CMからじゃ、実際の映画を、想像できなかった。
海外からのオファーが多いと、コラムで読まなかったら、
家族が観たいと言わなかったら、観てなかったかもしれない。
松たか子が、ああいう人物を演ると思わなかったから。
ただの、サスペンスかと思ってた。
どっちかというと、残酷なSFっていう感じがした。
子供には観せたくないとか、どうだとか、
賛否両論な世間の評判は、「女王の教室」、
ヘヴィな表現と、母親不在の14才は、「エヴァ」、
映画的には、「バトル・ロワイアル」みたいな~。
都合良く、自分を語る告白は、
黒澤監督の、「羅生門」を思い起こさせる。
誰の言う事も信用できないよ。
「嫌われ松子」の監督と知ってたせいか、
この手の斬新さに慣れてしまっていて、素直に驚けなかったが、
邦画にしては、見ごたえはあったと思う。
BGMが、「トワイライト」のサントラみたいなロックだったのも、
海外ウケするかも。
十分気分の悪い思いを、させてもらったので、(笑)
センセーショナルな作品としては、成功しているのではないか。
でも、R15指定じゃ、肝心の子供が観られないじゃない。
マネしようったって、簡単にマネできないでしょ。
でも、ただ観るだけじゃ、
「気持ち悪い。」で終わっちゃうか。
イジメられると「辛い」って、
血が出ると「痛い」って、分かるといいんだけどね。
許さない
この作品の中で、理解できるのは、
森口先生の気持ちだけだよ。
犯罪者が言う事は、みんな同じ。
「振り向いて欲しかった。」
許すわけないじゃない。
コロされた家族は、
アナタ(犯人)の生い立ちには、関係ないんだから。
山口母子殺人事件の遺族、本村洋さんも言ってる。
「被告が社会に出て来たら、私がこの手でコロす。」って。
でもね、この映画観てたら、
コロすなんて復讐は、生易しいと思ったの。
イジメられたり、大事なものを失ったり、
生きて苦しむべきなんだよ。
解釈が歪められた、ハンムラビ法典みたいにね。
まるで、教訓が無いような印象を与えておいて、
それが、逆にメッセージになってる。
だから、結末は正解なのよ。
なんてね !
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