CDPやアンプそれにSPが「活眼」していない状態で使っていらっしゃる方が多いように思います。
「活眼」とは何か?それは機器の性能をほぼ完全に出し切る状態を言う。
一般のケーブルでは当然な事ながら他社の高級ケーブルにも同じ事が言えるようである。
何故なら繋いで直ぐに当方での確認で「完全に音質の変化が良い方向に歴然と出ている」のに、それが理解されないのに疑問を持っているからです。ユーザー様も「良い耳を持っている」事が判っているのに何故そういうことが起きるのか?
「機器が活願していない」としか言いようがない。
機器の活眼を私はこういう風に解釈している。通常一般のケーブルでは伝送容量が少ない為に機器内配線や半田付け部が本来持っている伝送容量の1~2割しか伝送していないと言う事です。
例えば1つの機器に「半田付け」の部位(関所)がいくつ有るのでしょうか?これがすべて「抵抗」となっているのではないか?
半田付けは「溶接の様に合金化して接続」されている訳ではない。半田と素地は「引っかかっている」だけである。当然そこにはミクロン単位以下の「隙間」が多数ある。
仮に10平米の面積の半田付け部があるとすると「瞬時放電」で繋がるのは一般のケーブルでは1平米の面積しかないのではないか?放電の面積が少ないのである。これに対し私の機器は「活願している」ので10平米全てが瞬時に放電し電流が流れると思っている。どちらも測定器では規程の電圧・電流が流れていて測定では判別は出来ない。問題はその時の「伝送容量」と「スピード」だと推定している。
ケーブルの交換前にどれくらいの放電量をさせていたかで「機器のエージング時間」が決まる。1割ぐらいしか使われていなかったら半年~1年後に「活眼」するし、8割近い放電をさせるくらい使い込まれていれば直ぐにエージングは終わる。この場合1日~3日以内である。実際には良く使い込まれている機器とそうでない機器があり、またケーブル交換後の使い込みの時間も関連してくる。
とにかく全ての半田付け部(関所)がオープンに近い形で「瞬時放電」で入り口から出口まで「大容量の情報伝送」が出来なければならない。
使っている機器の数が多ければそれだけ「活眼」させるのに時間がかかる。また回路が複雑なほど時間がかかる。今回は「半田付け」の例を挙げたが同じような「伝送ロス」をする箇所・パーツが機器の内部に多数あるのである。
ある「化け物ケーブル」のユーザー様のお話では「化け物ケーブルに変えてから毎日音が良くなったり悪くなったり、バランスが変わったりしている。やっと3ヶ月程してから落ち着いて「凄み」と「自然さ」が実感できるようになった」等のお話や半年後に急にサウンドが一変した話などはこの良い事例である。
それに加えてSPユニットの話。SPは「電気信号を物理的振動」に変換してくれる所である。通常使っているレベルの状態でケーブルのエージングをしてもエージングにならない。何故なら今までとは完全に違う大容量が流れてくるのにSPの振幅量が変わりにくいからである。このような時は自動車のエンジンと同じで「吹け上がる」様にボリュウムを最小から中間ぐらいまで瞬時に移動させてやる事である。具体的に「ボリュームをグリグリ」するのである。これでSPの追従性が明確に変わる。時々はこの「グリグリ」をやっていただきたい。
自動車のエンジンと同じで、いつも低回転域ばかり使っているといざ高回転域を使おうとしても直ぐには対応できない事と同じです。STEREOの音はすべてSPから出る音で良し悪しが判断されます。このSPの制動がシステムの鍵を握っています。お試しあれ。