The orthodox civilization is the festival politics of Japan

「安藤真の『世界文明の正統は』」の続き、祭政は人間中心を超え物質文明を越える、これを受け継いでいるのが日本の伝統と文化

「街道を行く」の絡繰り 5

2018-12-27 10:43:43 | 世界経済

 京都の仁和寺よりも大きな三門の前に立つと、鳳(おおとり)が翼を広げたような配置で、正面が玄関、その右隣に百畳の広間、その前の土間の天井にはカゴがつるされていた、新しい住職の入山式に使用された。

 山々に山伏のほら貝の音が、吸い込まれ、山の民が列をつくる。

 山伏は、荒々しく粗野で、ふつうの人とはまるで違っていた、武骨でとっつきが悪い、9歳のわたしは、
 「サムライとは こういう人だったのではあるまいか」

 このオトコのタフな神経なら斬りあい・殺し合いは、なんでもないだろう。

 司馬の小説には、こういった男は出てこない、だから、
 「時代が せまってこない」
 「武士が わかっていないのではあるまいか」

 司馬遼太郎、本質的には、関西の町人だったのだろう。