Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

EV T-35系ツィーターを外す

2014年04月10日 | ピュアオーディオ

1月末にEV T-35系ツィーター(クリプシュホーンシステムのツィーター)をオリンパスシステムの高域に追加しましたが、どうもいまいちマッチングが悪いように感じて、ブーレーズ/火の鳥のCDを使って、「有った方が良いか?」の判断をしました。

「火の鳥」は旧事務所でのテストCDで耳に馴染んでいますので、音の違いが良く判ります。T-35系のツィーターを付けた時は「音数」が少なく、音の広がりも少ないように感じます。取り外して聴いて見ると、元のヌケの良い、音数・音の広がりの良いサウンドになります。やはり、取り外した方が良いサウンドの様です。

オリンパスシステムは7SPユニットシステムです。低域はLE15A 1発ですが、中域は#375とグランドハイルドライバー、高域はLE85・#2405・DECCAリボン・ビクターリボンの4種を使っています。音色や質感が揃ってはじめて真価を発揮します。むやみにユニットを追加してもデメリットが出る事が有ります。

そもそもEV T-35系ツィーターは遊びで使って見たのですが、追加するだけの力量が足りなかったようです。そもそも使っている配線類が格下の配線ですので、理屈的に無理が有ったと思います。もし使うなら、配線材も合わせないとそのままでは使えないと思います。


W444staラインプリは良いね

2014年04月09日 | ピュアオーディオ

JBL#213PROシステム(SuperTrail仕様)に使っている、ノイマンのW444staラインプリ(SuperTrail仕様)のサウンドは非常に気に入っている。初期型のOA12が使って有る#1000番台の個体です。

Rpd5004

213PROは10cmウーハーを使った2ウェイシステムですので、低域は欲張れませんが非常にまとまりの良いサウンドを聴かせてくれます。チョッとボリュームを上げて(-25dbぐらいの位置)聴くと、「もうこれで良いや・・・」と思えるぐらいのサウンドが出てくる。うるささを殆ど感じないし、低域不足も気にならない。

毎日朝1番に鳴らし始めるのだが、ガンガン鳴らしても気にかかる処がないので気楽に聴ける。本格的に「演奏を楽しむ」システムではないが、BGMとしては非常に満足できる。


「音楽部屋」を作って早1年

2014年04月08日 | ピュアオーディオ

昨年一時自宅に「オリンパスシステム」を設置していました。自宅では殆どオリンパスシステムの性能を出す事が出来ませんでした。(音量を上げられない) もっとも、自宅には「自宅システム」(SP-707Jシステム)が有りますので、こちらが使えれば他には鳴らす必要も有りませんでした。

昨年4月に現在の「音楽部屋」を作って、オリンパスシステムを引越しさせました。当時はマルチアンプシステムを止めてネットワーク方式にしていました。当初はマルチアンプシステムにするだけのスペースが取れないと思っていたのですが、「音質」で旧事務所の時のサウンドに到底及ばないと判断し、何とかマルチアンプシステムを再構築できないかと模索していました。

6月にF-25Vチャンデバを入手して、パワーアンプ類もストックしていた物を引っ張り出して、形だけは何とかマルチアンプになりましたが、如何せん「鳴らし込み時間」が全く不足していて、酷いサウンドの状態でした。

チャンデバのF-25Vの「活性化」がキーポイントで、累計1200Hrほど鳴らし込んでようやく活性化させました。この時点で昨年12月の時期になります。その後、管球プリ1号も2号もまだ完成していない事が判り、また管球プリ1号では低域のドライブ力が確保できない事が判りました。その為、元のプリ「アキュフェーズC-290」を再び手に入れて、こちらも鳴らし込みになりました。そのC-290もようやく累計500Hr程鳴らしこんで来ました。まだもう少し鳴らし込みが要ります。管球プリ1号・2号もその後完成の息に到達させましたが、C-290はそのまま使い続ける事にしました。

「音楽部屋」のサウンドも昨年の12月を境に、大幅な変化をしています。旧事務所のサウンドと比較して、「音数」の部分では当に追い越してしまっていますが、「まとまり」の部分ではまだまだの所です。この辺が「使い込んだシステム」とにわかに作り上げたシステムの違いです。これからも「鳴らし込み」は続けていきますので、「まとまりの良さ」も少しづつ獲得できていくだろうと思います。

