日暮らし通信


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遠い昔の出来事

2016年10月31日 13時49分27秒 | 日暮らし通信

日暮らし通信

■□ 写真タイトル と 撮影場所 □■

お茶の花

空堀川沿いにて
(撮影: H281027)



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今日の朝刊でまた 「パワハラ」 が原因で自ら命を絶ったある公務員の記事が載っていた

パワハラとは 『パワーハラスメント (和製英語: power harassment) のことで 「職場の権力 (パワー) を利用した嫌がらせ』 のことだが、そのような不幸な事が後を絶たないことに心が痛む思いがする

だが、今では亡くなる前の状況などの情報が(おおやけ)の場で開示されるからまだしも、かつてはそのようことは一切闇の中に葬られて世に出なかったのでないだろうか?

私の永い会社生活の中で、パワハラではないかと思える忘れられない嫌な想い出がある

それは有能な現場上がりの若い課長さん (便宜上Yさんとしておこう) が、朝出勤するためにマンションの自宅を出てすぐに投身して命を絶った事件が起こった

その事件は公表しなくても工場内に知れ渡り、どこからともなく 「あの部長がYさんを殺した」 との風評が流れて潜在的に騒然となった

それは以前からYさんがその部長から激しい嫌がらせ (当時はパワハラの表現は無かった) を受けていたことは、いわば公然と知れ渡っていたからだった

しかし当時の企業内ではそのような事件が起きても調査も情報開示も無く、上司たる部長には何らのお咎めも無いのが一般的な社内事情だった

当時、Yさんの人望は厚く、多くの人がその死を悼んだが、どうにもならない内にうやむやになって、いつしか忘れ去られてしまったが、一番悲しんだのはやはりご家族の方ではないだろうか?

当時、会社側とご家族との間でどのようなやりとりがあったのかは判らないが、今だったらいろいろと事実の解明などで、ご家族に少しの安らぎを与えられたであろう

時が過ぎて、その部長はいつしか退職したが、部長職で退職すると傍系会社の取締役に再就職するのが慣例だったが、その部長にはそれは適用されなかった
会社側からYさんへのせめてものお詫びの意味があったのかもしれない

 「パワハラ」 と言う言葉を聞く度にYさんのことを想い出す
だが、もう遠い昔のことでもある