お彼岸入りの日、長男夫婦と娘夫婦がやって来た
来るのは月一程度だが、来てもらうと助かるのは夕食を作ってくれること。お陰でこの時だけは私ものんびりとした気持ちになれる
その時の献立は長男の嫁さんと娘が相談して決めるようだが、時には娘から私に電話があって ”何か食べたいものは?” と気遣ってくれるが特にリクエストも無いので、二人に任せることにしている
さて ”この日の献立は何?” と聞くと 「栗ご飯とサンマの塩焼き」 とのことだった
最近、娘がこの 「栗ご飯」 に興味を持って何回か自宅でトライしているようだったが、やっとレシピ化したので私たちにもお裾分けする気になったのだろう
それと 「サンマの塩焼き」 は私の大好物でもあるが、自分でサンマを焼いて食べるのは面倒なので、時々スーパーで焼いたサンマを買って食べるくらいだ
この二人の料理を作るやり方を垣間(見ていると、実に巧みに食材を調理するのは流石に主婦だけのことがあると感心する
その他のオカズ (副食や惣菜のこと) は主に嫁さんが作っているようだが、短時間で器用に数種類のオカズを六人前も作るのも手慣れたものだ
それ以外に私の好きなお刺身も娘が買ってきたので、今夜の晩酌が楽しみにもなった
さて作った料理六人前を食卓 (結構大きいのです) に並べると、隙間が無いほどお皿で一杯だ。いつも妻と二人の夕食と比べると比較にならないほどの賑やかなで豪勢な食卓となった
メインの栗ご飯もよくふっくらと炊け、各人一匹割り当てのサンマも塩焼きされてコンガリとした食欲をそそる色になった
”さ~て、頂こうか” と、皆で食べはじめたが、大勢で食べる夕食はやはり美味(しかった
妻も嫁さんが骨抜きして細かくしてくれたサンマ一匹を食べ、栗ご飯も美味(そうに食べたが、私の晩酌もまた格別に滑らかに盃も進んだ
でも食べ終わると後片付けも大変、妻も一緒にお皿拭きなどを手伝ったのでご満悦のようだったが、忘れてしまった主婦の仕事を想い出したのかもしれない
だがいつも思うのだが、料理するには手間暇(もかかるが、食べ出すとあっと言う間に終わってしまい、そして片付けとなるのは何か勿体ないような早い時間の流れでもある
私のような食べるだけの人には有難いが、作って後片付けする人はちょっとハードのようで申し訳ないような気にもなった
この夕食 ”ご馳走さまでした” と、嫁さんと娘には妻共々(ただただ感謝するばかりでした
今度はいつ来るのだろうか?
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