二銭銅貨

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魔笛/芸大2018

2018-12-15 | オペラ
魔笛/芸大2018

作曲:モーツァルト、指揮:高関健
演出:直井研二、演奏:藝大フィルハーモニア
装置:鈴木俊朗、衣裳:西原梨恵
出演:
ザラストロ:伊藤純、夜の女王:小川栞奈
タミーノ:上ノ坊航也、パミーナ:佐藤初音
パパゲーノ:後藤駿也、パパゲーナ:横山和美
侍女1:荒木里佳子、侍女2:山下裕賀、侍女3:野間愛
弁者、僧侶1:谷友博

伊藤は堂々としたザラストロで低音がしっかり出て安定している。小川の第2のアリアは、やや乱れる感じがあったものの高音はしっかり出ていた。上ノ坊は端正な感じのテノール。佐藤はいくらかビブラートのかかった美しいソプラノ。あまりはっきりとはしなかったがかなり良い声だったかも知れない。後藤も端正な感じのバリトン。重唱は侍女も童子もアンサンブルが美しかった。童子は少年の重唱というより、美しい女声3重唱だった。そのまんまこの人たちが侍女の3重唱でも良いような感じで、面白かった。童子の3重唱は侮れない。

演奏は調和の取れた、うねるような弦の美しさを感じるものだった。

装置は金色の柱を数本立てた簡素なもの。合唱団の衣裳はくびれの無いストンとしたワンピースで、全体に荘厳さを出したものだった。タミーノは日本の神話時代のイメージ。パパゲーノとパパゲーナは鳥の羽を体中に付けたイメージのもの。オーソドックスな美術・衣裳だった。

18.10.07 芸大奏楽堂
コメント
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