二銭銅貨

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三部作/新国立劇場(二期会)2018

2018-12-01 | オペラ
三部作/新国立劇場(二期会)2018

作曲:プッチーニ 、指揮:ベルトラン・ド・ビリー
演出:ダミアーノ・ミキエレット
美術:パオロ・ファンティン、衣裳:カルラ・テーティ
演奏:東フィル
出演:

外套
ミケーレ:今井俊輔
ジョルジェッタ:文屋小百合、ルイージ:芹澤佳通
フルーゴラ:小林紗季子、タルパ:北川辰彦

修道女アンジェリカ
アンジェリカ:文屋小百合、公爵夫人:与田朝子
修道院長:小林紗季子、修道女長:石井藍
修練女長:郷家暁子、ジェノヴィエッファ:舟橋千尋

ジャンニ・スキッキ
ジャンニ・スキッキ:今井俊輔、ラウレッタ:舟橋千尋
ツィータ:与田朝子、リヌッチョ:前川健生
ゲラルド:新津耕平、ネッラ:鈴木麻里子
ベット:原田圭、シモーネ:北川辰彦
マルコ:小林啓倫、チェスカ:小林紗季子
スピネロッチョ:後藤春馬、公証人アマンティオ:岩田健志
ピネッリーノ:髙田智士、グッチョ:岸本大

最初の外套の場面は、埠頭の長細いコンテナが数基設置された大きな倉庫。天井には縦に並ぶ蛍光灯があり、常に霧に覆われて、蛍光灯が点灯されている時にはそれが鈍く光っている。

次のアンジェリカでは、1つのコンテナの天井と客席側の壁が開いて部屋になり、上手のコンテナも同様に開いて流し場になる。上部のコンテナは奥に引っ込む。ジョルジェッタは髪を切ってそのまんまアンジェリカになる。アンジェリカの息子がアンジェリカの死後、現れて死んだ彼女を弔うという設定で実は死んでいない。

幕が閉まり休憩後、そこはブオーゾ・ドナーティの部屋になっている。ジャンニ・スキッキだ。最後に、この部屋の壁が大きく動き出して、元の埠頭のコンテナの情景に戻り、ジャンニ・スキッキもミケーレに戻って、そして「ダンテ云々」のセリフを吐いて全部が終わる。

ジャンニ・スキッキの中の女声3重唱が美しかった。「私のお父さん」はナチュラルな普通の感じで、過剰な演出や動きも無しで歌われて良かった。今井はすっきりと良く声の通るバリトンで、声に気品と美しさがあり芝居も堂々としていた。本日の主役の趣。小林紗季子は3部作全部に登場。外套では気さくなフルーゴラ、アンジェリカでは何の取柄もなさそうな官吏っぽい修道院長、ジャンニ・スキッキでは脂ののった中年女性と、それぞれ別人の役作り。与田は安定していてベテランな感じ。文屋は激しい性格の2役を頑張っていた。声が良く出ていた。

合唱は二期会、新国、藤原の3団体合同。

デンマーク王立歌劇場とアン・デア・ウィーン劇場との提携公演。

18.09.09 東京文化会館
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