先日また新しいプリアンプを入手した件を報告しました。そのプリアンプは「KEN AUDIO CR1000」と云う型番です。ノーマルなままではゼネラルオーディオクラスのサウンドしかしません。
デザイン的には両側に取っ手が付いてイカツイ印象を受けますが、ツマミ類は至ってシンプルで、必要最低限の操作が出来ます。
リア面では2P式の電源ケーブルになっています。端子類はRCA端子のみ。AUX1のプラグは接触不良を起こしています。
内部は整然と配置されています。真空管は6本(12AY7×4本+12AU7×2本)となっていて、プリント基板に配置されています。
フォノ1でアナログを聴くと、「無音時にラジオの音」がすると云っていましたが、案の定ノンシールド配線です。これではハムノイズを拾ってしまいます。
今回は、
①電源プラグをIECインレット(3P)に交換・・・ベラトリクスを使えるようにする。
②インレットから電源トランスまでの配線をゴールドスターにする・・・電源トランスの活性化。
③ヒューズをフルテックの青色ヒューズに交換・・・倍額のアンプの音質に変わります。
の3点を対策しました。
交換前は、音の重心が高く、612Aから更に低音がでなくなり、音が細くキツイサウンドでした。
交換後は、音の重心が下がり、低域が何とか確保できました。質感も音の線が太くなり、まろやかさが出て来ました。
たったこれだけの対策では有りますが、対策前後の比較では雲泥の差が出ています。プリアンプを購入する際に、私はメーカー名は気にしません。それよりも「作り」を気にします。対策して大幅なノビ代が有るか?ないか?が判断点です。長年アンプの改造やヒアリングをしていますと、どう云う作りのアンプが良いか?を経験的に掴んでいます。
ガレージメーカー製でもチョッと手を加えれば、ハイエンドクラスのサウンドにする事が出来ます。有名メーカー製のアンプは、入手価格がどうしても高く付いてしまうだけでなく、手を加えられない程窮屈な作りが多く、大幅な音質アップを得られにくい可能性が高いので避けています。