旧事務所とは決定的に「部屋」、特に「床」が違います。旧事務所では直打ちの床面でしたが、現在の音楽部屋の床面は「廊下」を使っています。この違いで、低域の瞬発力と振動の伝わり方が「部屋鳴り」になって出ています。更に鳴らしこんで行けば幾らかは改善できるかも知れませんが、決定的に強度不足を感じます。それでも普通に聴く分には音量にも不満は有りません。


オリンパスシステムの活性化を待っている

2014年04月07日 | ピュアオーディオ

今年1月から2月にかけて、「オリンパスシステム」へは音質対策をしています。対策当初は直ぐに効果を確認できましたが、その後「ふん詰まり」が出てきています。対策部分は良くなっている事が確認できていますが、それをSPから出てくる様にするには「活性化」が必要です。

対策内容は①FXヒューズの導入(4箇所) ②チャンデバのクロスボードの半田入れ替え の2点です。

2月の中旬から「ふん詰まり」はじめ、現在はふん詰まりの「真っ盛り」の状態に感じます。この為、毎日2時間以上鳴らし続けています。

何が違うか?と云うと、「質感」で今まで出ていた「繊細な部分」が出てこないのです。この為、「そこを動きたくない」と云う処まで行きません。

午前中はサブシステムを鳴らし込んでいるので、オリンパスを鳴らすのは午後から夕方になります。


ケーブルの選定は「システムの土台」

2014年04月05日 | ピュアオーディオ

「伝送ロス対策」として私はケーブルの選定をして来た。ケーブルは電源ケーブル・ラインケーブル、SPケーブル共に「機器の性能」に直結する。

良いケーブルかどうかの判断はそう難しくない。良いケーブルにする事で、

1)音圧アップする・・・BELDEN #88760を使ったケーブルに比べ3db(2倍)以上の音圧アップになる。ボリューム位置が9時と7時の違いくらい有る。・・・その分ボリュームコントロールがシビアになるが・・・(功罪)

2)静寂感(SN比)が大きくなる・・・とにかく静かに感じる。

3)音数の大幅な増加・・・聴こえる音と聴こえない音が増えたのを実感出来る。音のバランスがフラット化する。

4)周波数レンジの拡大・・・ケーブル材にはそれぞれ周波数特性が有る。周波数レンジが広くなれば、再生できる音の幅が広くなる。特に低域側が増えれば実在感が増す。(リアル)

5)音数(分解能・解像度)とエネルギー感は本来は一体であるはずだが、ケーブルの太さや材質でエネルギー感は決まる。音数だけなら細い線材でも出す事は出来るがエネルギー感は「断面積」に比例する傾向が有る。

6)電源の質は全てのサウンドに効いて来る・・・壁コンから直接取れば一番ロスが少ない様に理屈的には考えられるが、実際は「電位差」が重要であり、良質のタップやアイソレーション電源を使った方が高音質になる。

等々で、ケーブルが「音質」に寄与する事を掴んで来た。このケーブルの選定が私にとっての「基礎的項目」であり、これが決まって始めて「機器の選定」に入れる。「機器」(CDP・アンプ・SP等)の性能差は歴然と有る。

システムの性能は「機器だけ」で論じるものではない。ケーブルと合わせてSPから出る音(出来映え評価)になる。SPだけが良くても完成度は上がらない。

現在ケーブル類の選定が完了し、機器の鳴らし込みも一通り完了した所なので、これからは「機器のグレードアップ」に重点を移して行く事になるだろう。「ネック」となっている部分に対して対策を実施する予定である。ただやみくもに「高額機器」だからと云ってやっても効果は少ない。自分の目指してる音が出せる機器を選ぶ事が大切。


SPシステムの選択ポイント

2014年04月03日 | ピュアオーディオ

今までに色々なSPシステムを使ってきました。

1)フルレンジSP・・・ダイヤトーン#610の自作箱、フォステクスの8cm、10cm、12cm、16cm、20cmと指定箱、JBL LE8T、ガウス 25cm、マークオーディオ10cm他

