脂質異常症って…
LDLが高いからだけじゃない!?
健康診断でLDL値が高いといわれても…
『脂質異常症』という言葉をお聞きになられた方も多いと思います。
かつては『高脂血症』と呼ばれていました・・・
悪玉といわれる『LDLコレステロール』や中性脂肪が血液中に増え、脂質代謝に異常をきたした状態のことで、進行すれば動脈硬化のリスクが高くなり、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす原因となるようです。
健康診断などで、LDL値が高いから・・・と、数値を下げる薬を出されることもあると思います。
しかし、近年では、HDL(善玉)とLDL(悪玉)は別々に考えるのではなく、両方のバランスが重要とされ、脂質異常症の診断では『LH比』が重要視されるようになってきています。
LH比 = LDL(悪玉) ÷ HDL(善玉)
- HDL(善玉)コレステロール
- 男性40~80
- 女性40~90が正常範囲
- LDL(悪玉)コレステロール
- 70~139が正常範囲
LDLコレステロール値が128mg/dlでHDLコレステロール値が42mg/dlの人ならば、個々に見れば正常値の範囲に見えるのですが、LH比を計算してみると3.04となり、動脈硬化が進んだ状態で深刻な状態となっているわけです。
因みに、
- LH比1.5以下
- 動脈硬化もなく綺麗な状態
- LH比2.0以上
- コレステロールの蓄積が増えて動脈硬化が疑われる状態
- LH比2.5以上
- 血栓ができている可能性があり心筋梗塞や脳梗塞のリスクあるため投薬治療が必要な状態
LDL値が高いなどと、個別に判断しないでLH比を常に気にするようにしたいですね。
2020.02.09のブログ記事LDLとHDLの比率で動脈硬化の進行度の目安も併せて読んでみて下さい。
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