二銭銅貨

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18歌舞伎座9月/金閣寺・鬼揃紅葉狩・河内山/歌舞伎

2018-12-02 | 歌舞伎・文楽
18歌舞伎座9月/金閣寺・鬼揃紅葉狩・河内山/歌舞伎

金閣寺
梅玉、児太郎、彌十郎、幸四郎、松緑、福助

梅玉はいつもながらのクールな感じの此下東吉実は真柴久吉。常に冷静で優しく正直で寛容。児太郎は雪姫で一所懸命に大役を務めた。彌十郎は貫禄と安定の十河軍平実は佐藤正清。幸四郎はちょっとひ弱な直信。直信は雪姫の旦那で出番は少ないが、幸四郎はこの後の2演目も出演で大活躍。松緑は気合いが入ってキレの良い松永大膳。福助は病気後の初舞台。座った形でちょっとだけ慶寿院尼で登場。しっかりと良く通る声を披露した。会場は待ってましたの掛け声に続いて大拍手。

鬼揃紅葉狩
幸四郎、錦之助、高麗蔵

能の紅葉狩から来る歌舞伎の紅葉狩の別バージョン。舞台が松羽目で、最後に鬼女が侍女と一緒に毛振りをする。振付も多分違うのだろう。錦之助の維茂はスッとした感じ。幸四郎は難なく軽々と踊る。演奏は左右に常磐津、長唄、御簾に竹本。どうも、鬼女が常磐津で、維茂が長唄らしい。

河内山
吉右衛門、幸四郎、又五郎、歌六、魁春

宗俊が最後に「バカめ~」というのがこの芝居の要らしい。典型的な悪党もの。真の悪党は体制側にあり、そいつを懲らしめる悪党こそがヒーローだっていう事で溜飲を下げる趣向。それぞれ硬くて渋い役者がそろって年季の入った芝居となった。

18.09.17 歌舞伎座
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