令和5年3月3日
カード出張申請、希望施設を一覧に
介護など、「マイナ保険証」対応
政府は2023年度、マイナンバーカードの出張申請を希望する全国の介護福祉施設や障害福祉施設のリストを作る。
リストは福祉関連の事業者団体などの協力を得て作成し、市町村に提供する方針。
市町村が出張申請の受け付けや申請サポート窓口を設置する際の参考にしてもらう。
24年秋に現行の健康保険証を廃止し、カードと一体化した「マイナ保険証」に切り替えるのを受けた対応。
自治体窓口に出向くのが困難な施設入居者らのカード作成を支援する。
リスト作りに向けた詳しい制度設計は今後詰めるが、出張申請の希望確認は、
事業者でつくる団体や支援団体などの組織を通じて行うことを想定している。
デジタル庁、厚生労働省、総務省による検討会は2月17日、マイナ保険証に関する課題を整理し、
対応策を中間取りまとめとして公表した。
施設への意向確認はその一環。
介護施設などでのカードの出張申請受け付けは今も各地で行われているとみられるが、
どの施設が希望しているか情報をつかみにくい面もある。
政府が希望施設を取りまとめて一覧にすることで、市町村の手間を省き、効率的な出張を促す。
本人確認用書類の準備など、出張申請受け入れに当たってのポイントを示した施設用のマニュアルも作る方針だ。