カマデンキットのデジタルアンプで遊んだのはもう5年ほど前の事。D級アンプの軽薄短小さと、見かけ以上の音質に興味が有ったので、随分と力を入れてやりましたが、まだ時期尚早と諦めました。5年経って中国製のデジタルアンプが思いもかけぬ廉価で沢山のバリエーションで出て来ました。
今までの経験上、①電源はトロイダルトランスを使っている事 ②ポップノイズが出ない事 の2点をキーワードに探していました。ようやく探していたデジタルアンプの形をしたものを手に入れました。
LIHAD LH-50 と云う今回のアンプは、しっかりした重量が有り、今までのデジアンと随分と違います。やっと「使えるアンプ」の範疇に入って来たなと思わせる作りです。早速音出し確認をしています。USB入力が付いているので色々と遊べそうな所と実際に使って見た所、遅延回路が入っている為「ポップノイズ」が有りません。これはうれしい所です。
内部も確認しましたが、基板が接着剤で固定されている様で外せません。この時点で、「手を入れる」事を諦めました。
さて肝心の音質ですが、一般的な廉価な国産アンプクラスのサウンドは出ている様です。歌謡曲をBGMな感じで聴くにはとんがった所がなくて聴き易いです。
一番上の写真でも判る様に、サトリの「Trail仕様」プリメインと音質比較をしました。音のグレードが数段違います。残念ながら全く歯が立ちません。比べる方が可哀そうです。音の品位やキレ・ヌケ・ノビ・ドライブ感が到底太刀打ちできません。
LH-50も基本性能は有ると思います。サトリのアンプも最初はこんなものだったと記憶しています。RCA端子・SP端子・IECインレット・内部配線の交換で大幅な音質アップをしています。その観点から行くと、LH-50も手を入れられればこのくらいのグレードにはなると思います。使って有る材質を良いものに交換すれば直ぐに追いつく事が出来ると思います。それくらい完成度は高いと思います。