諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

或るオートバイ・ユーチューバーの悲しみ。

2020年03月15日 02時05分22秒 | 人生
恐れ入った。私では持ちこたえられない。この人は強いなぁー。大変な人生を送っているなぁー。

そして彼にとってオートバイは、現実逃避のための乗り物。否、相棒と言うか、話し相手なんだろうなぁー。

笑ってばかりいるしバイクも数台所有しているから、最初はただのバイク好きの道楽者だと思っていたが、とんでもない悲しみと対峙していたんだなぁー。

彼に比べて私の苦しみはちっぽけだ。こんな事で塞ぎ込んでいては駄目だ。立ち上がらないと。

彼を知ったのは私の好きなバイク、ヤマハ・トリッカーを検索していてだ。そしたら彼はバイク専門のユーチューバーで、トリッカーの他にもハーレー、ヤマハ・YBR125G、カワサキ・エストレア、スズキ・GN125にも乗っている。

それどころではない。ホンダ・FTR223、同PCX125、カワサキの大型バイクにも乗っていた。とっかえひっかえ乗っている。私の好きなバイクばかりだ。私とバイクの嗜好が似ている。私もFTR250に乗っていたし。トリッカーだけじゃなく、YBRやGNが欲しいと思っているし。

でも、125cc以下はファミリーバイク特約で乗れるとしても、2台の250ccとハーレーを所有するのは、金銭的に大変。任意保険、高いだろうなぁー。キツイなぁー。

クルマも保有しているだろうし、ちょっと道楽が過ぎるのではないかなぁーと、思っておりました。家庭も持っているみたいなので。

それにしてもこの人、くだらない事で笑ってばかりいる。自分の詰らないトークに自分で笑っている。能天気なヤツなのか。その割にき物悲しい雰囲気が醸し出ている。何かあるのではないか。

私は私みたいな女々しい奴は嫌いだが、物悲しい奴はほっては置けない性分。気になって彼のYouTubeをちょくちょく視ていた。

そして分かった。彼の物悲しい雰囲気の理由が。

何と彼の奥さんは身体障害者で身体が小さく、足が悪く、長く歩けないので車椅子の生活をしているとか。

今の私、脚が痛くてしょうがないが、車椅子の生活よりは大分マシだ。私の方が恵まれている。大変お気の毒だ。

それだけでは無い。詳しい経緯は語っていないが、彼の長男さんはダウン症で両目を失明したらしいのだ。

これはキツイ。私のキャパでは耐えられない。何て人生を送っているのだろう。辛すぎるわ。

彼の笑いが物悲しく感じられるのは、その二つの苦しみと対峙していたからだ。彼の笑いは悲鳴だったのだ。

彼がバイクを愛するのは、その辛い現実を一瞬でも忘れられるからだろう。

私もバイクに乗るのは、現実逃避したいが部分が確実にある。世の中から逃げたいと思っている。生きるのが辛いし。

でも、彼は夫であり父親。チョンガーの私とは違う。現実からは逃げられない。夫として父親としての責任がある。大変な人生を送っている。

彼のハンドルネーム??は〇〇〇。無と水と動物の名で形成されている。良い名前ではない。

そこから彼の不幸が来ているのかは分からないが、彼はバイクに乗らないと辛い現実に押しつぶされる。バイクで一瞬の現実逃避をしている。それが心配でもある。

バイクは死と隣り合わせ。一瞬の意思で死を選ぶ事が出来る。私にもその経験がある。

でも彼には妻と子に対して責任がある。彼が死を選べば、妻と息子が彼を死に追いやった事になる。それは出来ない。

彼は生と死の狭間に身を置きたいから、バイクに乗っている部分が有る筈。

彼もまた私同様、心身的に危ない状態にいると想われる。でも彼には逃げてはならない責任がある。死も選べない。本当に気の毒だ。

私が彼の立場だったら、恐ろしくて目を開けて現実を見れない。逃げたい。私の器では堪えられない。同情しかない。

でも、愛する家族であるなら、私よりも幸せなのかも。次男の方は健常者で、共に戦ってくれていると思うし。

私の従弟で頭に水が溜まる病気で多少の知的障害を持つ者がいるが、それでも愛がある家族なら幸せなのだろうな。愛を知らない私には分からない。辛い事としか思えないが。

彼は親の反対を押しの切り障害者奥さんと結婚。都会の仕事を辞めて、奥さんの実家がある田舎に引っ越して働いているみたいだ。

ユーチューブの収入も毎月10万円近くあるみたい。障害者を二人抱えているのだから、貴重な収入源なのだろう。

それなら私も彼のユーチューブを見続けよう。お金で少しは幸せが買える。バイクは彼の心身的な助けになっているだろうから。

私には彼の生き方は無理だが、応援するくらいの心の余裕は持っていたい。その位いの良心と、人の悲しみを分からなければ、人間とは言えない。私よりも遥に辛い人生だろうし。


ではでは。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする