ、真白を演じたCoccoさんが素晴らしい!まるで、「下妻物語」の土屋アンナさん、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のビョークのように、自然!

実は、岩井監督のオールナイトニッポンGOLDを電波と闘いながら聴いていたんですが、その時のCoccoさんが…。喋り口調は不思議ちゃんなのに、語る内容は哲学者だったのでビックリだったんですが、映画の中のCoccoさんの喋り口調は超自然。ラジオのCoccoさんと大違い!だけど、表情は不思議ちゃんオーラがあってそれがめちゃ真白にピッタリ!

原作を読んでいたからこそ分かる真白の複雑な心理状態もしっかり演じていたし、カメラもちゃんと表情を拾っていたし、Coccoさんは最優秀助演女優賞獲れる!これは最強助演女優賞もんです。

華ちゃんも主演女優賞はノミネートは確実ですね。最優秀はまだ四月だから分からない。

七海のお母さん役のとんちゃんは、チョイ役でしたが、まるで婦長みたいだった。

真白のお母さん役のリリィさんもインパクト大で良かったけど、私個人的には原日出子さんのお母さん役がリアルな存在でこちらに軍配が上がった。

なんでも屋の安室役の綾野剛君も素晴らしかった。あれは、悪魔でも天使でもないと思う。七海が安室に選ばれし者なら、安室もまた真白に選ばれし者だと思った。すべての出会いは、絶妙なタイミングで出会うんだと思うよ。ま、確かに、前半の七海の試練は悲惨すぎやけどね。

SNSで見ず知らずの人と簡単にコミュニケーションが取れる時代になり、それはそれで良いこともあるし、悪いこともあるよね。ま、私もブログを書いている一人として、前半の七海と一緒。大切なことは、機械や携帯のツールに依存するんじゃなく、ちゃんと面と向かってコミュニケーションを取ることだと思うんよね。

でも、確かに、口で言えないこともあるから、手紙も含め書くことも大事になってくるけど、ま、ちゃんと心や気持ち、想いが届くならどんなコミュニケーションの手段もありだとは思う。

そう、話を映画に戻すと、ラスト、七海が被るネコ冠。これ、私に宮澤賢治の本を読め!って言われてるのかな…?実は、銀河鉄道の夜も読んだことない(汗)雨ニモ負ケズ、は知ってる。そういえば、江原さんが、宮澤賢治はスピリチュアリストと言ってたな…。機会があれば
いつか…。←読む気なし!(笑)m(_ _)m

今日のまとめ:どうか、どうか、海外で上映されて何某の賞を獲って欲しい!間違いなく獲れるよ!

そうそう、七海の台詞で、笑うシーンじゃないのに思わず笑いが…。あんな台詞言わせたらアカンで!(笑)あんなの頑張るもんじゃないから!

そうそう、オールナイトニッポンの岩井監督、めちゃ緊張してたね!とてもあんな繊細な人間模様を描ける人物には思えなかったんやけど…m(_ _)mきっと、岩井監督もまた神の啓示を受けてインスピレーションで物を創る方なんやろね。岩井監督の過去作品、観てみようかな…。

そうそう、ワタクシのちっちゃな幸せ↓

なんと百合が!!!左側ね。

右側にあるのは、アジサイの苗?子供?
大きくなれよ!

追記:岩井監督作品「LOVE LETTER」「打ち上げ花火」「四月物語」をレンタルで観ました。

ぶっちゃけ、どれも…。まだ「LOVE~」がマシかな…m(_ _)m

女心というか、乙女心は上手く描けていると思う。役者を視る目も確かだったと思う。でも、作品としては…。私の好みではないm(_ _)m

上記3作品、実はMyブロガーさんのオススメで観ましたが、う~ん…って感じm(_ _)mMyブロガーさんには不評だった「リリィ・シュシュ~」の方が全然マシだった。私にはね。Myブロガーさん、ごめんなさいm(_ _)m

岩井監督のピークは今、う~ん、これからだと思う。なんせ、「リップ~」がめちゃくちゃ良かったから、次作で岩井監督の真価を問いたいと思う。←お前は何様やねん!?m(_ _)m

「リップ~」はマジ、オススメ!

追記2:返却のついでに「海街diary」「悼む人」を借りて観た。どちらも素晴らしい作品でした。どちらの作品にもしのぶさんが出てました。

「悼む人」は、まさに、しのぶさんのラストの台詞がこの作品のメッセージだと思いました。愛と執着の違い…、上手く描けていたと思う。執着と愛は別物やからね。違いを説明するのは難しい…。

「海街~」、これ、原作がマンガなのが不思議。全くマンガの要素を感じられないくらい、リアルなストーリーで、死生観を上手く盛り込んだ作品でした。産まれてきたのは決して不幸なことではない。だれにでも平等に幸せになる権利がある…、とは言ってないけど、産まれてきてしまったらもうお母さんの胎内には戻れないんだから、幸せになるために生きよう!って思った。こちらは、音楽が良かった!一瞬、いや何度も、これってマーラー?えっ、ラフマニノフ?と思わせるようなピアノの旋律に、それだけでウルッときました。

どちらもオススメ!

追記:リップ~のキャストインタビューを観る。とんちゃんのインタビューで、あのとんちゃんの演技が純粋にリアルな演技だったことにビックリ!だって、小説のまんまの演技だったから、まさか地で演じていたとは思ってなかった。岩井監督、凄い演出力やね!マジのマジのリアルな感情をカメラで拾ってたんや~。マジ、凄い!

あと、Coccoさんのインタビューに泣けた。映画と同じくらい、私に勇気を貰える発言に感動しました。じゃあ、私も書いちゃおう!(笑)

ラースの映画に出たい!!!

これ、マジ!(笑)

追記:とんちゃんのイイ話を見る。職場で(笑)それが見たいがために、お前さっさと帰れよ!の雰囲気の中で、テレビをチラ見しながら、いかにも仕事で残ってますよアピール(笑)

とんちゃんの生き様カッコイイ!

そう、最終決断は自己責任!うん、人のせいにしちゃダメ!

ワンちゃんや猫ちゃんの保護話もかなりイイ話!

私が幸せにしてあげる!(だったかな???)

名言!!!

静岡の別荘、気持ち良さそう~。カレーも美味しいそう~!

ヴィヴィアンさん、めちゃ芸術的センスがある方なのに、テレビの中のヴィヴィアンさんはまるでギャグ。あれは失礼やと思う。ワタクシ、実は、生で拝見したことある。見た目と違って、喋り口調は普通の男だった。あ、これ、NG?m(_ _)m