ノーブル・ノーズの花の穴

麗しき本音のつぶや記
~月に1度ブログ~

アナタを許さないと言う「告白」

2010-06-14 12:07:41 | 映画


CMからじゃ、実際の映画を、想像できなかった。
海外からのオファーが多いと、コラムで読まなかったら、
家族が観たいと言わなかったら、観てなかったかもしれない。

松たか子が、ああいう人物を演ると思わなかったから。
ただの、サスペンスかと思ってた。
どっちかというと、残酷なSFっていう感じがした。

子供には観せたくないとか、どうだとか、
賛否両論な世間の評判は、「女王の教室」、
ヘヴィな表現と、母親不在の14才は、「エヴァ」、
映画的には、「バトル・ロワイアル」みたいな~。

都合良く、自分を語る告白は、
黒澤監督の、「羅生門」を思い起こさせる。

誰の言う事も信用できないよ。

「嫌われ松子」の監督と知ってたせいか、
この手の斬新さに慣れてしまっていて、素直に驚けなかったが、
邦画にしては、見ごたえはあったと思う。
BGMが、「トワイライト」のサントラみたいなロックだったのも、
海外ウケするかも。

十分気分の悪い思いを、させてもらったので、(笑)
センセーショナルな作品としては、成功しているのではないか。

でも、R15指定じゃ、肝心の子供が観られないじゃない。
マネしようったって、簡単にマネできないでしょ。

でも、ただ観るだけじゃ、
「気持ち悪い。」で終わっちゃうか。
イジメられると「辛い」って、
血が出ると「痛い」って、分かるといいんだけどね。

許さない

この作品の中で、理解できるのは、
森口先生の気持ちだけだよ。

犯罪者が言う事は、みんな同じ。
「振り向いて欲しかった。」

許すわけないじゃない。
コロされた家族は、
アナタ(犯人)の生い立ちには、関係ないんだから。

山口母子殺人事件の遺族、本村洋さんも言ってる。
「被告が社会に出て来たら、私がこの手でコロす。」って。

でもね、この映画観てたら、
コロすなんて復讐は、生易しいと思ったの。

イジメられたり、大事なものを失ったり、
生きて苦しむべきなんだよ。
解釈が歪められた、ハンムラビ法典みたいにね。

まるで、教訓が無いような印象を与えておいて、
それが、逆にメッセージになってる。

だから、結末は正解なのよ。

なんてね !


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