2)2ウェイSP・・・タンノイⅢLZ、HPD385アーデン、レクタン、ALTEC#409、#614、612、620A、A7、JBL#4331、L-26他

3)3ウェイ・・・JBL L-100、テレフンケンRB46他

4)4ウェイ・・・JBL#4343A

こうやって並べて見ると、古いSPばかりです。当時は最新の機器だったものも有ります。現在は3ウェイ 7(8)SPユニットシステムになっています。

これから新しくSPを購入する予定は有りませんが、「もし買うんだったら・・・」SPのここを見る・・・と云うポイントが有ります。それは「ツィーター」です。SPユニットの中で一番「コストカット」が見える部分です。大概のSPシステムではツィーターの耐入力が一番弱く、パワーを入れると飛びやすい処でも有ります。作りがしっかりしているツィーターが付いているSPを選択すると思います。

何度も「購入しては手放し、また購入する」を繰り返しているSPも有ります。自発的に手放した訳ではないからかも知れません。次もまたそのSPを買うだろうと思います。メインにはしないけれど、サブで持っておきたいSPです。


体調の悪い時は何を聴いても・・・

2014年04月02日 | ピュアオーディオ

3月半ばからかかっているインフルエンザの回復が遅い。中々体調が元に戻らない。こんな時はどのシステムでも、何の曲を聴いても面白くない。こんな時は「何もしない」事が一番。

「音楽部屋」のシステムはほぼ出来上がったので、次は自宅システムへの対策を予定している。しかしやる事はそんなに多くはない。DACとネットワークの「伝送ロス対策」ぐらいである。ただ「ネック」部分に当たるので、対策効果はかなり大きな改善なると思う。気力・体力が充実した時に一気に片付けてしまいたいと思っている。

マルチアンプシステムとネットワーク方式のメインシステムを持っていますが、自分の好みは「ネットワーク方式」です。シンプルなシステムの方が気楽に使えます。これで「音質」や「音数」がマルチアンプ方式並みになってくれれば文句なしなのですが・・・。そうは簡単にはいかないと予想しています。


長い趣味には「成長させるシステム」を・・・

2014年04月01日 | ピュアオーディオ

音楽を楽しむには廉価なシステムでも十分感動できる。自分の過去を振り返ってみると、「FMラジオ」から始まっている。当時は中学生で、今まで聴いた事のない曲を聴くと、その旋律の良さやリズムの良さ、楽器の音色にさえ感動を覚えたものである。

社会人になって初めて自分のステレオを持った時の喜びと、新しく聴いた曲との相乗効果で毎日が非常に楽しかったのを覚えている。その後、「グレードアップ」なる「音質変化」を知り、のめりこんで行く。

一度は「すべてを手放して原点回帰」した事もあったが、仕事で疲れた心を休めるにはやはり音楽を聴く事ぐらいしかできなかった。そう思って、思い切って当時のあこがれのSP「JBL#4343」を手にして27年も使い続けたが、所詮はメーカー製のブラックBOXのSP。なかなか思う様にはなってくれない。(使いこなしのノウハウ他が足りなかった)

10年前から「仕事」として「ステレオ作り」をテーマ取りしてやって来た。それまでの「サイド・・・」ではなく、メインワークとして取り組み始めた。SPもすべてのユニットや箱をバラバラに購入し組み上げて来た。これなら「ブラックBOX部」は極端に減少し、アセンブリーのオーナーの意図でどの様にでも出来る。そうやって現在3セットのメインSPを作り上げた。

オーディオを始めてもう40年にもなる。もっと先輩の方もいると思うが、「残された人生の時間」も気になりだしている。「あと何年音楽を楽しめるだろうか?」・・・30代や40代では思いもかけなかった事が現実のものとして受け止めざるを得ない年齢に達してきている。現に「中学」の同窓会等に出席すると「物故者」が何名かいる。仲の良かった友達がもうこの世にいない・・・事も経験した。

オーディオは長く付き合っていく趣味である。機器の買い替えばかりでは能がない。「機器を育てる」(自分が成長する)事を私は目指している。長い人生に楽しみを両立させて、システム自体も成長させていきたいと願っている。